100-56~100-70 解説一覧


問56
肝障害により
血清 AST 値が上昇する機構として
正しいのはどれか。
1つ選べ。


1 AST の胆汁排泄が低下する。

2 肝臓における AST の代謝が低下する。

3 AST の肝細胞への取り込みが低下する。

4 肝細胞内の AST が血中に放出される。

5 肝臓における AST の生合成が亢進する。



AST は
肝細胞などに多く存在しています。

肝障害により
血清 AST 値が上昇するのは

肝障害により、肝細胞が破壊され
細胞内に存在していた AST が
血中に漏れ出すためです。



以上より、正解は 4 です。



ちなみに
本来細胞内に存在する酵素が
血中に流出したものを、逸脱酵素と呼びます。



問57 
高度な徐脈を認める高血圧症患者
(但し、他に合併症、臓器障害を有さない)
に対して
使用すべきでない降圧薬はどれか。
1つ選べ。


1 リシノプリル水和物
2 アムロジピンベシル酸塩
3 アテノロール
4 トリクロルメチアジド
5 オルメサルタンメドキソミル



選択肢 1 ですが
リシノプリルは、ACE 阻害薬です。
咳や浮腫が主な副作用です。
妊婦禁忌の薬です。

徐脈を認める高血圧患者に対し
使用すべきでないとは、いえないと考えられます。


選択肢 1 は、誤りです。



選択肢 2 ですが
アムロジピンは、ジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬です。
顔面紅潮、歯肉増生などが主な副作用です。

ジルチアゼムなどの
非ジヒドロピリジン系 に分類される
Ca 拮抗薬では
心抑制のため、高度の徐脈に対して禁忌です。

しかし、アムロジピンなどの
ジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬は
血管選択性が高く
むしろ強力な降圧に伴う、頻脈傾向が
見られることがしばしばあります。

以上より、徐脈を認める高血圧患者に対し
使用すべきでないとは、いえないと考えられます。


選択肢 2 は、誤りです。


選択肢 3 は、正しい記述です。
アテノロールは、β 遮断薬です。
主な副作用は
徐脈、喘息発作、心不全の増悪 などです。

高度な徐脈がさらに悪化するおそれがあり
使用すべきでは、ありません。


選択肢 4 ですが
トリクロルメチアジドは、サイアザイド系利尿薬です。
低 Na ,低 K 血症 などが、主な副作用です。

徐脈を認める高血圧患者に対し
使用すべきでないとは、いえないと考えられます。


選択肢 4 は、誤りです。



選択肢 5 ですが
オルメサルタンは、AT1 受容体拮抗薬です。
比較的副作用の少ない薬です。

徐脈を認める高血圧患者に対し
使用すべきでないとは、いえないと考えられます。


選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 3 です。



問58 
クロルフェニラミンマレイン酸塩を含有する
一般用医薬品の添付文書に記載されている
「突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる」 
に該当する重篤な副作用はどれか。
1つ選べ。

1 無顆粒球症
2 肝機能障害
3 間質性肺炎
4 うっ血性心不全
5 ショック(アナフィラキシー)



選択肢 1 は、正しい記述です。

白血球数が激減し
細菌に対する抵抗力が弱くなるために
感染症にかかりやすくなるため
このような症状が見られます。



選択肢 2 ですが
肝障害の初期症状としては
「倦怠感」、「食欲不振」、「発熱」、「黄疸」
などがあります。

突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
間質性肺炎の初期症状としては
「少し無理をすると息切れ」、「空咳」、「発熱」
などがあります。

突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
うっ血性心不全の初期症状としては
動くと息苦しい」、「足がむくむ」、「急に体重増」
「咳とピンク色の痰」などがあります。

突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
ショック(アナフィラキシー)の初期症状としては
「皮膚のかゆみ」、「じんましん」、「のどのかゆみ」
「息苦しさ」などがあります。

突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 1 です。



----- 以下 雑感 ------

ちなみにですが、本問に出てきた
クロルフェニラミンマレイン酸は

市販の製品では
エスタック鼻炎カプセルや
パブロンエースAX など、有名な市販薬にも
含まれています。

OTC 薬といえども
副作用に注意しなければならないことを
実感するきっかけとなるとよいかと
個人的には感じました。

----- 以上 雑感。 ------



問59 
子宮体がんに関する記述のうち
正しいのはどれか。1つ選べ。

1 子宮筋層に発生する。
2 ヒトパピローマウイルスが原因である。
3 若年者に高頻度に発症する。
4 発症にエストロゲンが関与している。
5 不正性器出血はまれである。



選択肢 1 ですが
子宮体がんは、腺がんの一種です。
子宮内膜から発生します。
子宮筋層では、ありません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
ヒトパピローマウイルスが原因であるのは
子宮頸がんです。
子宮体がんでは、ありません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
子宮体がんのピークは、5~60代です。
若年者に高頻度では、ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい記述です。



選択肢 5 ですが
子宮体がんの初期症状として
不正性器出血が高頻度で見られます。
まれでは、ありません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 です。



問60 
慢性閉塞性肺疾患に関する記述のうち
誤っているのはどれか。
1つ選べ。

1 喫煙が主な原因である。

2 右心不全によって悪化する。

3 病期・重症度は、肺活量により評価する。

4 増悪予防のため
インフルエンザワクチンの接種が推奨される。

5 抗コリン薬の吸入が有効である。



慢性閉塞性肺疾患
(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは
肺気腫及び慢性気管支炎の総称です。


選択肢 1,2,4,5 は、その通りの記述です。


選択肢 2 について、以下で補足します。
COPDにより、酸素が十分に肺に送られなくなると
ガス交換効率の悪い肺胞への血流の低下が
見られます。

肺への血流が悪化すると
フォローしなきゃということで
肺へ血液を送り出している
心臓、右側の、心室 が負担増となります。

したがって
右心不全が起きる ということになります。

心不全が起きると
呼吸困難が進行したりと、症状が悪化します。



選択肢 3 ですが
肺活量ではなく、1秒率で評価します。

1秒率(FEV 1%)とは
1秒量(1秒で吐き出せる息の量)を
努力肺活量(時間を気にせず、思いっきり吸って、吐いた息の量)
で割った値のことです。



以上より、正解は 3 です。



参考)COPD-jp.com 
(COPDに関する総合情報サイト です。)


----- 以下 雑感 ------
ちなみにですが
COPDに関しては、何よりもまず禁煙 という点に始まり

理学療法的な呼吸リハビリテーションや
栄養学的な栄養管理など、幅広い治療を組み合わせることで
病気の進行を遅らせるとともに
自覚症状を軽くすることができます。

このような知見と、患者さんの橋渡しをうまく行うためにも
情報源や資料をいかにして業務に活用していくか
といった点に思いを馳せつつ
勉強や実習などに取り組むと
充実した時間が過ごせるのではないか と感じます。
----- 以上 雑感 ------



61 
頭蓋内圧亢進の状態において
見られる病態・症状として
誤っているのはどれか。
1つ選べ。

1 頭痛
2 うっ血乳頭
3 嘔吐
4 脳ヘルニア
5 回転性めまい



選択肢 1,2,3,4 は、正しい記述です。
以下、それぞれの選択肢について補足します。



選択肢 1 は、理由は様々ですが
頭蓋の内圧が亢進する
→頭が圧迫されるから頭痛を感じる 
という連想から正しい と
考えることができるのではないでしょうか。



選択肢 2 ですが
うっ血乳頭とは
眼底にある、視神経乳頭のむくみのことです。
眼底検査でわかります。

頭蓋内圧亢進の徴候として
よく知られています。



選択肢 3 ですが
頭蓋内圧亢進
→嘔吐中枢が、圧迫により刺激される
などの理由により、嘔吐が見られます。



選択肢 4 ですが
頭蓋内圧亢進
→圧が低い所へと、中の物(脳)が移動
という現象が、脳ヘルニアです。
頭蓋内圧亢進に伴う病態です。

ちなみに、ヘルニア とは
組織が押し出されること を意味します。



選択肢 5 ですが
回転性めまいの多くは
前庭神経や、三半規管の異常が原因です。

頭蓋内圧亢進の状態として
見られる病態・症状としては
誤りであると考えられます。



以上より、正解は 5 です。



62 
原発性睡眠障害に分類されるのはどれか。
1つ選べ。

1 うつ病
2 不安神経症
3 統合失調症
4 ナルコレプシー
5 アスペルガー症候群



原発性睡眠障害とは
睡眠の障害自体が疾患であるということです。



本問では、選択肢 4 の
ナルコレプシーが該当します。

過眠症の一種で、突然の睡魔におそわれ
どんな状況でも眠ってしまう病気です。


ちなみに、その他の原発性睡眠障害には
呼吸関連睡眠障害や、概日リズム睡眠障害
などがあります。



以上より、正解は 4 です。



63 
ヒトヘルペスウイルスおよび
その感染症に関する記述のうち
誤っているのはどれか。
1つ選べ。

1 感染症状が消失していれば
ウイルスも体内から消失している。

2 水痘と帯状癌疹の原因ウイルスは
同じ型である。

3 DNAウイルスである。

4 突発性発疹を引き起こす。

5 口唇に水疱や潰瘍を引き起こす。



選択肢 1 ですが
ヘルペスウイルスは、感染していても
普段は症状が出ない人も多いウイルスです。
つまり、感染症状が消失しているからといって
ウイルスも消失しているとは、いえません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ~ 5 は、その通りの記述です。



以上より、正解は 1 です。



以下、補足

ヘルペスウイルスについては
・代表的な DNA ウイルスであること。
・8個型があること。
    →1型、2型が「単純ヘルペスウイルス」であること
    5型の別名が、サイトメガロウイルス であること
    8型がAIDS合併症として知られている
    カポジ肉腫に関連しているウイルスであること

をまず意識して覚えておいて
後は問題ごとに関連知識を増やしていくと
試験で思い出しやすいかもしれません。

以上、補足。



64 
結核に関する記述のうち
正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 2週間以上持続する高熱が主訴である。

2 肺に限定した疾患である。

3 ツベルクリン反応検査は
I 型アレルギー反応を利用している。

4 初感染経路は飛沫による経気道感染である。

5 病変は、血行性に広がる様式はとらない。



選択肢 1 ですが
結核では、無症状であったり
風邪と勘違いするような微熱が症状として
出ることが多いです。

2 週間以上持続する高熱は
結核に関する記述として
適当ではないと考えられます。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
肺以外の臓器が冒されることもあります。
菌が血液の中に入り
全身に広がることもあります。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
I 型アレルギー反応とは
IgE が関与することで引き起こされるアレルギーです。
即時型アレルギーとも呼ばれます。

代表的な疾患としては
気管支喘息などがあります。


ツベルクリン反応は
Th1細胞が関与する、Ⅳ型アレルギーです。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい記述です。



選択肢 5 ですが
菌が血液の中に入り
全身に広がることもあります。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 です。



以下補足-試験テクニックとして-

ちなみに、本問において
選択肢 2 と 5 に関しては、自信を持ってわからなくても

もしも 2 が正解だと
肺に限定した疾患だったら
血行性に広がる様式はないだろう、ということで
5 も正解になってしまいます。

また、 5 が正解だとすると
結核といえば肺だから
2 も正解ではないか?と考えられます。

このように推理することで、2 及び 5 は
正解の候補から外すことができると考えられます。

選択肢から、少しでも正答の確率を
あげることができるよう
ぜひ参考にしてみてもらえると嬉しいです。

以上補足。



問65 
がん化学療法による
好中球減少症に対して用いられるのはどれか。
1つ選べ。

1 メスナ
2 レノグラスチム
3 ラスブリカーゼ
4 ホリナートカルシウム
5 パロノセトロン塩酸塩



好中球減少症に対して用いるのは
G-CSF 製剤などです。



選択肢 1 ですが
メスナは
シクロホスファミドなどの抗がん薬治療時の
副作用である出血性膀胱炎を抑制するために
併用する薬です。

好中球減少症に対しては、用いられません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。



選択肢 3 ですが
ラスプリカーゼは
遺伝子組換え尿酸オキシダーゼです。
点滴静注薬です。
がん化学療法に伴う、高尿酸血症の治療に用います。

好中球減少症に対しては、用いられません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
ホリナートカルシウム(ロイコボリン)は
フルオロウラシルの作用増強に用いられます。

他にも、副作用軽減の目的で
メトトレキサートとの服用の場合に用いられます。

好中球減少症に対しては、用いられません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
パロノセトロンは、5-HT3 受容体拮抗剤です。
がん化学療法時の、悪心・嘔吐に対して
制吐剤として用いられます。

好中球減少症に対しては、用いられません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。



66 
「DrugSafety Update」とよばれている
医薬品情報源はどれか。
1つ選べ。

1 緊急安全性情報
2 医薬品安全対策情報
3 重篤副作用疾患別対応マニュアル
4 安全性速報
5 医薬品・医療機器等安全性情報



DrugSafety Update は、DSU と略されます。
医薬品安全対策情報のことです。
PMDAが提供しています。


医療用医薬品添付文書の
使用上の注意の改定情報が記載されています。


重要な基本的注意や、副作用の部分などは
特に新しい薬では、どんどん追加・変更が加わっていきます。

そのため
DSU に目を通し、最新の情報をアップデートしておくことは
医薬品を安全に使用するために
重要です。



以上より、正解は 2 です。



問67 
仮説検定における
第一種の過誤はどれか。1つ選べ。

1 誤った統計手法で
対立仮説を棄却する過誤

2 棄却すべきでない対立仮説を
誤って棄却する過誤

棄却すべきでない帰無仮説を
誤って棄却する過誤

4 棄却すべき対立仮説を
棄却し損なう過誤

5 棄却すべき帰無仮説を
棄却し損なう過誤




仮説検定とは
帰無仮説(H0) と呼ばれる
「否定されるといいなぁ」 という仮説を立てておいて
うまいこと否定(棄却 と呼びます。)できるか考える
という 統計的手法です。


例)サイコロ投げたら 6 ばっかりでる。
「イカサマがある」と証明したい時
「H0:サイコロにイカサマがない」という仮定が
帰無仮説となる。

この仮定が否定されれば
サイコロにイカサマがあることになる。



このような考え方をする以上避けられない
二種類の誤り(過誤)があります。


二種類とは
間違ってるといいなぁと設定した
帰無仮説 H0 が 
「本当は正しい」 場合の誤り なのか
「嬉しいことに、本当は違う」 場合の誤り なのかです。


それぞれの場合の、正しい考え方は
「H0 が本当は正しい」
→H0を棄却しない(棄却すべきでない)

「H0 が嬉しい事に、本当は違う」
→H0を棄却する(棄却すべき)  です。



1つめの誤りは
『否定されるといいなぁと思ったH0仮説が
本当は正しいのに、棄却しちゃった』 という誤りです。

これを、第一種の過誤 と呼びます。

例で言うと
「本当はサイコロにイカサマがないのに
イカサマがないという仮説を棄却し
イカサマありと判断しちゃった」
という過誤です。


2つめの誤りが
『否定されるといいなぁと思ったH0仮説が
嬉しいことに違ってたのに、棄却しなかった』という誤りです。

これを、第二種の過誤 と呼びます。

例で言うと
「本当はサイコロにイカサマがあるのに
イカサマがない という仮説を棄却しなかったため
イカサマありとは 判断できなかった」
という過誤です。



この2つの過誤を比べると
第一種の過誤の方が
間違った結論であることを断定しちゃうミスなので
よりまずい思い込みです。

そこで、第一種の過誤の発生を抑えることが
仮説検定では優先されます。



以上より、正解は 3 です。



問68 
研究デザインを
エビデンスのレベルの高い順に
記載しているのはどれか。
1つ選べ。

1 ランダム化比較試験>症例対照研究>前向きコホート研究
2 前向きコホート研究>非ランダム化比較試験>症例集積
3 ランダム化比較試験>前向きコホート研究>症例対照研究
4 症例集積>非ランダム化比較試験>症例報告
5 症例対照研究>前向きコホート研究>ランダム化比較試験



情報源のエビデンスレベルとして
最も高いものとして位置づけられるのは
システマティックレビュー/メタアナリシス です。
(選択肢には、なし。)


以下、ランダム化比較試験
前向きコホート研究
症例対照研究(ケースコントロール研究。後ろ向きコホート研究とも呼ばれる。)
症例報告、、、という順序で
信頼できるものになります。


以上より、正解は 3 です。



参考) 
(症例対照研究、オッズ比)
(要因・対照研究など)
(EBMについて 類題)



問69
二重盲検試験における「盲検」の説明として
正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 被験者の背景情報がわからない状態で
処置群と対照群に割り付けること

2 被験者を処置群と対照群に
無作為に割り付けること

3 前向き試験と後ろ向き試験を
それぞれ独立に行うこと

4 被験者に
エンドポイントを知らせずに試験を行うこと

5 処置群か対照群かがわからない状態で
試験をすること



盲検とは
使う薬や治療法などの性質を 知らない状態で
試験・研究を行う ということです。



選択肢 1 ですが
被験者の背景情報を知らない という意味では
ありません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
被験者の無作為割り付けは
ランダム化です。
盲検では、ありません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
前向き、後向きを独立に行うこと は
盲検とは関係ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
エンドポイントとは、降圧薬の試験であれば
「投与後1か月後の血圧」といったような
試験の評価ポイントのことです。
盲検とは、関係ありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 は、正しい記述です。

処置群というのは、新薬を用いてみる患者群 などです。
対照群というのは、比較する薬を用いてみる患者群 などです。

使う薬や治療法がわからない状態で試験を行う ということは
目の前の人が処置群か対照群かがわからない状態で
試験を行う ということになります。


以上より、正解は 5 です。



問70
ヒト上皮増殖因子受容体2型
(HER2)過剰発現が確認された
手術不能乳がん
治療に用いられる薬物はどれか。
1つ選べ。

1 エルロチニブ塩酸塩
2 ラパチニブトシル酸塩水和物
3 クリゾチニブ
4 スニチニブリンゴ酸塩
5 ゲフィチニブ


選択肢 1 ですが
エルロチニブ(®タルセバ)は
EGFR チロシンキナーゼ阻害薬の一種です。
肺がんや膵がんに用いられます。
手術不能乳がんの治療には、用いられません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。
ちなみに、商品名は ®タイケルブ です。


選択肢 3 ですが
クリゾチニブ(®ザーコリ)は
ALK 融合タンパク質のチロシンキナーゼ阻害薬です。
非小細胞肺がんに用いられる薬です。
手術不能乳がんの治療には、用いられません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
スニチニブ(®スーテント)は
マルチキナーゼ阻害薬です。
腎臓がんなどに用いられる薬です。
手術不能乳がんの治療には、用いられません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
ゲフィチニブ(®イレッサ)は
EGFR チロシンキナーゼ阻害薬です。
非小細胞肺がんに用いられます。
手術不能乳がんの治療には、用いられません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。