問101-111 解説


問111
下図に関する記述のうち
正しいのはどれか。2つ選べ。



1 A は、肝静脈である。

2 直腸下部からの静脈血の大部分は
B を経て肝臓へ流入する。

3 C は、交感神経系の興奮により弛緩し
副交感神経系の興奮により収縮する。

4 D に存在するランゲルハンス島は
外分泌腺であり
その周辺には内分泌腺が散在する。

5 E には、 C 及び D からの
分泌液の排出を調節する
オッディ(oddi) 括約筋がある


選択肢 1 ですが
A は、肝動脈です。
肝静脈は、図には表記されていません。

肝臓上部に太く描かれるものを
見たことがあるかもしれません。

ちなみに
全くわからなくても
「肝静脈とは
静脈だから心臓へ血液が行く血管。
→肝臓で合成されたものを
全身へ送るための血管
→やけに細く描かれているけど
太くないとだめじゃないかな・・・?」

と考えて、あやしい選択肢であると
思えるとよいのではないでしょうか。


選択肢 2 ですが
B は門脈です。
小腸で取り込まれた栄養を
肝臓へ運ぶ血管です。

直腸ではなく、小腸であれば
正しい記述です。

また、B が門脈とわからなくても
以下のように考えることができます。

直腸とは、肛門直前の腸の部分です。
坐剤を用いることで
直腸下部から吸収させて
初回通過効果を避けることができます。

この選択肢の記述が正しいとすると
直腸下部から吸収させても
大部分が肝臓へ送られてしまい
初回通過効果を避けることができません。

よって、選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 は、正しい選択肢です。
C は胆のうです。

ごはんを食べると
まったり、消化モードになります。
消化モードの時、胆のうは収縮して
胆汁を分泌すると考えられます。

そして、消化モードの時は
副交感神経優位です。


選択肢 4 ですが
ランゲルハンス島は
ホルモンを分泌する、内分泌腺です。
外分泌腺では、ありません。

よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 は、正しい選択肢です。
ちなみに
D は膵臓
E は十二指腸乳頭部です。
乳頭部では、総胆管と膵管が合流します。


以上より、正解は 3,5 です。