問41 弱酸性藥物の単純拡散による 消化管吸収に及ぼす 管腔内 pH の影響として正しい記述はどれか。 1つ選べ。 ただし、藥物は全て溶解しているものとする。 1 pH が低下すると分子形分率が低下し、吸収が増加する。 2 pH が低下すると分子形分率が低下し、吸収が減少する。 3 pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。 4 pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が減少する。 5 pH の変化によって、吸収は変化しない。 問42 血液脳脊髄液関門の実体を形成している細胞はどれか。 1つ選べ。 グルクロン酸抱合反応に関する記述のうち 誤っているのはどれか。 1つ選べ。 1 UDP - グルクロン酸転移酵素により触媒される。 2 シトクロムP450による酸化的代謝物にのみ起こる。 3 UDP-グルクロン酸が必要である。 4 薬物のフェノール性水酸基にも起こる。 5 主に細胞のミクロソーム画分に活性がある。 問44 腎尿細管上皮細胞刷子縁膜に存在し 藥物の尿細管分泌に関与する 一次性能動輸送体はどれか。 1つ選べ。 1 H+/ペプチド共輸送体 2 Na+,K+ - ATPase 3 H+/有機カチオン逆輸送体 4 Na+/グルコース共輸送体 5 P-糖タンパク質 問45 プロベネシドの併用によって メトトレキサートの血中からの消失が 遅延する主要な原因はどれか。 1つ選べ。 1 肝代謝の阻害 2 肝取り込みの阻害 3 血漿タンパク結合の阻害 4 脳移行の阻害 5 腎排泄の阻害 問46 藥物の経口投与時における バイオアベイラビリティを増加させるのはどれか。 1つ選べ。 1 消化管内での溶解性の低下 2 小腸上皮細胞における膜透過性の低下 3 小腸上皮細胞における薬物代謝酵素の誘導 4 肝臓における薬物代謝酵素の阻害 5 肝臓における胆汁中排泄の促進 問47 体内動態が 線形 1 - コンパートメントモデルに 伴う藥物において 全身クリアランスと分布容積が ともに 2 倍に上昇すると 消失半減期はどうなるか。 1つ選べ。 1 4 倍になる。 2 2 倍になる。 3 変化しない。 4 1/2 倍になる。 5 1/4 倍になる。 問48 藥物の経口投与量と 血中濃度時間曲線下面積(AUC) の関係が下図のようになる理由として 最も適切なのはどれか。 1つ選べ。 1 消化管吸収の飽和 2 消化管代謝の飽和 3 肝代謝の飽和 4 胆汁排泄の飽和 5 腎排泄の飽和 問49 一般に、藥物粉末の粒子径が小さいほど 藥物の溶解速度が大きくなる理由として 最も適切なのはどれか。 1つ選べ。 1 飽和溶解度の増大 2 比表面積の増大 3 粒子表面の拡散層の減少 4 薬物分子の拡散係数の増大 5 飽和層と内部溶液の薬物濃度差の減少 問50 20 ℃の条件下で、表面張力が最も大きいのはどれか。 1つ選べ。 1 エタノール 2 クロロホルム 3 グリセリン 4 水 5 ベンゼン 問51 粉体の流動性を表す指標として 最も適切なのはどれか。 1つ選べ。 1 真密度 2 安息角 3 比表面積 4 形状係数 5 接触角 問52 ニュートン流体のせん断速度を縦軸に せん断応力を横軸になるよう 図を作成した。 得られた図に関する記述のうち 正しいのはどれか。1つ選べ。 1 粘度が大きいほど、直線の傾きは大きくなる。 2 縦軸との切片は降伏値を表す。 3 曲線はチキソトロピーを表す。 4 原点を通り、下に凸の曲線となる。 5 原点を通る直線となる。 問53 カールフィッシャー法を用いて測定するのはどれか。 1つ選べ。 1 沈降速度 2 表面張力 3 水分 4 電気伝導率 5 密度 問54 以下の添加剤のうち、崩壊剤として 用いられるのはどれか。 1つ選べ。 1 カルメロースカルシウム 2 ヒプロメロースフタル酸エステル 3 乳酸・グリコール酸共重合体 4 エチルセルロース 5 ステアリン酸マグネシウム 問55 生体に投与後、長時間 0 次放出を示す 製剤はどれか。1つ選べ。 1 腸溶性高分子コーティング顆粒 2 胃溶性高分子コーティング顆粒 3 腸溶性高分子固体分散体顆粒 4 ワックスマトリックス型錠剤 5 浸透圧ポンプ型錠剤 |