問101-332 解説


問332 
非小細胞肺がんに対して
外来化学療法室で
カルボプラチン/パクリタキセル
(TC)療法を実施することになり
レジメンに従って以下の処方が出された。

れら以外には
内服薬、注射薬ともに処方されていない。


(処方1)
ファモチジン注射液20mg
デキサメタゾンリン酸
エステルナトリウム注射液26mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注

※同時にジフェンヒドラミン
塩酸塩50mg を内服

(処方2)
グラニセトロン塩酸塩注射液3mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注

(処方3)
パクリタキセル注射液210mg/m2
生理食塩液500mL
主管より約180分間で点滴静注

(処方4)
カルボプラチン注射液 AUC = 6
ブドウ糖液5% 250mL
主管より約60分間で点滴静注

(処方5)
生理食塩液50mL
主管より全開で注入


これらの処方に関する記述として
誤っているのはどれか。2 つ選べ。

1 パクリタキセルとカルボプラチンの
投与順はどちらが先でもよい。

2 アルコールに過敏であるかを
事前に確認する必要がある。

3 カルボプラチンは
高度の催吐性リスクに分類される。

4 重大な副作用として
末梢神経障害がある。

5 腎機能を考慮して
投与量を決定する。


選択肢 1 ですが
パクリタキセルと「シスプラチン」の
投与順によって、排泄遅延の有無が
あると、知られています。

また、卵巣がんガイドラインによれば
カルボプラチンの場合も
シスプラチンと同様の順序が
推奨されています。

これらの事実を全く知らなくても
化学療法では、レジメンが決まっていることから
「どちらが先でもよい」という記述には
違和感を覚えるのではないかと思います。
選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 は、正しい選択肢です。
パクリタキセルの溶剤に無水エタノール含有のため
問診による確認が必要です。


選択肢 3 ですが
これは、シスプラチン等に関する記述です。
カルボプラチンは、シスプラチンの副作用を
軽減した薬です。

カルボプラチンの催吐リスクは
中等度と分類されています。

よって、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 は、正しい選択肢です。
パクリタキセルには
末梢神経障害が知られています。

他にも
ビンクリスチンやシスプラチンなどが
末梢神経障害を引き起こす抗がん薬として
有名です。


選択肢 5 は、正しい選択肢です。

カルボプラチンの投与量の算出が
特徴的であるため、注意が必要です。




以上より、正解は 1,3 です。