問137 下水処理で用いられる 活性汚泥法に関する記述のうち 正しいのはどれか。2 つ選べ。 1 下水処理工程の二次処理で用いられる。 2 第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は 活性汚泥として利用される。 3 活性汚泥は静置した時 均一に分散しやすい特徴を有する。 4 汚水中の有機物の分解除去だけでなく 無機リンや窒素も除去される。 5 好気性微生物による酸化作用を利用している。 選択肢 1 は、正しい選択肢です。 下水処理過程は 一次、二次、高度処理にわけられます。 一次処理が、物理的な処理であり ろ過などのことです。 二次処理が、生物学的な処理であり 活性汚泥の利用などのことです。 高度処理では それまでの処理で除去できなかった物質を 除去します。 選択肢 2 ですが 一次処理で得られる汚泥は そのまま汚泥として処理されます。 活性汚泥として 利用されるわけでは、ありません。 よって、選択肢 2 は誤りです。 選択肢 3 ですが 活性汚泥は、水より比重が大きく 静置すると、沈殿します。 この性質により、上澄みを処理水として 活性汚泥の塊(フロック)と分別することが できます。 均一に分散しやすい特徴を有するわけでは ありません。 よって、選択肢 3 は誤りです。 選択肢 4 ですが 活性汚泥法は、有機廃水処理の方法です。 下水処理過程で言うと、二次処理までを 行う方法です。 無機物やリンを除去するのは高度処理です。 活性汚泥法では、除去されません。 よって、選択肢 4 は誤りです。 選択肢 5 は、正しい選択肢です。 好気性、つまり酸素を必要とする 微生物を利用しているため 空気を送り、酸素を供給する必要があります。 そのため、活性汚泥のある反応タンクは 曝気槽とも呼ばれます。 以上より、正解は 1,5 です。 |