問265 (薬理) ダルベポエチンアルファの 薬理作用および副作用に関する記述のうち 正しいのはどれか。 2つ選べ。 1 単球および単球系前駆細胞に作用して 増殖を促進する。 2 エリスロポエチン(EPO)の EPO 受容体に対する親和性を高める。 3 エポエチンアルファと比較して 持続的な赤血球造血作用を示す。 4 血圧低下を起こしやすい。 5 血液粘稠度が上昇し 血栓塞栓症を誘発するおそれがある。 選択肢 1 ですが ダルベポエチンは 遺伝子組み換えエリスロポエチン製剤です。 赤芽球系前駆細胞に直接作用し 造血効果を発揮します。 単球および単球系前駆細胞では、ありません。 よって、選択肢 1 は誤りです。 選択肢 2 ですが 本薬剤は、エリスロポエチン受容体に 直接結合することで作用します。 EPO の、受容体に対する親和性を高める という作用では ありません。 よって、選択肢 2 は誤りです。 選択肢 3 は、正しい選択肢です。 ダルベポエチンの特長は EPO製剤のアミノ酸配列の一部を改変すると共に 新たな糖鎖を付加させることで、半減期を延長させ 持続的な赤血球増加作用を実現した点にあります。 選択肢 4 ですが 造血作用を示す薬であるため、副作用としては 高血圧がおこります。 低血圧では、ありません。 よって、選択肢 4 は誤りです。 選択肢 5 は、正しい選択肢です。 以上より、正解は 3,5 です。 |