102-1~5 解説まとめ


1

次の関係式のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1 1kHz=1×106Hz

2 1nm=1×10-9m

3 1ppm=1×10-3%

4 1μg=1×10-3g

5 1w/v%=1×102g/L



選択肢 1 ですが

「k」 は、103 を表す接頭辞です。

1kHz = 1×103Hz です。


よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。

「n」 は、10-9 を表す接頭辞です。


選択肢 3 ですが

「ppm」は、parts per million の略です。

million が、100 万を表し

ppm で、100 万分の 1 という割合を表します。


% で表すためには

100 分の 1 が、1 % なので

割合を 100 倍すれば、単位が % になります。


つまり、1ppm

= 100 万分の 1

= 1 万分の 1 % (※100倍したので、単位が%)

= 1×10-4 % です。


よって、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 ですが

「μ」は、10-6 を表す接頭辞です。

1μg = 1×10-6 g です。


よって、選択肢 4 は誤りです。



選択肢 5 ですが

w/v % は、weight/volume の略です。

1w/v % は

1g が、100mL 中に入っている という意味です。


1L = 1000mL なので

1w/v %

= 1g/100mL

= 10g/1000mL

= 1×10g/1L です。


よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2 です。




2

陽イオン、陰イオンが水和している状態を

最も適切に表しているのはどれか。1つ選べ。




陽イオンの周りには

負電荷が近づいてくるはずです。


水分子において

負電荷を持っているのは

酸素原子(O)です。



一方、陰イオンの周りには

陽電荷が近づいてくるはずです。


水分子において

陽電荷を持っているのは

水素原子(H)です。



従って

陽イオンに対して

O が近づいていて(選択肢 1,2)


かつ、陰イオンに対して

H が近づいている(選択肢 2,4)

選択肢 を選べば正解です。



以上より、正解は 2 です。



3

α壊変により放出されるα粒子はどの元素の原子核に相当するか。1つ選べ。

 

1 1H

2 4He

3 7Li

4 11B

5 12C


α 粒子とは、He の原子核です。

具体的には、陽子2個と中性子2個です。

これは、He の原子核に対応します。



ちなみに

β 粒子は、電子線のことです。

※ β+ 壊変では、e+ (陽電子)が

β- 壊変では、e-(電子)が放出されます。



γ 崩壊では、γ 線と呼ばれる

波長 10pm 以下の電磁波が放出されます。




参考)物理化学まとめました 1-4 1)

(原子の構造、放射壊変)



4

日本薬局方において、容量分析用標準液のファクターfは、通例どの範囲にあるように調製されるか。1つ選べ。

 

1 0.8501.150

2 0.9001.100

3 0.9501.050

4 0.9701.030

5 0.9901.010



容量分析用標準液とは
濃度が精密に知られた試薬溶液のことです。
具体的には、0.5 mol/L 塩酸や
0.1 mol/L 水酸化カリウム液などです。

ファクターとは
濃度の補正係数のことです。

通例の範囲は
知っていないとわからないのですが
0.970 ~ 1.030 の範囲になるように
調製するように定められています。


以上より、正解は 4 です。



5

酵素反応速度を表す式はどれか。1つ選べ。

 

1 ミカエリス・メンテンの式

2 ファントホッフの式

3 ヤングの式

4 ブラッグの式

5 ストークスの式


酵素反応なので

S:基質、E:酵素、P:生成物とおくと

「S+E ⇄ SE → P+E」型の反応です。


このタイプの反応速度式は

ミカエリス・メンテンの式です。



ちなみに

選択肢 2 ですが

ファントホッフ(van’t Hoff)の式とは

自由エネルギーと、平衡定数の関係を表す式です。



選択肢 3 ですが

ヤングの式とは

ぬれにおける表面張力の関係式です。


  

選択肢 4 ですが

ブラッグの式とは

X 線回析が生じる条件についての式です。



選択肢 5 ですが

ストークスの式とは

粒子の沈降速度を表す式です。