国試102回 問214~219

 

214-215

病院でバイオ後続品の採用を検討することになり、医師よりバイオ後続品の特性について薬剤部に問い合わせがあった。

 

214(実務)

バイオ後続品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 先行バイオ医薬品と品質、安全性、有効性に関して同等/同質であることが確認されている。

2 先行バイオ医薬品と構造が同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与される。

3 先行バイオ医薬品と産生細胞や製法(培養法や精製法)が同一である。

4 製造販売後調査が義務付けられている。

 

215(物理・化学・生物)

バイオ医薬品として用いられる組換えタンパク質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 宿主として大腸菌とほ乳動物由来細胞を用いた場合、同一の遺伝子から発現させた組換えタンパク質では、同一の糖鎖が付加される。

2 ほ乳動物由来細胞を宿主とした場合、O結合型の糖鎖は、タンパク質のセリンまたはトレオニン残基に付加される。

3 バイオ医薬品として組換えタンパク質を生産させる際には、そのmRNAを化学合成して宿主細胞に導入する。

4 バイオ医薬品の中には、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)を用いて生産されるものがある。

 

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216-217

震度7の地震が発生し、多くの住民が家屋を失った。多数の人が狭い避難所や自家用車の中で1日の大部分を過ごしているので、過去の震災での経験から深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の発症が危惧された。

 

216(実務)

被災地支援の薬剤師が避難所等を巡回する際に、エコノミークラス症候群予防のために提供する情報として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

 

1 足の腫れや痛みがある時には、すぐに医療機関を受診してください。

2 ゆったりとした服装で過ごしてください。

3 12ヶ月以内に大きな手術を受けた方はご相談ください。

4 水分の摂取を控えてください。

5 足や足の指をこまめに動かしてください。

 

217(物理・化学・生物)

肺血栓塞栓症において、下肢静脈で生じた血栓が肺へ到達する経路として、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1 大腿静脈総腸骨静脈下大静脈右心房右心室肺静脈

2 大腿静脈総腸骨静脈下大静脈右心房右心室肺動脈

3 総腸骨静脈大腿静脈門脈下大静脈右心房右心室肺動脈

4 総腸骨静脈大腿静脈下大静脈左心房左心室肺静脈

5 大腿静脈総腸骨静脈下大静脈左心房左心室肺動脈

 

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218-219

75歳女性。脳梗塞で寝たきりとなり、仙骨部に褥瘡を形成したことから、褥瘡対策チームが対応した。なお、本患者には、心機能、肝機能、腎機能及び甲状腺機能の低下や各臓器からの出血はいずれも認められていなかった。

 

218(物理・化学・生物)

下図は褥瘡の治癒過程(①~④)の模式図である。下記の治癒過程に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 及びの創傷部周囲から肉芽部へ線維芽細胞が移動し、増殖する。

2 における肉芽の増生には、コラーゲンの生合成促進が関わる。

3 治癒の過程においては、毛細血管の新生が表皮で起こる。

4 主に真皮に存在する細胞が増殖し、において上皮を再生する。

5 ケラチンを合成する細胞は、主に皮下組織に存在する。

 

219(実務)

褥瘡忠部は、乾燥した厚い黒色壊死組織を形成し(黒色期)、滲出液はほとんどなかった。褥瘡対策チームにおいて薬剤師が処方薬を提案し、下記の経緯で治癒に至った。ACに入る薬剤として最も適切な組合せはどれか。1つ選べ。

A )が処方され、数日間塗布した後、医師により壊死組織が切除された。その後、黄色壊死組織(黄色期)はわずかになり滲出液を伴う赤色肉芽が見られたため(赤色期)、滲出液の吸収・肉芽形成を目的として、( B )へ処方変更となった。( B )は、ガーゼに薄くのばして、貼付した。

数日後、肉芽が盛り上がり滲出液は減少してきた。湿潤を保持しながら創傷部周囲からの上皮化(白色期)を促進させる目的で( C )を塗布し、治癒へと至った。

 

 

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