問181 ぜん息患者が重積発作を起こし チアノーゼの所見を認めた。 本症例のチアノーゼに関する記述のうち 誤っているのはどれか。つ選べ。 1 口唇粘膜が青紫色に変化している。 2 動脈血酸素分圧の低下を示している。 3 貧血がある場合に発現しやすい。 4 指の皮膚温の低下は見られない。 5 血中メトヘモグロビン量が増加している。 問182 58歳男性。既往歴なし。 息切れ、胸痛等の自覚症状はなかったが 健康診断の胸部レントゲン検査で 心拡大を指摘されたため、近医を受診した。 心臓超音波検査で壁厚の異常は見られなかったが 心内腔が拡大し、全周性に壁運動が低下していた。 血圧138/82mmHg、脈拍数72/分、心電図上異常なし。 腎機能、肝機能異常なし。 血漿BNP 値は78pg/mL で軽度上昇していた。 本症例に対する第一選択薬として 薬剤師が推奨すべき薬物はどれか。 2 つ選べ。 1 アミオダロン塩酸塩 2 ドブタミン塩酸塩 3 エナラプリルマレイン酸塩 4 ピモべンダン 5 ビソプロロールフマル酸塩 問183 悪性リンパ腫に関する記述のうち、正しいのはどれか。つ選べ。 1 通常、リンパ節腫大は見られない。 2 骨髄造血幹細胞が腫瘍化したものである。 3 B細胞性では、CHOP 療法とCD20に対する抗体療法の併用が有効である。 4 胃に限局した病変では、ヘリコバクター・ピロリ感染の検査が必要である。 5 T細胞に由来するものはない。 問184 C 型慢性肝炎の治療に関する記述のうち 正しいのはどれか。2 つ選べ。 1 インターフェロン α、β、γ の いずれも治療に用いられる。 2 ウイルスのジェノタイプにより インターフェロン治療の有効性が異なる。 3 エンテカビル水和物の併用により インターフェロン治療の有効性が向上する。 4 リバビリンは、単独治療で用いられる。 5 テラプレビルは、CYP3A 阻害作用を有する。 問185 60歳男性、身長172cm、体重72kg。 10年前に2型糖尿病と診断され 経口血糖降下薬を内服していた。 血圧136/86mmHg、脈拍70/分。 血清カリウム値4.2mEq/L、血清クレアチニン値0.7mg/dL 空腹時血糖値126mg/dL、HbA1c7.4%(JDS) 血清総タンパク7.4g/dL、血清アルブミン4.0g/dL。 尿中アルブミン値(クレアチニン補正) 1回目120mg/g、2回目80mg/g (基準値30mg/g 未満)。 この症例に関する記述のうち 正しいのはどれか。1 つ選べ。 1 糖尿病の治療を行っても 腎機能の障害は改善しない。 2 降圧目標は140/90mmHg であり 本症例では達成されている。 3 尿細管障害がアルブミン尿の原因である。 4 タンパク尿のため、浮腫が出現している。 5 レニン-アンギオテンシン系の 活性を低下させることにより 腎障害の進行を抑制できる。 問186 急性糸球体腎炎に関する記述のうち 正しいのはどれか。 2 つ選べ。 1 Ⅳ型アレルギーにより発症する。 2 B群溶血性連鎖球菌感染が、主な発症原因である。 3 糸球体濾過値の低下が見られる。 4 血尿を認める。 5 ループ利尿薬は禁忌である。 問187 間質性肺炎に関する記述のうち 正しいのはどれか。2つ選べ。 1 肺胞隔壁を主な病変部位とする炎症性疾患である。 2 特発性と2次性に分類され シアル化糖鎖抗原KL-6上昇は 特発性に特徴的である。 3 肺がんなどの放射線治療に合併することがある。 4 関節リウマチでは、ほとんどの患者で合併する。 5 特発性では、湿性咳が主な症状である。 問188 原発性甲状腺機能低下症の 臨床所見はどれか。2つ選べ。 1 うつ状態 2 体重減少 3 血中甲状腺刺激ホルモン濃度低下 4 血清総コレステロール値上昇 5 動悸 問189 高尿酸血症及び痛風に関する記述のうち 正しいのはどれか。2つ選べ。 1 高尿酸血症の病型としては 尿酸産生亢進型が多い。 2 食事療法として、プリン体の摂取を制限する。 3 痛風関節炎の極期には コルヒチンが最も有効である。 4 尿路結石の予防のため、尿のアルカリ化を行う。 5 痛風発作時には、ただちに尿酸降下薬を用いる。 問190 22歳女性。 5日前、晴天の日に友人とハイキングに行った後 39~ 40℃の発熱と関節痛が出現した。 2日前より顔面に蝶形紅斑を認めた。 医師により全身性エリテマトーデスを強く疑われた。 この疾患に特徴的な症状及び臨床検査所見は どれか。 2 つ選べ。 1 末梢血好中球数が増加する。 2 関節の変形を示す。 3 日光過敏症状を示す。 4 抗dsDNA 抗体が上昇する。 5 抗内因子抗体が上昇する。 問191 白内障とその治療に関する記述のうち 誤っているのはどれか。 1 つ選べ。 1 白内障は 眼球内の水晶体が混濁した状態をいう。 2 後天性白内障の一因に 副腎皮質ステロイド薬の副作用がある。 3 混濁した水晶体を 薬物療法で再び透明にすることは困難である。 4 白内障の初期に 毛様体細胞の膨化が認められる。 5 ピレノキシン点眼剤が、治療に用いられる。 問192 ※不適切問題 とされ、解なし。 医薬品A~Eに関して、投与群と対照群の間で イベントXの発症率を比較した論文を収集したところ 以下の情報が得られた。 なお、対照群はいずれも同じ標準薬を用いていた。 ・Aは、Xの発症率を対照群の1/5に減少させた。 ・Bを投与した被験者1,000名におけるXの発症者数は、25名であった。 ・C投与群のX発症の相対危険度は、0.25であった。 ・D投与群のX発症のオッズ比は、7/39であった。 ・Eは、Xの発症率を10%低下させた。 ・いずれの論文においても、対照群におけるXの発症率は12.5%であった。 以上の結果から、Xの発症を抑制する効果が 最も劣ると考えられるのはどれか。 1 A 2 B 3 C 4 D 5 E 問192 解説なし。不適切問題のため。 問193 試験期間12ヶ月の臨床試験に参加した 5名の被験者の経過が、以下のようになった。 1名が2ヶ月後に死亡 1名が4ヶ月後に追跡不能となり打ち切り 1名が6ヶ月後に追跡不能となり打ち切り 1名が8ヶ月後に死亡 1名が12ヶ月後の試験終了時まで生存 カプラン-マイヤー法を用いて表した生存曲線として 正しいのはどれか。1つ選べ。 問194 骨粗鬆症治療薬である 新薬Aの評価を行うため文献を収集した。 椎体骨折予防効果を既存薬 Y と比較した 無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ 新薬Aによる予防効果が 大きいことが示されていた(図)。 この結果から得られる新薬Aの 治療必要数(NNT)が25であるとき 図の(ア) に入る数値として適切なのはどれか。1 つ選べ。 1 5 2 10 3 15 4 20 5 25 問195 20 名の被験者において CYP2D6 の遺伝子型を解析したところ 以下の結果が得られた。 この被験者集団における CYP2D6 遺伝子の*10 アレルの頻度として 正しいのはどれか。1つ選べ。 なお、アレルの頻度とは ある集団で、該当する遺伝子配座において そのアレルが占める割合のことをいう。 1 15% 2 40% 3 50% 4 60% 5 65% |