102-11~15 解説まとめ


11

下図はヒトの消化器系の模式図である。15のうち、直腸はどれか。1つ選べ。



選択肢 1 は、胃です。

直腸では、ありません。



選択肢 2 は、十二指腸です。

直腸では、ありません。



選択肢 3 は、小腸です。

直腸では、ありません。



選択肢 4 は、大腸です。

直腸では、ありません。



選択肢 5 は、正しい記述です。




以上より、正解は 5 です。



12

ω6系列(n-6系列)の脂肪酸はどれか。1つ選べ。



ω6とは

末端メチルから6個目の炭素の所から

二重結合が始まる不飽和脂肪酸のことです。



選択肢 1 は
飽和脂肪酸なので誤りです。
ちなみにこれは
C18 飽和 なので
ステアリン酸です。


選択肢 2 ですが
二重結合が、末端メチルから
9 個目から二重結合が始まるので
誤りです。

ちなみにこれは
C18 , 二重結合1 ω9 なので
オレイン酸です。


選択肢 3 ですが
末端メチルから 3 個目から
二重結合が始まるので
誤りです。

ちなみにこれは
C18,二重結合3 ω3 なので
α-リノレン酸です。


選択肢 4 は、正しい選択肢です。
C20,二重結合4,ω6 なので
アラキドン酸です。


選択肢 5 ですが
選択肢 3 と同様で、ω3 なので誤りです。

ちなみにこれは
C22,二重結合 6 ,ω3 なので
ドコサヘキサエン酸(DHA)です。


以上より、正解は 4 です。



13

真核細胞でのmRNAのプロセシングによる成熟過程において

イントロンの除去に関わるのはどれか。1つ選べ。

 

1 スプライソソーム

2 ヌクレオソーム

3 オートファゴソーム

4 プロテアソーム

5 リソソーム




選択肢 1 は、正しい記述です。

イントロンの除去=スプライシング なので

イントロンの除去に関わるのはスプライソソームです。



選択肢 2 ですが

ヌクレオソームとは

クロマチン(染色質)の共通単位のことです。

4種のコアヒストンからなる

「ヒストン 8 量体+まきついた DNA」構造のことです。



選択肢 3 ですが

オートファゴソームとは

オートファジー(自食作用)で形成される

袋状の構造のことです。



選択肢 4 ですが

プロテアソームとは

タンパク質分解を担う巨大酵素複合体のことです。



選択肢 5 ですが

リソソームとは

細胞内小器官の一種です。

色んな酵素を内部に有する、細胞内消化の場です。



以上より、正解は 1 です。





14

真菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1 ミトコンドリアをもたない。

2 エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。

3 葉緑体をもつ。

4 細胞壁をもたない。

5 原核生物に分類される。



抗真菌薬の機序の一つに

「エルゴステロールの生合成阻害」があり

また、その薬の作用点が

細胞膜である点は、基礎知識です。


以上から判断できる問になっています。

正解は 2 です。



「真菌」については

「真核細胞」で、「カビの仲間」のこと。

「細胞壁がある」という3点をまず抑えておけばよいと思います。


さらにこの問を演習したのであれば

真菌がミトコンドリアを持っていること

及び、葉緑体を持っていない点を補足として

覚えるとよいです。




15

初回の免疫により最も早期に分泌される抗体のクラスはどれか。1つ選べ。

 

1 IgA

2 IgD

3 IgE

4 IgG

5 IgM


問15

ポイントは、『免疫はGAMDE』です。

「免疫はガムで」と何度か声に出すと

覚えやすいかもしれません。

(それぞれ、IgG,IgA,IgM,IgD,IgE のこと。)

この順番に、割合が多いです。


Ig とは、immunoglobulin の略です。

免疫グロブリンというタンパク質です。

抗体の実体が免疫グロブリンです。


Ig は、Y字型のタンパク質です。

定常部(下の棒線部分+上の先っぽ以外)と

可変部(上の先っぽ部分)からなります。

GAMDE というクラスの違いは

『定常部』の構造の違いによる分類です。



以下では

それぞれの免疫グロブリンの特徴で

憶えておいた方がよい点を列挙します。



免疫反応において

まず分布される免疫グロブリン

すなわち、「First 分布」が 「M」です。



IgMの次に分布される

「Second 分布」が 「G」です。


IgG の特徴として
憶えておきたい点が
胎盤通過できるということです。


初乳に含まれるのが 「A」です。



「E」の特徴は2点です。

1点目は、割合が小さく極微量であることです。

もう1点は、アレルギー反応において重要な役割を担う点です。



以上をふまえ

初回の免疫で最も早期に分布される抗体のクラスは M です。

正解は 5 です。