衛生 必須1 問題解説まとめ





問16

野菜に含まれていないビタミンはどれか。

1つ選べ。


1 ビタミンB1

2 ビタミン B2

3 ビタミン B6

4 ビタミン B12

5 ビタミン E


.

選択肢 1,2 ですが

ビタミンB1,B2 は

緑黄色野菜に多く含まれています。


野菜に含まれていないということは

ありません。



選択肢 3 ですが

ビタミン B6

にんにく等に多く含まれています。


野菜に含まれていないということは

ありません。



選択肢 4 は、正しい選択肢です。

菜食主義者が欠乏することがある栄養素として

知られています。


ビタミンB12 が欠乏すると

悪性貧血を引き起こすことがあります。



選択肢 5 ですが

ビタミン E は

かぼちゃ等に多く含まれています。


野菜に含まれていないということは

ありません。



以上より、正解は 4 です。




問16


ヒトの必須アミノ酸はどれか。1つ選べ。


1 L-プロリン  2 L-グルタミン  3 L-セリン

4 L-アスパラギン  5 L-リシン


.


ヒトの必須アミノ酸は

雨降りバスとろい。ひ~。」というゴロが有名なようです。


め→メチオニン

ふ→フェニルアラニン

り→リシン

バ→バリン

ス→スレオニン

ト→トリプトファン

ロ→ロイシン

イ→イソロイシン

ひ→ヒスチジン

※「あ」に意味はありません。


です。


よって、リシンが正解です。



正解は 5 です。




参考) 衛生薬学まとめました 1-1 3)

(食品中のタンパク質の栄養価)



.

問16


n-3 系脂肪酸はどれか。

1 つ選べ。


1 リノール酸

2 オレイン酸

3 アラキドン酸

4 α-リノレン酸

5 γ-リノレン酸


.

n - 3 系 脂肪酸とは、不飽和脂肪酸のうち、メチル基末端から数えた時の最初の二重結合が

メチル基から数えて 3 つ目の炭素にある脂肪酸のことです。ω- 3 系脂肪酸とも呼ばれます。

代表例は、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸です。



代表的な不飽和脂肪酸としては、n - 6 系も存在します。

代表例は、2価、C18、リノール酸、3価、C18、γ-リノレン酸、4価、C20、アラキドン酸などがあります。



又、オレイン酸は、n - 9 系です。



以上より、正解は 4 です。



.

問16

過剰に摂取すると、悪心、嘔吐、頭痛などを主症状とする急性中毒を起こすのはどれか。

1つ選べ。


 1 ビタミンA    2 ビタミンB12    3 ビタミンD   

 4 ビタミンE    5 ビタミンK

.



ビタミンA の過剰症は、中枢症状(めまい、吐き気)

催奇形性(←このため、妊婦への投与は禁忌です)です。



ビタミン B12 の過剰症は、あまり見られません。



ビタミン D の過剰症は、高 Ca 血症、腎障害です。



ビタミン E の過剰症は、あまり見られません。



ビタミン K の過剰症は、あまりありませんが

大量摂取で貧血や血圧低下などが見られます。




以上より、正解は 1 です。




参考) 衛生薬学まとめました 1-1 1) 三大栄養素、ビタミン、ミネラル




.問17

水分活性を低下させることにより

食品の腐敗を防止する方法はどれか。

1つ選べ。


1 冷凍

2 糖漬

3 酢漬

4 加熱

5 真空包装



.

水分活性とは

食品中の、自由水(=微生物が繁殖に利用できる水)の割合のことです。

低いほど、微生物は繁殖しません。

水分活性を低下させる方法としては

塩や砂糖に漬けたり乾燥、燻製にしたり といった方法があります。


選択肢 1 ですが

冷凍は低温により微生物の増殖を妨げることにより

食品の腐敗を防止するという点が主である方法であると考えられます。

(食品中の自由水が凍ることで水分活性も低下しますが。。。)


よって、選択肢 1 は最も正解にふさわしいとはいえないと考えられます。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。



選択肢 3 ですが

酢漬は、pH を低下させることにより食品の腐敗を防止する方法です。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが

加熱は、熱により殺菌することで食品の腐敗を防止する方法です。

よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが

真空包装は酸素を奪うことで細菌の増殖を妨げて

食品の腐敗を防止する方法です。


(嫌気性、すなわち酸素がなくても増殖できる細菌 例)ボツリヌス菌 

には注意する必要がある方法です。 )

よって、選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

.



問17


保存料として使用されている食品添加物はどれか。

1つ選べ。



1 過酸化水素  2 ジフェニル  3 高度サラシ粉

4 エリソルビン酸  5 安息香酸



.

選択肢 1 ですが

過酸化水素は、漂白剤として使われる

食品添加物です。

よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが

ジフェニルは、防カビ剤として用いられます。

防カビ剤は、保存料とは、別の区分です。

よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが

高度サラシ粉は、殺菌料として用いられます。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが

エリソルビン酸は、酸化防止剤です。

ちなみに、エリソルビン酸は、アスコルビン酸(ビタミンC)の

構造異性体です。

よって、選択肢 4 は誤りです。

※ ちなみに、ソルビン酸は、保存料として用いられます。



選択肢 5 は、正しい選択肢です。



以上より、正解は 5 です。



参考)衛生薬学まとめました(1) 1-2 6)

代表的な食品添加物



.

問17


毒素型食中毒を引き起こす菌はどれか。

1 つ選べ。


1 Clostridium perfringens

2 Salmonella enterica serovar Enteritidis

3 Staphylococcus aureus

4 Vibrio parahaemolyticus

5 Campylobacter jejuni


.


毒素型食中毒とは、食品内で細菌が産生した毒素を摂取して起こる食中毒です。

代表的な原因菌は、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌などです。



Clostridium perfringens とは、ウェルシュ菌です。

嫌気性桿菌で、腸内細菌叢の主要な構成菌であることが多いです。

ウェルシュ菌による食中毒は、毒素型ではありません。

選択肢 1 は誤りです。



Salmonella enterica serover Enteritidis とは、サルモネラ菌の一種である腸内菌です。

試験としては、サルモネラとだけわかれば十分です。

サルモネラ菌による食中毒は、代表的な感染型の食中毒です。

選択肢 2 は誤りです。



Staphylococcus aureus とは、黄色ブドウ球菌です。

代表的な毒素型食中毒の原因菌です。



Vibrio parahaemolyticus とは、腸炎ビブリオです。

主に海水中に生息し、魚介類などを食べることにより感染します。

感染型の食中毒の原因菌です。

選択肢 4 は誤りです。



Campylobacter jejuni とは、カンピロバクターの一種です。

肉などの摂取に伴い感染します。

感染型の食中毒の原因菌です。

選択肢 5 は誤りです。



正解は 3 です。



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問17

2005年以降の年齢階級別死亡率において

20歳〜29歳の死因の第1位はどれか。

1つ選べ。


 1 悪性新生物     2 心疾患     3 脳血管疾患

 4 自殺        5 不慮の事故

.



現在(2012年現在)の日本の年齢別死因第1位は

1~14歳が不慮の事故

15~39歳は自殺

40~89歳では悪性新生物です。



よって、正解は 4 です。

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問18 

老年化指数を表す式はどれか。

1つ選べ。




.

老年化指数とは

老年人口(65歳以上人口)を

年少人口(14歳以下人口)で割って

100 を掛けたものです。



よって、正解は 3 です。



ちなみに

選択肢 1 は 「老年人口指数」 です。

選択肢 2 は 「総人口に占める 老人の割合」 です。

選択肢 4 は、あえて名付けるならば 

「若年化指数」であると考えられます。

選択肢 5 は 「従属人口指数」 です。




これらの用語を混同しないために

◯◯「人口」指数 と言われたら

『生産年齢人口の 100 人が基準』である

と意識しておくとよいかもしれません。


つまり

◯◯「人口」指数 という名前の指数であれば

割る数 が 生産年齢人口である、と考えると

間違いにくくなると思います。


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問18 我が国の死亡統計において、1985年以降

緩やかな上昇傾向を示している指標はどれか。

1つ選べ。



1 妊産婦死亡率  2 周産期死亡率  3 乳児死亡率

4 粗死亡率  5 年齢調整死亡率


.


我が国の人口構成の、大きなトレンドは少子高齢化です。


又、医療の質は世界トップクラスであり

出産及び、その後の母子に対する危険性が世界でも相当低い国である点や

高水準の医療により、寿命を全うすることが高い確率で実現できているという背景があります。


全ての指標について覚えていることは期待できないため

これらの背景をふまえて各選択肢を検討するとよいと考えられます。



選択肢 1,2 は

出産に関する危険が低いことから考えると

緩やかな上昇傾向にある、とは考えにくく

誤りと判断できると考えられます。



選択肢 3 は、乳児に対する医療体制が

手厚く保護されている点から

緩やかな上昇傾向にある、とは考えにくく

誤りと判断できると考えられます。



選択肢 4 ですが

粗死亡率とは一定期間の死亡数を、その期間の人口で割った値のことです。

高齢化の進展と、人口の頭打ち→減少という流れから

死亡率は緩やかに上昇傾向(∵高齢者の方が、死亡率が高いため)

及び、人口は現状維持から、緩やかに減少傾向と考えられます。

つまり、粗死亡率が緩やかに上昇していると推測されます。



選択肢 5 ですが

年齢調整死亡率とは、年齢構成の違いを考慮し補正した死亡率のことです。

高齢化を補正した指標といえるので緩やかな上昇傾向にある、とは考えにくく

誤りと判断できると考えられます。

以上より、正解は 4 です。


参考) 衛生薬学まとめました(1) 2-1 4)

(死亡に関する指標 について)

.



問18


人口動態統計における「死産」の定義について正しいのはどれか。

1 つ選べ。


1 妊娠満1 週以後の死児の出産

2 妊娠満4 週以後の死児の出産

3 妊娠満12 週以後の死児の出産

4 妊娠満28 週以後の死児の出産

5 妊娠満35 週以後の死児の出産


.


厚生労働省の規定によれば

妊娠12週以降の死亡した胎児の出産を死産と定義しています。

よって、正解は 3 です。


参考)

ちなみに、日本産科婦人科学会の定義では

妊娠22週以降の、妊娠中絶による死亡胎児の出産と定義されています。

※それ以前の妊娠中絶は、流産と呼ばれます。


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問18

疾病の二次予防に該当するのはどれか。1つ選べ。


 1 健康教室

 2 予防接種

 3 集団検診

 4 在宅機能訓練

 5 職場環境の改善

.



二次予防とは、疾病がまだ発症前期であり、重症化していない時に

早期に発見・処置する行為のことです。

具体例としては、早期発見には健康診断などが挙げられます。

早期治療には、早めの手術などが挙げられます。



よって、正解は 3 です。




ちなみに、一次予防とは、健康な段階で行う予防のことです。

具体的には、栄養改善、環境保全や、予防接種などが挙げられます。

健康教室、予防接種、職場環境の改善は、一次予防です。



又、三次予防とは、重篤化した疾患から社会復帰するための行為のことです。

具体例としては骨折した後のリハビリテーションや

がんの再発防止のための食生活習慣の改善などが挙げられます。

在宅機能訓練は、三次予防です。



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問19

完全人工栄養を使用するなど

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策がなされる

病原体はどれか。

1つ選べ。


1 C 型肝炎ウイルス

2 梅毒トレポネーマ

3 単純ヘルペスウイルス

4 ヒト T 細胞白血病ウイルス

5 風しんウイルス



.

選択肢 1 ですが

C 型肝炎ウイルスは出産の時、産道で血液を介して

垂直感染する可能性がわずかにあるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策はなされません。

よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが

梅毒は胎盤を介して垂直感染する可能性があります。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策はなされません。

よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが

単純ヘルペスウイルスは

胎盤及び出産時に産道で垂直感染する可能性があるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策はなされません。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい選択肢です。

母乳を介して感染する可能性がある

代表的なウイルスです。



選択肢 5 ですが

風しんウイルスは

胎盤及び出産時に産道で垂直感染する可能性があるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策はなされません。

よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 です。



参考)衛生薬学まとめました(1) 3-3 4)(母子感染)

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問19 「感染症の予防及び感染症の

患者に対する医療に関する法律 (感染症法)」において

二類感染症に指定されているのはどれか。

1つ選べ。



1 結核  2 風しん  3 ペスト

4 コレラ  5 細菌性赤痢

.



選択肢 1 ですが

結核は、二類感染症です。

選択肢 1 は正しいです。



選択肢 2 ですが

風しんは、五類感染症です。

よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですがペストは、一類感染症です。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが

コレラは、三類感染症です。

よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが

赤痢は、三類感染症です。

よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。


参考) 衛生薬学まとめました(1) 3-3 3)

(一~五類感染症 について)

.



問19


要因曝露に起因する疾病発生頻度が得られる疫学研究手法はどれか。

1 つ選べ。


1 無作為化比較試験

2 症例対照研究

3 記述疫学

4 横断研究

5 コホート研究


.


無作為化比較試験とは

治験や臨床試験等において、被験者を無作為に処置群と比較対照群に

割り付けるような試験です。

これは、処置の評価を行う試験であり、要因曝露に対する疾病発生頻度は得られません。

選択肢 1 は誤りです。


例えば、新薬Aで胃潰瘍の治療をするのと、従来の薬Bで胃潰瘍の治療をするのとの

効果の違いを評価するような試験のことです。



症例対照研究とは、疾病の有無に注目し、それぞれの群の曝露要因について調査する研究です。

要因曝露がどの程度寄与するかはわかりますが、要因曝露に起因する疾病発生頻度がどれくらいかがわかるわけではありません。

選択肢 2 は誤りです。


例えば、肺がんになった患者と、そうでない患者を100人ずつ集めて

喫煙歴があるかないかを調査するような研究です。

これで、肺がんになった患者の方が、喫煙歴がある患者が多かったとしても

喫煙によって、どれくらい肺がんになったのかはわかりません。



記述疫学とは、結果の頻度や分布を調べ、原因の仮説を立てることです。

要因曝露に起因する発生頻度は得ることができません。

選択肢 3 は誤りです。


代表例としては、水俣病に関する研究が挙げられます。

謎の症状が、ある地域で流行した時、症状が発生した家を記述していき

どのような分布の特徴があるか、考えられる原因が何かを考えるといった

研究です。



横断研究とは、複数の調査対象者を、同時に調査していく研究方法です。

要因曝露に起因する発生頻度は得ることができません。

選択肢 4 は誤りです。


例えば、年齢で分けた集団において、要因を曝露させてみた時に

どのような違いがあるかを調査するといった研究です。



コホート研究とは、特定の要因に曝露した集団と、曝露していない集団を

一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較する研究です。

要因暴露に起因する発生頻度を得ることができます。


正解は 5 です。




問19

VDT (visual display terminal) 作業従事者に多くみられる健康障害はどれか。

1つ選べ。


 1 熱中症

 2 職業性レイノー症候群

 3 頸肩腕症侯群

 4 難聴

 5 潜函病


.


特定の職業に従事することにより

罹患する確率が他と比べて高くなる病気の総称を職業病と呼びます。



VDT作業に従事する労働者の代表的な職業病は頸肩腕症候群です。



頸肩腕症候群とは、首筋から肩・腕にかけての痛みやしびれ感といった症状を訴える全ての症例の中で検査などで病院が確定できないもののことです。

以上より、正解は 3 です。



ちなみに

熱中症は、金属製連や金属溶融作業従事者の職業病として知られています。

※熱中症は、屋内、屋外問わず

高温や多湿の環境においておきる身体適応障害による症状の総称です。



職業性レイノー症候群は

振動する工具を使用する作業従事者の職業病として知られています。白ろう病とも呼ばれます。

手指の血管収縮に伴い、血行不全となり、手指が蒼白になるといった症状がおきます。



難聴は、ブルドーザの運転手など

大きな音の中で働く作業従事者の職業病として知られています。


高い方の音から、耳の聞こえが悪くなっていきます。

悪化防止には、耳栓使用がかなり効果的です。

(参考: 耳栓の遮音性能をわかりやすく数値で表したものが 

NRR:Noise Reduction Rating です。

どれくらいの dB(デシベル。音の大きさの単位)を遮音するかを示します。 )



潜函病(せんかんびょう)は、水中など、高圧環境での作業者の職業病として知られています。

高圧環境での作業後、水上や地上に急に戻った時

血液に溶け込んだ窒素が気泡化して、組織の各所を圧迫したり血行を妨げたりする

ガス塞栓病のことです。筋肉痛や知覚障害などが生じます。

ケーソン病、潜水病、減圧症とも呼ばれます。



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問20 (補正問題。全員正解扱い。)

強力な発がんプロモーターとして

知られている化学物質はどれか。

1つ選べ。


1 アフラトキシン B1

2 ジメチルニトロソアミン

3 サイカシン

4 プタキロシド

5 オカダ酸


.


発がんプロモータとは

単独では発がん性を示さないが

イニシエータと呼ばれる物質の

作用を促進させるような物質の総称です。



選択肢 1 ~ 4 の物質は

それぞれ

アフラトキシン・・・肝がん

ジメチルニトロソアミン・・・胃がん

サイカシン・・・肝がん

プタキロシド・・・腸、膀胱がん

を単独で引き起こす可能性のある

発がん性物質として知られています。


つまり、発がんプロモータではありません。



よって、正解は 5 です。



ちなみにオカダ酸は

自然毒の一種です。下痢性貝毒です。

麻痺性貝毒と同様に、二枚貝に毒が蓄積されます。

症状が下痢であることが特徴です。



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問20 塩素消毒に強い抵抗性を示す病原体はどれか。

1つ選べ。


1 インフルエンザウイルス  2 レジオネラ属菌  3 大腸菌

4 クリプトスポリジウム  5 赤痢菌


.

塩素消毒に強い抵抗性と来たら

オーシスト(=原虫の成長段階の1つ) です。



^^^^^^^^^^^^^^^^

補足: 強い抵抗性というフレーズからは

芽胞も連想するかもしれません。

ちなみに、芽胞は、塩素消毒には弱いです。


^^^^^^^^^^^^^^^^



糞便中に含まれるクリプトスポリジウムのオーシストなどが

感染症を引き起こすものとして有名です。




正解は 4 です。



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問20


世界保健機関(WHO)が直接担当しない活動はどれか。

1 つ選べ。


1 感染症対策

2 衛生統計

3 地球温暖化防止対策

4 エイズ対策

5 たばこ対策


.


WHOの活動内容は、すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的とする

様々な情報の収集公開、国際基準の設定、多国間協力の推進、災害時緊急対策

感染症対策などです。


よって、環境問題に対して取り組む期間ではないので

地球温暖化防止対策は直接担当していません。



正解は 3 です。



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問20

異物代謝において、メルカプツール酸生成に関与する酵素はどれか。

1つ選べ。


 1 カテコールO-メチルトランスフェラーゼ

 2 グルタチオンS-トランスフェラーゼ

 3 スルホトランスフェラーゼ

 4 ロダネーゼ

 5 UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ


.


メルカプツール酸とは、以下の構造を持つ化合物の総称です。




メルカプツール酸は、代謝の第 II 相反応において

基質(異物)がグルタチオン抱合をうけた後

更にグルタチオン抱合体が代謝を受けてできる物質です。

尿中に主に排泄される物質です。


よって、生成に関与する酵素は

グルタチオン抱合に関与する酵素である

グルタチオンS-トランスフェラーゼです。

以上より、正解は 2 です。


ちなみに、カテコールO-メチルトランスフェラーゼ(COMT(コムト):catechol-O-methyltransferase)は

ドパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコラミンを分解する酵素です。


スルホトランスフェラーゼは硫酸抱合に関与する酵素です。


ロダネーゼとは硫黄転移酵素です。

シアンの解毒に関わっている酵素です。


UDP(Uridine diphosphate glucuronic acid)-グルクロノシルトランスフェラーゼ

(UGT:UDP-Glucuronosyltransferase)はグルクロン酸抱合に関与する酵素です。