国試102回 問185~189

 

185

85歳男性。介護老人保健施設に入所中であったが、COPD(慢性閉塞性肺疾忠)の悪化と嚥下障害のため入院となった。入院時に仙骨部の皮疹が指摘された。このような患者の長期療養に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 体動による摩擦は、褥瘡の主な発症要因である。

2 低栄養は、褥瘡のリスクファクターになる。

3 食事からの摂取カロリーの不足を補うためには、成分栄養剤を経口投与する。

4 栄養管理では、換気障害が著しい場合は糖質を増やして脂質を減らすことが推奨される。

5 2ヶ月以上経口摂取が困難な場合には、経鼻胃管栄養より胃瘻の方が適している。

 

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186

インフルエンザの病態、診断及び治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 インフルエンザウイルスは、ABC3つの型に分類され、いずれもヒトに感染して典型的なインフルエンザ症状を発症させる。

2 インフルエンザによる死亡率が最も高い年代は、15歳以下の子供である。

3 迅速診断には、鼻腔・咽頭拭い液を用いた酵素免疫測定法が用いられる。

4 インフルエンザを発症した小児の解熱には、アセトアミノフェンは推奨されない。

5 慢性呼吸器疾患などのハイリスク患者にはオセルタミビルの予防内服が認められている。

 

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187

58歳男性。既往歴なし。20歳頃より現在まで喫煙継続中(20/日)。半年前より、軽度の咳嗽及び喀痰がみられたが放置していた。しかし最近、会社の健康診断で肺の腫瘍陰影を指摘され、呼吸器内科を受診した。

胸部エックス線では、右肺門部に径3cm大の腫瘍陰影が認められ、経気管支内視鏡検査では、右主気管支の圧迫像が認められた。さらに気管支肺生検の結果、小細胞肺癌と診断された。

本患者の治療に適切な薬物はどれか。2つ選べ。

 

1 フルオロウラシル

2 イリノテカン塩酸塩

3 ゲムシタビン塩酸塩

4 ブレオマイシン塩酸塩

5 シスプラチン

 

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188

薬物の鎮痛効果について並行群間比較試験を実施することになった。600名の患者を薬物A投与群300名と薬物B投与群300名に分け、各々の薬物について投与後の鎮痛効果をレベル110までの10段階で評価した。

この評価データが正規分布していない場合、薬物Aと薬物Bの鎮痛効果の差を比較するための適切な統計手法はどれか。1つ選べ。

 

1 Chi-square test

2 Student's t-test

3 Kruskal-Wallis test

4 Mann-Whitney U-test

5 McNemar's test

 

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189

薬物Aと薬物Bをそれぞれ200名の患者に投与して、ある副作用の発現割合を比較したところ、副作用が発現した人は薬物A群で40名、薬物B群で15名であった。患者の内訳を詳細に調査した結果、薬物A群で100名、薬物B群でも100名が重症の患者であった。

報告によると、薬物A投与の場合、副作用発現に重症度の影響はみられないが、薬物B投与では、重症の患者は、重症でない患者に比較すると副作用発現割合が2倍高くなることがわかっている。

この場合、次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

1 この試験における重症度は交絡因子である。

2 多変量解析によりバイアス要因を解析することができる。

3 重症度による層別化を行うことにより、解析段階で調整して比較することができる。

4 重症の場合、薬物Aにおける副作用の発現割合は薬物Bと比較して小さい。

5 重症でない場合、薬物Aにおける副作用の発現割合は薬物Bと比較して大きい。

 

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