問100-139 解説





問139
溶液導電率法を用いた
大気中の硫黄酸化物の測定に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。

1 二酸化硫黄 SO2 の
「大気汚染に係る環境基準」項目としての
測定法の 1 つとして定められている。

2 吸収液にはトリエタノールアミン溶液が用いられる。

3 試料大気中の SO2 が吸収液に吸収されると
亜硫酸イオン SO3- が生成するた
吸収液の導電率は増加する。

4 大気中の SO2 だけでなく
三酸化硫黄 SO3 も測定される。

5 アンモニアが共存すると干渉作用を起こすため
アンモニアの妨害除去の目的
アジ化ナトリウムを吸収液に添加する。



選択肢 1 は、正しい選択肢です。



選択肢 2 ですが
溶液導電率法では、吸収液に H2O2 を用います。
これにより、空気中の SOx を、H2SO4 に酸化します。

その結果、溶液中に SO42- が増加し
導電率の変化として測定されます。
トリエタノールアミンでは、ありません。


よって、選択肢 2 は誤りです。


ちなみに、やはりSOx の測定法として
トリエタノールアミン・パラロザリニン法
という方法があります。



選択肢 3 ですが
吸収液の導電率が増加するのは
SO42- の増加によります。
SO3- が生成するためでは、ありません。


よって、選択肢 3 は誤りです。




選択肢 4 は、正しい選択肢です。



選択肢 5 ですが
アンモニアは負の干渉を示します。
(実際の値より、低い値が出てしまいます。)
シュウ酸トラップで除去します。
アジ化ナトリウムでは、ありません。

ちなみに、アジ化ナトリウムは
ウィンクラー法と呼ばれる
溶存酸素の測定法において
亜硝酸塩などによる妨害を除去するために
用いられる試薬です。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 1,4 です。