問100-55 解説





問55 生体に投与後、長時間 0 次放出を示す
製剤はどれか。1つ選べ。


1 腸溶性高分子コーティング顆粒
2 胃溶性高分子コーティング顆粒
3 腸溶性高分子固体分散体顆粒
4 ワックスマトリックス型錠剤
5 浸透圧ポンプ型錠剤



0次 である、ということは
例えば
1時間に濃度が 2 ずつ
濃度に関係なく減っていく
ということです。

つまり、投与後、ずっと一定の速度で
薬剤が放出されるような製剤である
といえます。


選択肢1~3は
「腸溶」や、「胃溶」という言葉を含んでいるため

胃でどぱっと溶けたり
胃では溶けず、腸でどぱっと溶けたりするので
投与後ずっと一定とは考えられません。



選択肢 4 ですが
マトリックス型製剤では
表面から徐々に薬物が放出されていきます。


そのため、薬物の拡散距離が時間とともに
段々長くなっていきます。
(Higuchi の式 が知られています。)


つまり、時間がたつと、薬物の放出量が
減少していきます。
投与後、ずっと一定の速度で
薬物が放出されるわけでは、ありません。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 は、正しい記述です。

ちなみに、浸透圧ポンプ型製剤においては
錠剤内への水の侵入に伴い、薬物が溶出します。



以上より、正解は 5 です。



参考)
(代表的な徐放性製剤における徐放化の手段)

(代表的な反応次数の決定法)