問98-6~問98-10 解説一覧


問6

核酸塩基であるアデニンとグアニンに共通する複素骨格はどれか。
1つ選べ。




アデニンの構造は、以下の通りです。

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グアニンの構造は、以下の通りです。

グアニンの構造式

よって、共通しているのは、選択肢 5 の複素骨格(Nなどを含む骨格のこと)です。

正解は 5 です。



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問7



問7 解

この問題では立体配座異性体でないものを聞かれています。
立体配座異性体は回転異性体という呼び方もあるとおり
化合物Aの単結合の回転によって化合物Bになるのであれば、
化合物Aと化合物Bは立体配座異性体となります。


ここで選択肢4をみると、化合物Aを化合物Bに変えるためには、二重結合の部分を回さなければなりません。
しかし、二重結合は回転できないため、これは立体配座異性体ではなくcis-trans異性体ということになります。


そのほかの、選択肢1, 2, 3, 5については単結合の回転によって化合物Aと化合物Bが行き来できます。
特にイメージの湧きづらい選択肢 5 などは、ぜひ分子模型を組んで確認してみてください。


以上より、正解は 4 です。



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問8
解説

付加反応を探す問題なので、反応前後で原子を全く失わず、かつ増えているものを選べばよいです。

選択肢1は、ベンゼン環についた「H」を失って「NO2」に置き換わっています。これは置換反応です。

選択肢2は、「OH」と「H」を失って二重結合が形成されています。H2Oが抜けたので、脱離反応(脱水反応)です。

選択肢3はDiels-Alder反応ですが、これは1つの原子も失わずに化合しているので、付加反応です。
より詳しくいえば、Diels-Alder反応は[4+2]付加環化反応になります。(参考:有機化学まとめました 2-2 7)

選択肢4は、「H」が「CH3」に置き換わっているので、これも置換反応です。


以上より、正解は 3 です。






問9

次亜塩素酸の塩素の酸化数は+1である。
次亜塩素酸の化学式はどれか。1つ選べ。

1 HClO    2 HClO2    3 HClO3    4 HClO   5 ClO2



塩素のオキソ酸に関しては

選択肢 1 から順に
次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過塩素酸、二酸化塩素
です。


以上より、正解は 1 です。






問10

解説

塩基性を持つためには、その構造に孤立電子対を持っている必要があります。(参考:有機化学まとめました 1-1 8)
N原子は価電子が5であり、3つの原子と結合しても孤立電子対を有するため、アンモニアやアミンは塩基性を示します。

選択肢1はニトロベンゼンであり、以下の図のとおりN原子は孤立電子対を有していません。
よって、これは塩基性ではありません。

    

選択肢2はベンゾニトリルです。
シアノ基(ニトリル基)はN原子がsp混成軌道であり、sp2やsp3に比して電子が原子核に引き寄せられているので塩基性は弱くなります。

選択肢3はピロールです。N原子は非共有電子対を有していますが、
これが芳香性を保つために使われている(=環全体に非局在化されている)ために塩基性ではありません。

選択肢4はアミドです。
アミドは以下に示すように非共有電子対が非局在化しているため、これも塩基性はかなり弱いです。

    

選択肢5がこの5肢の中で唯一、普通のアミン(第二級アミン)です。
これは非共有電子対を有し、はっきりと塩基性なので正解となります。


以上より、正解は 5 です。