101-326~101-345 解説一覧


問326 
薬剤師がチーム医療の中で
積極的に行うことが期待されている
行為として適切なのはどれか。
2 つ選べ。

1 薬剤の投与量、投与方法、投与期間
等を薬剤師の判断で変更する。

2 薬物の血中濃度や副作用の
モニタリング等に基づき
薬剤師の判断で薬剤の変更を行う。

3 入院患者の
持参薬の内容を確認した上で
薬剤師の判断で服薬計画を立案し
医師に対し提案する。

4 在宅患者に対して
栄養状態を考慮したうえで
薬剤師の判断で輸液の投与を行う。

5 長期処方においては
薬局で患者の副作用の発現状況を
定期的に確認するため
薬剤師の判断で、医師に照会後
処方内容を分割して調剤する。


選択肢 1,2,4 ですが
薬剤の変更や、輸液の投与を
独断で行うことまでは
期待されていないと思われます。

あくまでも、薬物治療に関する知識を
最適な判断のために提供する、といった
役割と考えられます。

よって、選択肢 1 は誤りです。


選択肢 3 は、正しい選択肢です。
持参薬も含めた観点からの
薬物治療の提案というのは
薬剤師がチームに存在することにより
期待されていると考えられます。


選択肢 5 は、正しい選択肢です。


以上より、正解は 3,5 です。


ちなみに
「医療スタッフの協働・連携による
チーム医療の推進について」 という
厚生労働省の文書があります。

参考までに、目を通しておくと
よいと思います。



問327 
以下の処方に従い調剤された
薬剤を鑑査した結果
問題とならない総重量(分包紙を含む)はどれか。
つ選べ。

なお、分包紙重量は4包= 2.5g とする。

(処方)
エリスロマイシン
エチルコハク酸エステルシロップ用20%
1回300mg (1日1,200mg)【原薬量】
1日4回 6時間毎  5日分

1 24.8g
2 32.5g
3 35.5g
4 42.7g
5 49.7g


1 日分が 原薬量 で、 1200 mg とあり
20 % の薬を量り取るのだから
1 日分は、 6000mg = 6g です。
従って、 5 日分で 6 × 5 = 30g です。

1日 4 回で、5 日分だから
20袋に分包することになります。

分包紙の重さは
4 包で 2.5 g なので
20 包で、2.5 × 5 = 12.5 g です。

30 + 12.5  = 42.5 g を量り取る狙いで
全重量の分包誤差は 
10 % 以内 なので
大体 37 ~ 47 g  であれば、問題ありません。

よって、正解は 4 です。




問328 
5歳女児。
欠神発作(てんかん小発作)と診断され
保険薬局へ処方箋を持参した。

処方量A mg と秤取量B g の組合せで
最も適切なのはどれか。つ選べ。
なお、エトスクシミドの原薬量は
成人量として1日450mg である。
児への投与量は下記の式で計算せよ。


(処方)
エトスクシミド散50% 
1回A mg (1日(A×2)mg)【原薬量】
1日2回朝夕食後7日分

実秤取量(7日分) 
エトスクシミド散50% B g

    A    B
1  90  1.3
2  90  2.5
3 180 2.5
4 180 5.0
5 360 5.0
6 360 10.0


年齢が 5 歳なので、与えられた式を用いて
0.4 × 成人量が、小児量です。

原薬量が、成人量なら、450mg とあるので
原薬量が、小児量なら、180mg です。
これは 1 日量なので、1 回量は、90mg です。

7日分なので
180 × 7 = 1260 mg です。

50 % 製剤なので、実際に量り取るのは
この 2 倍となります。
つまり、2520 mg ≒ 2.5 g です。


以上より
A が 90、 B が 2.5 です。
正解は 2 です。




問329 
72歳男性。
薬局に以下の処方箋を持参した。
検査値を見せてもらうと血清カリウム値が
基準値の上限を超えていた。

(処方1)
ランソプラゾール
口腔内崩壊錠30mg 
1回1錠(1日1錠)

スピロノラクトン錠50mg
 1回1錠(1日1錠)

アムロジピン錠5mg
 1回1錠(1日1錠)

1日1回朝食後14日分


(処方2)
ピタバスタチンCa錠1mg 
1回1錠(1日1錠)

1日1回夕食後14日分


(処方3)
メトプロロール酒石酸塩錠20mg 
1回1錠(1日3錠)

1日3回朝昼夕食後14日分


薬剤師が処方医に
疑義照会すべき医薬品はどれか。1 つ選べ。

1 ランソプラゾール口腔内崩壊錠
2 スピロノラクトン錠
3 アムロジピン錠
4 ピタバスタチンCa錠
5 メトプロロール酒石酸塩錠


高 K で、K 保持性利尿薬である
スピロノラクトンは疑義照会です。
高 K 血症を
悪化させるおそれがあるためです。

正解は 2 です。


その他の薬について簡単に
以下、補足します。

選択肢 1 のランソプラゾールは
PPI です。

アムロジピンは、Ca 拮抗薬です。

ピタバスタチンカルシウムは、スタチンです。

メトプロロールは
β1 遮断薬です。



以降は雑感。
試験的には不要。

本患者に関しては
かなり降圧薬多め。
厳格な血圧コントロール中。
72 歳という歳から CKD とか・・・?
(だったら、腎保護期待して
ARB、ACE i での降圧でもよかったのでは。。)

心臓に負担をかけないように感がある。
カリウム値が高い→腎機能が低下してきた?

カリウムに関しては
インスタントコーヒーや
果物などの摂取を控えるといった
生活習慣での工夫も重要。

などを頭に浮かべつつ
少しでも適切な薬物治療へと貢献できるような
服薬指導を目指して
投薬へと向かうのかなと思います。

以上、雑感。




問330 
薬局において薬剤師の判断で
行ってよい調剤行為はどれか。2 つ選べ。

1 水剤の調剤において
服用しやすくするために賦形剤を添加した。

2 処方箋に使用期限の指定はなかったが
交付年月日から3日目だったので調剤した。

3 処方箋中の錠剤を
同一銘柄の散剤に変更した。

4 処方箋中の医薬品名が
略語で記載されていたため
薬歴を参考にして調剤した。

5 処方箋中に疑義内容があったが
他の患者で照会済の内容であったので
そのまま調剤した。


選択肢 1,2 は、正しい選択肢です。
賦形剤の添加は問題ありません。
水剤なので、精製水や、単シロップを
加えた ということです。

処方箋の有効期限は
交付の日を含めて
特別の記載がなければ 4 日です。
従って、問題ありません。


選択肢 3 ですが
錠剤→散剤 は、剤形変更です。
ジェネリック医薬品でない場合は
疑義照会が必要です。

よって、判断できず、正解とはいえません。


選択肢 4,5 ですが
処方箋に、疑わしき内容があった場合は
照会できるまで、調剤してはいけません。
(薬剤師法 24 条)

よって、略語が判別できなかったり
疑義内容があったのであれば
明らかにしてから調剤しなければいけません。

よって、選択肢 4,5 は誤りです。



以上より、正解は 1,2 です。




問331 
薬剤師が以下の処方箋を受け取った。
薬局には図中1~5の調剤器具がある。
本処方箋の調剤に使用する
調剤器具として適切なのはどれか。2 つ選べ。

(処方1)
セフジトレンピボキシル細粒10% 1回0.5g (1日1.5g)
1日3回朝昼夕食後7日分

(処方2)
ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏0.1% 1g
白色ワセリン2g
以上を混合する。
1回適量1日2回湿疹部に塗布



選択肢 1 は、メートグラスです。
水剤の調剤に使用します。


選択肢 2 は、乳鉢と乳棒です。
錠剤の粉砕などに使用します。


選択肢 3 は、軟膏板と軟膏ベラです。
軟膏の調剤に使用します。


選択肢 4 は、スパーテルです。
散剤の調剤に使用します。


選択肢 5 は、篩(ふるい)です。
錠剤を粉砕した後の、コーティング部分を
取り除く時などに用います。


本問の処方は、散剤と軟膏なので
使用するのは、 3 と 4 です。


以上より、正解は 3,4 です。




問332 
非小細胞肺がんに対して
外来化学療法室で
カルボプラチン/パクリタキセル
(TC)療法を実施することになり
レジメンに従って以下の処方が出された。

れら以外には
内服薬、注射薬ともに処方されていない。


(処方1)
ファモチジン注射液20mg
デキサメタゾンリン酸
エステルナトリウム注射液26mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注

※同時にジフェンヒドラミン
塩酸塩50mg を内服

(処方2)
グラニセトロン塩酸塩注射液3mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注

(処方3)
パクリタキセル注射液210mg/m2
生理食塩液500mL
主管より約180分間で点滴静注

(処方4)
カルボプラチン注射液 AUC = 6
ブドウ糖液5% 250mL
主管より約60分間で点滴静注

(処方5)
生理食塩液50mL
主管より全開で注入


これらの処方に関する記述として
誤っているのはどれか。2 つ選べ。

1 パクリタキセルとカルボプラチンの
投与順はどちらが先でもよい。

2 アルコールに過敏であるかを
事前に確認する必要がある。

3 カルボプラチンは
高度の催吐性リスクに分類される。

4 重大な副作用として
末梢神経障害がある。

5 腎機能を考慮して
投与量を決定する。


選択肢 1 ですが
パクリタキセルと「シスプラチン」の
投与順によって、排泄遅延の有無が
あると、知られています。

また、卵巣がんガイドラインによれば
カルボプラチンの場合も
シスプラチンと同様の順序が
推奨されています。

これらの事実を全く知らなくても
化学療法では、レジメンが決まっていることから
「どちらが先でもよい」という記述には
違和感を覚えるのではないかと思います。
選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 は、正しい選択肢です。
パクリタキセルの溶剤に無水エタノール含有のため
問診による確認が必要です。


選択肢 3 ですが
これは、シスプラチン等に関する記述です。
カルボプラチンは、シスプラチンの副作用を
軽減した薬です。

カルボプラチンの催吐リスクは
中等度と分類されています。

よって、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 は、正しい選択肢です。
パクリタキセルには
末梢神経障害が知られています。

他にも
ビンクリスチンやシスプラチンなどが
末梢神経障害を引き起こす抗がん薬として
有名です。


選択肢 5 は、正しい選択肢です。

カルボプラチンの投与量の算出が
特徴的であるため、注意が必要です。




以上より、正解は 1,3 です。




問333 
手術時に使う手指消毒薬として
クロルヘキシジングルコン酸塩を
0.2w/v%含有する
70vol%エタノールを3L 調製したい。

95vol%エタノール
5w/v%クロルヘキシジン
グルコン酸塩を用いて調製する場合
それぞれ何mL 用いるか。1 つ選べ。



調製するのが
0.2w/v % グロルヘキシジングルコン 入りの
70vol % エタノール 3L です。

まず、単位を確認します。
「1w/v %」 というのは 
100ml 中 1g のことです。
3 L 中なら、30g ということです。

0.2w/v % なら、
30 × 0.2 = 6g グロルヘキシジンが必要です。


一方
「1 vol %」 は、100ml 中 1ml のことです。
3 L 中なら、30 ml です。

70 vol % なら  
30 × 70 = 2100 ml エタノールが必要です。


材料として用いるのが
95 vol % エタノールです。
これを以降「液体1」と呼びます。

液体1 100 mL で
95mL のエタノールをゲットできます。

ほしいのは、エタノール 2100 ml です。
選択肢 をふまえ
液体1 2200 ml ではどうか考えます。

2200 × 0.95 = 2090 。
これは、2100 弱です。
少し足りないです。

だから、選択肢より
液体1は 2210 ml 必要とわかります。


同様にして
材料として用いるのが
5w/v % グロルヘキシジンです。
以降、「液体2」と呼びます。

選択肢より
液体2を、110mL ではどうか考えます。
110 × 0.05 = 5.5 g で、6g には足りません。

よって、選択肢より
液体2は 120 ml 必要とわかります。



以上より、正解は 2 です。




問334 
麻薬の取扱いに関する以下の記述のうち
行わなければならない行為はどれか。つ選べ。

1 麻薬譲受証及び麻薬譲渡証をもって譲受し
検収時にロット番号を確認する。

2 麻薬帳簿とともに、鍵をかけた
堅固な金庫内に保管する。

3 麻薬処方箋に、麻薬施用者の
記名押印又は署名、免許証の番号が
記載されていることを確認する。

4 使用済みの貼付剤は
すべて回収し、記録後に廃棄する。



選択肢 1 は、正しい選択肢です。
実習での検収を思い出すとよいと思います。


選択肢 2 ですが
麻薬「帳簿」は
鍵をかけた堅固な金庫内に
保管する必要はありません。

よって、選択肢 2 は誤りです。


ちなみに
麻薬→鍵付きの、「堅固」な「設備」
覚せい剤→鍵付きの、「堅固」な「場所」
覚せい剤原料→鍵付きの「場所」 となります。


選択肢 3 は、正しい選択肢です。
「免許証の番号の確認」が
特徴的で、意識しておくポイントです。


選択肢 4 ですが
患者が使用した後の使用済み製剤
(貼付途中で剥がれたものを含む。)は

粘着面を内側に二つ折りにして
貼り合わせた後
通常の医薬品と同様に廃棄してください。とあります。
すべて回収するわけでは、ありません。

知識として知らなくても
実習時、患者さんの使用済み
デュロテップパッチなどを
回収していたかどうかなどを考えると
誤りと判断できるのではないかと思います。

よって、選択肢 2 は誤りです。



以上より、
正解は 1,3 です。




問335 
55歳女性。
3日前から腹部膨満感と嘔気があり
昨日からの腹痛と
間欠的な嘔吐のため受診した。

診察の結果
血圧 98/62 mmHg、脈拍 104 /分、尿量低下
Na+ 130mEq/L、K+ 3.5mEq/L、Cl 90mEq/L 
であり、細胞外液減少を認めた。

この患者に投与する輸液の組成として
適切なのはどれか。1 つ選べ。


輸液について
ざっくりとまとめると以下のようになります。

輸液は大きく
「等張性と、低張性」に二分されます。

等張性の代表例が
生理食塩水や、5%ブドウ糖液です。
この2つの違いは、輸液した時の分布です。

すなわち
生理食塩水は、「細胞外のみに分布」。
(細胞内と、濃度が同じだから
浸透圧による移動がない。)

5%ブドウ糖液は
体内でブドウ糖がすぐに代謝されて
「全身に水が分布」。です。


低張性の輸液は
生理食塩水と
5%ブドウ糖液を混ぜて作るイメージです。
1号~4号がある方です。


1号 → 開始液。
病態不明時使う、みたいなイメージ。

高 K 避けるために
「K+が入っていない」のが特徴。

2号 → 脱水補給液。
1号に K+を加えたもの、というイメージ。
低張性脱水に用いる。

低張性脱水
=水分よりも、電解質の欠乏が顕著な状態。
発熱・嘔吐で、水も電解質も失った場合に
水のがぶ飲みで、容易に陥りうる。

3号→維持液。
いいペースでこれを入れてると
必要な水分、電解質が補充できる液。

4号→術後等。K は、なし。


本問の患者は
「細胞外液減少」とわかっているので
「等張性」の輸液 を投与すべきと
考えられます。

また
「細胞外液の減少を認めた」 とあるため
等張性の輸液として
生理食塩水がより適切です。

以上をふまえ、各選択肢を検討します。


選択肢 1 は
組成より、5% ブドウ糖です。
生理食塩水の方がより適切と考えられます。 


選択肢 2 ~ 4 ですが
Na+、Cl の値に注目すれば
明らかに低張性と考えられます。


選択肢 5 は
生理食塩水です。


以上より、正解は 5 です。




問336 
調剤室にある錠剤棚の
AとBに配置していた医薬品が採用中止となり
下記の新規採用医薬品と
入れ替えることにした。

この薬局の業務手順書は
法的及び安全管理の観点から
医薬品の一般名称での50音順で配列し
規制区分も考慮している。

新規採用医薬品:
Aとして
トラマドール塩酸塩カプセル50mg
トリアゾラム錠0.25mg
トリクロルメチアジド錠1mg

Bとして
フェノバルビタール錠30mg
フェブキソスタット錠20mg
フェンタニル舌下錠100μg


五十音順には、問題ありません。
規制を判別できるか、という問題です。

トリアゾラムは、第 3 種向精神薬です。
トラマドールは、劇薬です。

そのため
テルミサルタン、ドキサゾシン
トリヘキシフェニジルなどを
保管してる錠剤棚とは
区別して保管すると考えられます。

トリクロルメチアジドであれば
A に配置して問題ないと思われます。

以上より、正解は 2,4 のどちらかです。


そして、選択肢 4 に注目すると
フェンタニルは、麻薬です。
(ちなみに、劇薬でもあります。)
区別して保管します。


従って、正解は 2 です。




問337 
下の図は一般的な外来初回診療の流れを示している。
選択肢の語句をA ~E に当てはめたとき
C に入るものはどれか。1つ選べ。

受付 → A → B → C → D 又は E


1 検査
2 診断
3 診察
4 経過観察
5 治療



診察、検査を経て
診断が下され
経過観察 又は 治療 という
流れになると考えられます。


よって、 C は、診断です。


以上より、正解は 2 です。




問338 
54歳男性。
腎細胞がん治療の内服薬導入のため入院し
1週間で退院することとなった。
退院時に手足症候群への対応を含む
以下の処方箋が交付され
近所の薬局に持参した。

(処方1)
ソラフェニブトシル酸塩錠200mg 1回2錠(1日4錠)
1日2回朝夕食後14日分

(処方2)
白色ワセリン100g
1回適量1日4回手、足に塗布

この患者への服薬指導として
適切でないのはどれか。2 つ選べ。

1 熱い風呂は、控えましょう。

2 直射日光に当たらないようにしましょう。

3 手足に痛みが現れたら
薬の使用を中止してください。

4 白色ワセリンは副作用の
予防になるので毎日使いましょう。

5 足に密着した
きつめの靴下を履きましょう。


手足症候群とは
抗がん剤の作用による
手足の皮膚障害です。
しびれ、ピリピリした痛みとして
自覚されます。

対策としては
保湿、及び刺激除去となります。

以上をふまえ、各選択肢を検討します。


選択肢 1,2 は、適切です。
熱い風呂や、直射日光を避ける というのは
刺激除去として適切です。


選択肢 3 ですが
副作用をできるだけ緩和し
用量を調節しつつ
抗がん剤使用を継続します。

手足に痛みがでたからといって
服薬を独断で中止してはいけません。

よって、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 は、正しい選択肢です。
保湿のために、毎日の使用が推奨されます。


選択肢 5 ですが
刺激除去という観点から考えれば
ゆったりした靴下が望ましいです。

よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 3,5 です。




問339 
病院における医薬品採用に関する記述として
最も適切なのはどれか。1 つ選べ。

1 医療用医薬品製品情報概要が
医薬品の情報源として最も重視される。

2 新しい作用機序をもつ医薬品は
医師の申請通りに採用する。

3 後発医薬品は主成分が同じなので
購入価格のみを考慮して採用を決定する。

4 薬事委員会などを設置し
採否について審議する。

5 新規医薬品採用時の安全性評価において
海外の臨床試験データは参考にしない。



選択肢 1 ですが
「医療用医薬品製品情報概要」とは
メーカーさんが作成する
添付文書を補完する
パンフレット等のことです。

これを、最も重視する、というのが
適切な記述であるとは、考えられません。

よって、選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 ですが
新しい作用機序について
様々な観点から情報を集めた上で
既存医薬品との比較も含めて
判断する必要があると考えられます。

「医師の申請通りに」採用する
というのが適切な記述であるとは
考えられません。

よって、選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 ですが
後発医薬品は、主成分が同じでも
剤形の違いなど、様々な相違点があります。
「購入価格のみ」を考慮する
というのが適切な記述であるとは
考えられません。

よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、適切な選択肢です。


選択肢 5 ですが
海外の臨床試験データは
貴重な情報源の一つといえます。
「参考にしない」
というのが適切な記述であるとは
考えられません。

よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 です。




問340 
医薬品情報に関する記述のうち
正しいのはどれか。2 つ選べ。

1 二重盲検比較試験は
メタアナリシスよりもエビデンスレベルが高い。

2 医療用医薬品の添付文書は
医薬品医療機器等法により
その記載内容が規定された公的文書である。

3 能動的情報提供とは
医療従事者や患者などからの質問に対して
情報提供を行うことである。

4 二次資料は
新しい知見の報告を主体とし
原著記事を収載した資料である。

5 緊急安全性情報は
緊急に安全対策上の措置を講じる必要がある場合に
医薬品の製造販売業者等が作成する。


選択肢 1 ですが
エビデンスレベルとしては
複数の文献について、横断的に評価する
メタアナリシスが、一番高いとされています。

よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。
添付文書は、法的根拠のある、公的文書です。


選択肢 3 ですが
記述は、質問を先に受け、それに答えているから
受動的です。能動的では、ありません。

よって、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが
記述は、一次資料についてです。
二次資料は
一次資料を探すための
ツールや要約集などです。

よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 は、正しい選択肢です。



以上より、正解は 2,5 です。




問341 
8歳男児。
ぜん息でかかりつけ医に
以下の処方を出してもらっている。

(処方1)
スプラタストトシル酸塩シロップ用5% 
1回1.5g(1日3g)
1日2回朝夕食後30日分

(処方2)
ツロブテロールテープ1mg 
1回1枚
1日1回就寝前胸部に貼付30日分(全30枚)

(処方3)
フルチカゾンプロピオン酸エステル
ドライパウダーインヘラー50μg 60吸入
1本
1回1吸入1日2回朝夕吸入

しかし
発作が頻発し症状が重篤化したため
救急車で病院に搬送された。

かかりつけ医が処方した薬の
アドヒアランスを確認したところ
しっかり服用できていた。

発作時の薬物療法として
適切でないのはどれか。1 つ選べ。

1 アミノフィリンの点滴
2 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウムの点滴
3 クロモグリク酸ナトリウムの吸入
4 プロカテロール塩酸塩水和物の吸入
5 サルブタモール硫酸塩の吸入


喘息の発作時は
β 刺激薬、ステロイド、テオフィリンなどが
用いられます。

選択肢 1,2,4,5 は
適切であると考えられます。


選択肢 3 の
クロモグリク酸ナトリウム(インタール)は
ケミカルメディエーター遊離抑制薬であり
既に起こっている喘息発作に対しては
効果のない薬剤です。

そのため、発作時の薬物療法としては
不適切です。



以上より、正解は 3 です。




問342 
50歳女性。
関節リウマチの診断を受け
生物学的製剤の導入目的で入院した。
入院前よりメトトレキサート
ジクロフェナクナトリウムを服用している。

入院2日目の朝、薬剤師が病棟へ行くと
「吐き気が4、5日前からあり、食欲もない。」
と訴えがあった。
さらに薬剤師が尋ねると
下痢はしていないが便は黒っぽい
や肩、頭の痛みはない
ということであった。

入院時検査データ
血圧96/74mmHg、脈拍95回/分
白血球3700/μL、赤血球220万/μL、血小板15万/μL
ヘモグロビン10.2g/dL、ヘマトクリット24.1%

その他の所見
発熱(-)、粘膜乾燥気味、眼瞼結膜は蒼白

薬剤師は副作用を疑い
直ちに担当医師に報告した。
考えられる副作用として最も
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。

1 髄膜炎
2 再生不良性貧血
3 消化性潰瘍
4 偽膜性大腸炎
5 血小板減少症



選択肢 1 ですが
髄膜炎なら、熱が出て、炎症がおきていて
白血球数がもう少し多いのではないかと
考えられます。


選択肢 2 ですが
貧血っぽい兆候は見られるけど
再生不良性貧血だったら
白血球とか血小板も
値が小さくなっているはずなので
違うのではないかと思われます。


選択肢 3 はありえます。
吐き気とも符号するし
出血しているから、貧血傾向と
考えられます。


選択肢 4 ですが
抗菌薬使ってないし、下痢もしてないし
違うと思われます。


選択肢 5 ですが
血小板は、基準値内であり
誤りです。


以上より
正解は 3 と考えられます。




問343 
62歳男性。
頭痛、のどの痛み、痰の絡む咳
鼻水に加え鼻閉症状を訴えて
来局した。

男性に質問したところ
仕事で車を運転していること
毎日晩酌し、1日20本の喫煙を
していることがわかった。
現在、服用している薬はない。

そこで、下記の成分が含まれる
一般用医薬品を提案した。



販売時に薬剤師が
情報提供・指導する内容として
適切でないのはどれか。2 つ選べ。

1 低血糖を起こすことが
ありますので注意してください。

2 薬を飲む前後は
お酒を飲まないでください。

3 眠くなる成分は入っていませんので
服用後の車の運転は大丈夫です。

4 便秘をすることがありますので
注意してください。

5 のどが渇くことがあるので
適宜水分を補給してください。


選択肢 1 は、適切ではないです。
低血糖を心配する成分は見当たりません。


選択肢 2 は、正しい選択肢です。
眠気などが強くなるおそれがあります。


選択肢 3 は、適切ではありません。
クロルフェニラミンが入っているので
眠くなる成分は入っています。


選択肢 4,5 は、正しい選択肢です。
抗コリン薬の副作用に関する
情報提供、指導となります。



以上より、正解は 1,3 です。




問344 
7歳女児。
近医の皮膚科にてアトピー性皮膚炎と診断され
母親が以下の処方箋を保険薬局に持参した。

(処方1)
タクロリムス軟膏0.03%小児用20g
1回適量1日2回(朝就寝前)顔、頸部に塗布

(処方2)
ベタメタゾン吉草酸エステルクリーム0.12% 20g
1回適量1日2回(朝就寝前)体幹、腕に塗布

(処方3)
ヘパリン類似物質クリーム0.3% 100g
1回適量1日2回(朝就寝前)顔、頸部、体幹、腕に塗布

(処方4)
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回朝食後就寝前14日分

薬剤師が母親に服薬指導する内容として
適切でないのはどれか。1 つ選べ。

1 タクロリムス軟膏は
傷やただれているところに使用して下さい。

2 ベタメタゾン吉草酸エステルクリームは
症状が改善されても自己判断で
中止しないで下さい。

3 ヘパリン類似物質クリームは
皮膚の保湿効果があります。

4 ヘパリン類似物質クリームは
傷やただれがあるところに塗らないで下さい。

5 フェキソフェナジン塩酸塩は
眠気を起こしにくい薬です。



選択肢 1 ですが
タクロリムス軟膏は
外用の免疫抑制剤です。

傷やただれがある部分は
感染の危険が高まるため
タクロリムス軟膏を使用する部位としては
不適切です。


他の選択肢は、正しい選択肢です。

選択肢 2 についての補足ですが
ステロイドは、適切に使用し続けることが大切であり
中止の判断は、医師が行います。


選択肢 4 に関して
ヘパリン類似クリームは
傷が治っている途中には使ってはいけません。
血行促進作用により
傷自体が治ることを阻害する
おそれがあるためです。



以上より、正解は 1 です。




問345 
52歳男性。
身長170cm。血液検査の結果
血清ナトリウム濃度が147mEq/Lであり
高張性脱水と診断され
輸液により水分を補給することになった。

この男性の水分欠乏量を
血清ナトリウム濃度から算出した場合
最も近い値はどれか。1つ選べ。

ただし、この男性の
健常時の体重は70kg
血清ナトリウム濃度の目標値を140mEq/L
体水分量を体重の60%とする。

1 1.0L
2 1.5L
3 2.0L
4 2.5L
5 3.0L


健常時であれば
70kg の 60 % 
= 42 kg 
= 42L が体内の水分です。
※ 水 1 L が、1kg は、知識です。

mEq/L というのは
mmol/L と考えればOKです。


42 L で、140mEq/L が、普通で
水が減って、147mEq/L となった。
ということになります。

つまり
濃度が 5 % 増えています。

すると、水分が大体 5 % 減った 
と考えればよいです。

42 L の 5 % は、2.1 L なので
一番近い選択肢は 3 です。


以上より、正解は 3 です。