問106 次に示した医薬品の活性成分Aに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 N末端のアミノ酸はD-プロリンである。 2 C末端では、L-プロリンの環内の窒素がN-エチル化されている。 3 L-ロイシンのエナンチオマーであるD-ロイシンが含まれている。 4 経口投与には通さない。
問107 ビルダグリプチンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 ピペリジン環を有している。 2 破線で囲んだ炭素骨格中のすべてのシクロヘキサン環は、いす形配座をとっている。 3 a及びbで示される2つの窒素原子のうち、bの方が塩基性が強い。 4 cで示される不斉炭素原子はR配置である。 5 d及びeで示される2つの炭素原子はいずれもキラル中心(立体中心)ではない。
問108 下図は、ある化合物の1H-NMRスペクトル(400MHz、CDCl3、基準物質はテトラメチルシラン(TMS))である。この化合物の構造式として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、イのシグナルは一重線であり、拡大図A、B及びCの拡大率はそれぞれ異なる。また、エのシグナルはヒドロキシ基のプロトンに由来する。
問109 天然物A~Eの生合成に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 天然物Aは、イソプレン単位3個から生合成される。 2 天然物Bは、2分子のフェニルプロパノイドから生合成される。 3 天然物Cは、1分子のアセチルCoAと7分子のマロニルCoAから生合成される。 4 天然物Dは、1分子のフェニルプロパノイドと2分子のマロニルCoAから生合成される。 5 天然物Eは、チロシンから生合成される。
問110 生薬に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 ロートコンは、ナス科基原植物由来生薬で、トロパンアルカロイドを含有する。 2 リュウタンは、フラボノイド配糖体を主成分とし、苦味健胃薬として用いられる。 3 リュウコツは、硫酸ナトリウムを主成分とし、精神安定を目的として用いられる。 4 インチンコウは、果実を用部にする生薬であり、胆汁分泌促進作用がある。 5 トチュウは、トチュウの樹皮を用部にする生薬であり、リグナンを含有する。
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