問101-139 解説


問139 下の図は
ある晴れた風がない冬の日の早朝
ある町の風景を示したものである。

この町は平野にあり、左側には工場がある。
この工場の煙突からは煙が出てお
ある高さから右の方にのびていた。
このときの気象条件に関する記述のうち
正しいのはどれか。2 つ選べ。


1 このときの大気の安定度は
非常に低い状態だったと推測される。

2 放射冷却が発生した可能性が高い。

3 煙突付近の気温が
地表付近の気温よりも高い可能性がある。

4 地表付近で汚染物質が発生しても
その濃度は速やかに低下する。


ふつうは、煙は拡散しつつ
どんどん上へ行きます。
また、山登りをイメージするとよいのですが
上空の方が、ふつうは寒いです。

しかし、放射冷却現象などにより
地面の方が、冷たく 
相対的に、上部の方が暖かくなる
逆転層ができることがあります。

すると、排煙は 冷たい領域に
閉じ込められます。

また、煙がまっすぐ長く伸びていることから
大気がほとんど動いていない、つまり
安定であったということが見てとれます。


以上をふまえ
各選択肢を検討します。


選択肢 1 ですが
横にまっすぐ長く伸びており
大気は非常に安定していたと
推測されます。

よって、選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2,3 は、正しい選択肢です。
煙がある高さ以上に登らないことから
逆転層ができていることが示唆されます。
代表的な原因は、放射冷却現象です。
そして、煙突付近の方が、高い気温であると
考えられます。


選択肢 4 ですが
煙が拡散しないことから
汚染物質の濃度がなかなか低下しません。

よって、選択肢 4 は誤りです。


以上より、正解は 2,3 です。