102-114 解説


114

下図は、ヒトの尿素回路(オルニチン回路)の概略を示している。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。



1 の反応では、ATPが消費される。

2 の反応は、この回路の律速段階である。

3 化合物Aは、一酸化窒素(NO)合成酵素の基質となる。

4 NH3の窒素原子は、この回路により化合物Bに組み込まれる。

5 この回路の一部の反応はペルオキシソーム内で行われるが、それ以外は細胞質で行われる。



オルニチン回路とは

有害なアンモニアを、尿素にする回路のことです。


この回路では

ミトコンドリアで作られる ATP の

10%強程度が消費されると言われます。

解毒ですごくエネルギーを使っている 

というイメージを持っておくと理解しやすいと思います。


この回路では

まず、尿素をカルバモイルリン酸にして

オルニチンにくっつけることでシトルリンができます。

シトルリンから色々あって

最後が尿素+オルニチンです。


全体として

オルニチンがぐるぐる回っている回路であり

尿素がアンモニアになる回路です。



選択肢 1 は、正しい記述です。

で 2 ATP、で 1 ATP が使用されます。



選択肢 2 ですが

この回路の律速は、カルバモイル基の導入部分です。

すなわち、① です。



選択肢 3 ですが

NO 合成の基質といえば、アルギニンです。

化合物 A はオルニチンです。

従って、選択肢 3 は誤りです。



選択肢 4 は、正しい記述です。

B が尿素です。



選択肢 5 ですが

この回路の反応は、ミトコンドリアと細胞質で行われます。



以上より、正解は 1,4 です。



(アミノ酸分子中の炭素及び窒素代謝)