問98-262 解説



問262

80歳男性。喀痰よりMRSAが検出され、以下の薬剤が処方された。

(処方)
点滴静注
アルベカシン硫酸塩注射液 (200mg/バイアル 1本) 200mg
生理食塩水 100mL
1日1回 2時間かけて投与


この患者の薬物療法において、薬剤師が考慮すべき検査項目はどれか。
2つ選べ。

1 最小発育阻止濃度 (MIC)
2 QT間隔
3 フィブリノーゲン
4 尿中ミクログロブリン
5 血中テストステロン



MIC(minimum inhibitory concentration)とは、最小発育阻止濃度のことです。
MRSA に対する抗菌薬による治療であるため、MIC は、考慮すべき検査項目であると
考えられます。


QT間隔とは、心電図におけるQ波とT波の間隔のことです。
特に不整脈などは関係ないので、この患者の薬物療法において、考慮すべき検査項目であるとは
いえないと考えられます。


フィブリノーゲンは、血液凝固因子の一つです。
特に血液系は関係がないので、この患者の薬物療法において、考慮すべき検査項目であるとは
いえないと考えられます。


アルベカシンは、使用にあたり、腎機能異常及び、聴力障害等の副作用に留意する必要があります。
主に腎排泄型の薬剤です。
又、尿中ミクログロブリンは、血症タンパクの一種です。腎機能に関する指標の一つです。
よって、アルベカシン使用時は、尿中ミクログロブリン値は、考慮すべき検査項目であると
考えられます。


血中テストステロンは、血中のテストステロンというホルモンの濃度のことです。
特にホルモンは関係がないので、この患者の薬物療法において、考慮すべき検査項目であるとは
いえないと考えられます。


以上より、正解は 1,4 です。