100-16~100-25 解説一覧


問16
野菜に含まれていないビタミンはどれか。
1つ選べ。

1 ビタミンB1
2 ビタミン B2
3 ビタミン B6
4 ビタミン B12
5 ビタミン E



選択肢 1,2 ですが
ビタミンB1B2 は
緑黄色野菜に含まれています。

野菜に含まれていないということは
ありません。



選択肢 3 ですが
ビタミン B6 は
にんにく等に多く含まれています。

野菜に含まれていないということは
ありません。



選択肢 4 は、正しい選択肢です。
菜食主義者が欠乏することがある栄養素として
知られています。

ビタミンB12 が欠乏すると
悪性貧血を引き起こすことがあります。



選択肢 5 ですが
ビタミン E は
かぼちゃ等に多く含まれています。

野菜に含まれていないということは
ありません。



以上より、正解は 4 です。



問17
水分活性を低下させることにより
食品の腐敗を防止する方法はどれか。
1つ選べ。

1 冷凍
2 糖漬
3 酢漬
4 加熱
5 真空包装


水分活性とは
食品中の、自由水(=微生物が繁殖に利用できる水)の
割合のことです。
低いほど、微生物は繁殖しません。


水分活性を低下させる方法としては
塩や砂糖に漬けたり
乾燥、燻製にしたり といった方法があります。



選択肢 1 ですが
冷凍は
低温により微生物の増殖を妨げることにより
食品の腐敗を防止するという点が
主である方法であると考えられます。

(食品中の自由水が凍ることで
水分活性も低下しますが。。。)

よって、選択肢 1 は
最も正解にふさわしいとは
いえないと考えられます。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。



選択肢 3 ですが
酢漬は、pH を低下させることにより
食品の腐敗を防止する方法です。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
加熱は、熱により殺菌することで
食品の腐敗を防止する方法です。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
真空包装は
酸素を奪うことで細菌の増殖を妨げて
食品の腐敗を防止する方法です。

(嫌気性、すなわち
酸素がなくても増殖できる細菌 例)ボツリヌス菌 
には注意する必要がある方法です。 )


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。



問18 
老年化指数を表す式はどれか。 
1つ選べ。



老年化指数とは
老年人口(65歳以上人口)を
年少人口(14歳以下人口)で割って 
100 を掛けたものです。


よって、正解は 3 です。


ちなみに
選択肢 1 は 「老年人口指数」 です。
選択肢 2 は 「総人口に占める 老人の割合」 です。
選択肢 4 は、あえて名付けるならば 
「若年化指数」であると考えられます。
選択肢 5 は 「従属人口指数」 です。



これらの用語を混同しないために
◯◯「人口」指数 と言われたら
『生産年齢人口の 100 人が基準』である
と意識しておくとよいかもしれません。

つまり
◯◯「人口」指数 という名前の指数であれば
割る数 が 生産年齢人口である、と考えると
間違いにくくなると思います。



問19
完全人工栄養を使用するなど
母乳を介した垂直感染を防ぐ対策がなされる
病原体はどれか。
1つ選べ。

1 C 型肝炎ウイルス
2 梅毒トレポネーマ
3 単純ヘルペスウイルス
4 ヒト T 細胞白血病ウイルス
5 風しんウイルス


選択肢 1 ですが
C 型肝炎ウイルスは
出産の時、産道で血液を介して
垂直感染する可能性が
わずかにあるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策は
なされません。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが
梅毒は
胎盤を介して垂直感染する可能性があります。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策は
なされません。


よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 ですが
単純ヘルペスウイルスは
胎盤及び出産時に産道で
垂直感染する可能性があるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策は
なされません。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい選択肢です。
母乳を介して感染する可能性がある
代表的なウイルスです。



選択肢 5 ですが
風しんウイルスは
胎盤及び出産時に産道で
垂直感染する可能性があるウイルスです。

母乳を介した垂直感染を防ぐ対策は
なされません。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 です。


参考)
(母子感染)



問20 (補正問題。全員正解扱い。)
強力な発がんプロモーターとして
知られている化学物質はどれか。
1つ選べ。

1 アフラトキシン B1
2 ジメチルニトロソアミン
3 サイカシン
4 プタキロシド
5 オカダ酸



発がんプロモータとは
単独では発がん性を示さないが
イニシエータと呼ばれる物質の
作用を促進させるような物質の総称です。


選択肢 1 ~ 4 の物質は
それぞれ
アフラトキシン・・・肝がん
ジメチルニトロソアミン・・・胃がん
サイカシン・・・肝がん
プタキロシド・・・腸、膀胱がん
を単独で引き起こす可能性のある
発がん性物質として知られています。

つまり、発がんプロモータではありません。


よって、正解は 5 です。


ちなみにオカダ酸は
自然毒の一種です。下痢性貝毒です。
麻痺性貝毒と同様に、二枚貝に毒が蓄積されます。
症状が下痢であることが特徴です。



問21
「化学物質の審査及ぴ
製造等の規制に関する法律」(化審法)
において
難分解性、高蓄積性及ぴ
ヒト又は高次捕食動物への
長期毒性を有する化学物質の分類は
どれか。1つ選べ。


1 監視化学物質
2 優先評価化学物質
3 特定毒物
4 第一種特定化学物質
5 第二種特定化学物質



問題文にある
難分解性、高蓄積性及ぴ
ヒト又は高次捕食動物への
長期毒性を有する化学物質とは
第一種特定化学物質のことです。


よって、正解は 4 です。


以下、補足ですが
第一種特定化学物質は
H26 年度時点で 30 種
指定されています。


代表的なものは

・ポリ塩化ビフェニル
・ポリ塩化ナフタレン
・ヘキサクロロベンゼン

・アルドリン
・ディルドリン
・エンドリン

・DDT 
・クロルデン
・ビスオキシド

などです。



ちなみに、似ている単語である
第二種特定化学物質(選択肢 5)の定義は
ほぼ第一種特定化学物質と同じです。
ただし
高蓄積性は、ない という点が特徴です。


代表例は

トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
四塩化炭素 です。



つまりまとめると 
「特定化学物質」は
環境に残留(難分解)し
かつヒトの健康被害リスクあり です。

そして、高蓄積性の有無で
さらに一種、二種に分類されています。



ちなみに
選択肢 1 の
監視化学物質の特徴は
難分解性、高蓄積性があるが
ヒトの健康被害リスクが「わからない」 という点です。
(だから、とりあえず監視しておこう という物質である
といえます。)


また
選択肢 2 の
優先評価化学物質は
ヒトの健康被害リスクが「疑われる」 という点が
特徴です。



最後に
選択肢 3 の
特定毒物ですが
これは化審法に基づく物質では、ありません。
毒劇物取締法に基づく物質の分類です。

毒物のうち
著しい毒性を有するもの です。
代表例は、四アルキル鉛 です。



問22
放射線に対する感受性が
最も高い器官又は組織はどれか。
1つ選べ。

1 脂肪組織
2 皮膚
3 リンパ組織
4 肺
5 神経組織



選択肢 1,4,5 のような
分化が進んでいる組織は
一般に低感受性です。


選択肢 2 ですが
皮膚は中感受性です。

すなわち
細胞分裂がさかんな
リンパ組織、骨髄、脾臓、胸腺 など
と比べれば
感受性が低い組織です。

また
神経、脂肪組織、結合組織、筋肉など
と比べれば
感受性が高い組織です。



選択肢 3 のリンパ組織が
この選択肢の中では
一番感受性が高いと考えられます。


以上より、正解は 3 です。



問23 温室効果を有するが
オゾン層を破壊しない物質はどれか。
1つ選べ。


1 クロロフルオロカーボン
2 パーフルオロカーボン
3 ハイドロクロロフルオロカーボン
4 ハロン
5 臭化メチル



選択肢 1 ですが
クロロフルオロカーボン(CFC)は
代表的なフロン類です。
温室効果を有します。
オゾン層を破壊する物質です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。

(パーフルオロカーボン(PFC)は
炭素とフッ素のみからなる物質であるため
塩素を含まず、オゾン層破壊効果がありません。)



選択肢 3 ですが
ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)は
代替フロンの一種です。
温室効果を有します。
また、CFC よりは小さいのですが
オゾン層破壊効果を有します。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが
ハロンは
臭素を含むハロゲン化炭化水素です。
温室効果を有します。
オゾン層破壊効果も有します。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが
臭化メチルは、温室効果を有しません。
オゾン層破壊効果は有します。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。



問24 「生活環境の保全に関する環境基準」項目のうち
閉鎖性海域における富栄養化の指標はどれか。
1つ選べ。

1 大腸菌群数
2 COD(化学的酸素要求量)
3 n - ヘキサン抽出物質
4 全リン
5 全亜鉛


富栄養化において重要な要因は
窒素 及び リン の濃度増加です。

指標として
全窒素 及び 全リン が
用いられます。

選択肢から考えて
全リンが正解です。



以上より、正解は 4 です。



問25 大気汚染防止法で
「特定粉じん」に指定されている
物質はどれか。1つ選べ。

1 ディーゼル排気粒子
2 ばいじん
3 スギ花粉
4 鉛ヒューム
5 石綿



特定粉じん に指定されているのは
現在のところ、石綿のみです。


よって、正解は 5 です。