問190 EBMの実践において、臨床研究論文の批判的吟味を行う際の「外的妥当性」に該当するのはどれか。1つ選べ。
1 研究デザイン 2 被験者の割り付け方法 3 脱落者の取り扱い方法 4 統計解析方法 5 眼前の患者への適用の可否
問191 36歳女性。主婦。最近、左乳房の腫瘤に気付き、病院の乳腺外来を受診した。 身体所見:身長158cm。体重50kg。血圧128/70mmHg。左乳房の触診にて、内上方に1cm大の硬結を触知した。生理周期28日。 検査所見:尿所見 正常、末梢血検査 異常なし。 生化学的検査・腫瘍マーカー検査:CEA8.0ng/mL(正常値5.0ng/mL以下)、エストロゲン感受性(+)、プロゲステロン受容体(+)、HER2蛋白 陰性。 CEA:carcinoembryonic antigen HER2:human epidermal growth factor receptor type 2 検査の結果、外科的手術を行い、その後、薬物治療を行うこととなった。 この患者に適応となる薬物はどれか。2つ選べ。
1 トラスツズマブ 2 アナストロゾール 3 タモキシフェンクエン酸塩 4 フルベストラント 5 ゴセレリン酢酸塩
問192 虚血性心疾患とその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 労作性狭心症の発作の原因は、冠動脈の攣縮である。 2 不安定狭心症は、心筋梗塞に移行しやすい。 3 心筋梗塞発作後、数時間でST波の低下が認められる。 4 硝酸薬は耐性を生じることがあるため、テープ剤や軟膏剤の場合には休薬期間を設けることが推奨される。 5 β遮断薬は冠動脈が攣縮している狭心症の第1選択薬として用いる。
問193 病態と生体リズムの関係について、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 喘息発作による呼吸困難が起きやすいのは、午後である。 2 高血圧症患者において血圧が最も高くなりやすいのは、夕方である。 3 歯の痛みが発現しやすいのは、正午頃である。 4 うつ病のうつ状態が最も強いのは、夕方である。 5 コレステロールの生合成が高まるのは、午前中である。
問194-195 患者:72歳男性。 既往歴:高血圧で降圧剤を内服。 現病歴:1年ほど前より尿勢の低下、排尿回数の増加がみられ、とくに飲酒後の排尿困難を感じていたが放置していた。その後、数種の一般用医薬品を服用したところ排尿ができなくなり、下腹部膨満感が出現。間欠的に激しい痛みも出現したため、救急車にて来院した。 尿道カテーテルを留置したところ800mLの尿の流出があった。2日間カテーテルを留置後に抜去したところ、自排尿は得られたが前立腺容積も大きく、残尿も多かったため経尿道的前立腺切除術を施行した。前立腺特異抗原(PSA)値は3.9ng/mLであった。
問194(病態・薬物治療) 下記の診断・検査のうち、前立腺肥大症と前立腺がんの鑑別に役立つのはどれか。1つ選べ。
1 国際前立腺症状スコア 2 尿流量測定 3 残尿量測定 4 前立腺容積 5 直腸診
問195(薬理) 患者に聞いたところ、次の成分を含む一般用医薬品を服用したことがわかった。 ジフェンヒドラミン(睡眠改善薬) ファモチジン(胃腸薬) フェキソフェナジン(アレルギー専用鼻炎薬) これらの一般用医薬品服用後に生じた排尿困難の機序と考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 ヒスタミンH1受容体遮断 2 ヒスタミンH2受容体遮断 3 アセチルコリンM3受容体遮断 4 アドレナリンα1受容体遮断 5 ロイコトリエンCysLT1受容体遮断
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