55歳男性。体重60kg。クレアチニンクリアランス40mL/min。 ヘルペス脳炎のため、以下の処方が出された。 (処方) 点滴静注 アシクロビル点滴静注用(250mg/バイアル 3本) 600mg 生理食塩水 250mL 1日3回 1時間以上かけて投与 7日間連日実施 医療スタッフに対する薬剤の情報提供として、適切でないのはどれか。 1つ選べ。 1 アナフィラキシーショックが現れる場合がある。 2 減量や投与間隔の延長を考慮する必要はない。 3 意識障害(昏睡)、せん妄などの精神神経症状が現れる場合がある。 4 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群が現れる場合がある。 5 HSVの増殖を抑制するため、速やかに投与を開始することが重要である。 クレアチニンクリアランスが 40mL/min とかなり低いことに加え アシクロビルは、腎障害のある患者や、腎機能の低下している患者には 副作用があらわれやすいため、特にクレアチニンクリアランスによる用法の目安が 設定されている薬剤です。 よって、選択肢 2 は誤りです。 その他の選択肢は、その通りの記述です。 正解は 2 です。 |