100-11~100-15 解説一覧



問11 下図の器官 A から放出される代表的なホルモンはどれか。
1つ選べ。



1 成長ホルモン
2 チロキシン
3 グルカゴン
4 甲状腺刺激ホルモン
5 アルドステロン



図の器官は、甲状腺です。
以下、各選択肢を検討します。


選択肢 1 ですが
成長ホルモンが放出されるのは
下垂体前葉です。
甲状腺では、ありません。

よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。
チロキシンが放出されるのは
甲状腺です。



選択肢 3 ですが
グルカゴンが放出されるのは
膵臓のランゲルハンス島 α 細胞です。
甲状腺では、ありません。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
甲状腺刺激ホルモンが放出されるのは
下垂体前葉です。
甲状腺では、ありません。

よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
アルドステロン
(別名 硬質コルチコイド)が放出されるのは
副腎皮質です。
甲状腺では、ありません。

よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。



問12 外胚葉を主な起源とする器官はどれか。
1つ選べ。

1 骨
2 心臓
3 肺
4 大腸
5 脊髄



受精卵が卵割した結果
規則的な配列を形成しますが
これを胚葉と呼びます。

ヒトやウニの受精卵では
外胚葉、中胚葉、内胚葉という
3種の胚葉が形成されます。


外胚葉由来の代表的器官は
皮膚、神経系(脳、脊髄など) です。

中胚葉由来の代表的器官は
心臓、血液、骨 です。

内胚葉由来の代表的器官は
消化管、肝臓・膵臓、肺 です。
以下、各選択肢を検討します。



選択肢 1,2 は、中胚葉由来です。
選択肢 3,4 は、内胚葉由来です。
選択肢 5 は、外胚葉由来です。


以上より、正解は 5 です。



問13 ヒトの細胞でパルミチン酸 (C16 : 0) がβ酸化を受けるのはどこか。
1つ選べ。

1 細胞質
2 核
3 小胞体
4 ミトコンドリア
5 ゴルジ体



パルミチン酸は
脂肪酸の一種です。

脂肪酸は
β酸化と呼ばれる
C 2 単位ごとの酸化を受けて代謝されます。
β酸化が行われるのは
ミトコンドリアです。


よって、正解は 4 です。



(脂肪酸のβ酸化反応)



問14 ヌクレオチドのピリミジン骨格の 
de novo 合成に利用されるアミノ酸はどれか。
1つ選べ。

1 L-メチオニン
2 L-チロシン
3 L-バリン
4 L-アスパラギン酸
5 L-トリプトファン



ヌクレオチドとは
ヌクレオシドにリン酸が結合したものの総称です。
例は、ATP です。(リン酸3つ結合。)


ヌクレオシドとは
塩基と糖が結合したものの総称です。
例は、アデノシン です。

塩基は
骨格により大きく2つに分類されます。
すなわち
プリン塩基と、ピリミジン塩基に 分類されます。


ピリミジン骨格に利用されるアミノ酸は
アスパラギン酸及び、グルタミンです。

ちなみに、プリン骨格に利用されるアミノ酸は
グリシン、アスパラギン酸、グルタミンです。



選択肢に含まれているアミノ酸は
アスパラギン酸だけなので
正解は 4 です。



問15 細菌の内毒素(エンドトキシン)に関する記述のうち
誤っているのはどれか。 1つ選べ。


1 グラム陰性菌外膜の成分である。
2 主成分はタンパク質である。
3 外毒素に比べ、加熱処理に対して安定である。
4 細菌の種類により、構造的な多様性がある。
5 宿主の免疫反応をかく乱し、ショック症状をおこす。



細菌の産生する毒素は、分泌されるかどうかで
大きく2つに分類されます。
すなわち、分泌される 外毒素 と
分泌されない 内毒素 です。

内毒素は
グラム陰性菌の細胞壁成分です。
別名エンドトキシンです。
実体は、リポ多糖です。


実体が糖の一種であることから
明らかにタンパク質ではありません。


よって、選択肢 2 は誤りですので
正解は 2 です。



ちなみに
外毒素の実体はタンパク質です。
内毒素と比較すると
熱に弱いという特徴を持ちます。