国試102回 問226~231

 

226-227

65歳女性。慢性腎不全にて通院治療中。最近、時々腰が痛くなり、寝付きも良くないので、整形外科を受診した。骨粗しょう症と診断され、処方箋を薬局に持参した。

(処方1

ラロキシフェン塩酸塩錠60mg 11錠(11錠)

アルファカルシドールカプセル0.5μg 11カプセル(11カプセル)

11回 朝食後 14日分

(処方2

ジクロフェナクNa25mg 11

痛い時 5回分 (5錠)

 

226(実務)

上記の処方内容に関する服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

 

1 処方1の薬を服用してから少なくとも30分間は横になってはいけません。

2 処方2の薬を服用する場合は、空腹時を避けてください。

3 お茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲料は処方された薬の効果を増強するので、摂取しないでください。

4 カルシウムを含むサプリメントを服用する場合は、相談してください。

5 腰痛が改善したら、いずれの薬もいつ服用をやめても構いません。

 

227(衛生)

アルファカルシドールカプセルはビタミンD製剤である。ビタミンDの代謝反応のうち、慢性腎不全の患者において低下しているのはどれか。1つ選べ。

 

1 7-デヒドロコレステロールの開環反応

2 7-デヒドロコレステロールの1位の水酸化反応

3 25-(OH)ビタミンD1位の水酸化反応

4 1α-(OH)ビタミンD25位の水酸化反応

5 25-(OH)ビタミンDの開環反応

 

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228-229

69歳女性。胃がんの手術後の入院中に、医師、看護師、管理栄養士及び薬剤師で構成されたNSTNutrition Support Team)による患者カンファレンスが行われた結果、脂肪乳剤輸液(10%250mL)の投与が開始された。

 

228(実務)

脂肪乳剤輸液に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。

 

1 脂肪乳剤は急速大量投与が必要であるため、1時間以内に全量を投与する。

2 血管外に漏出すると皮膚壊死や皮膚潰瘍を起こす可能性がある。

3 他の注射剤を混合して投与可能である。

4 ポリカーボネート製の三方活栓にひび割れを生じさせることがあるので、漏れがないように注意する。

5 可塑剤としてDEHP[フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)]を含まない輸液セットを使用する。

 

229(衛生)

脂肪乳剤輸液に用いられる脂質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 脂肪乳剤中の油脂には必須脂肪酸のリノール酸及びα-リノレン酸が含まれている。

2 中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べてエネルギーに変換されにくいので、中鎖脂肪酸を含む油脂は脂肪乳剤としては用いられない。

3 脂肪乳剤中の脂質1gあたりのエネルギー量は約9kcalである。

4 脂肪乳剤中のトリアシルグリセロールは、リポタンパク質リパーゼによりモノアシルグリセロールと脂肪酸に分解され組織に吸収される。

5 脂肪乳剤には乳化剤としてコレステロールが含まれている。

 

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230-231

医薬品の適正使用のため、承認前には治験、承認後にもPMS(製造販売後調査 Post Marketing Surveillance)が行われている。

 

230(実務)

病院での治験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 治験審査委員会には、治験実施施設以外の医師や薬剤師は加わることができない。

2 治験施設支援機関(SMO)から派遣された治験コーディネーターの薬剤師は、治験実施施設において治験薬を調剤することができる。

3 治験が適正に実施されることを確認するために、治験依頼者は医療機関を訪問してモニタリングを行う。

4 医師主導の治験では、モニタリング及び監査は、治験責任医師自身が行う。

5 医療機関の長から指名された治験薬管理者は、治験依頼者の定めた手順書により、治験薬を保管・管理する。

 

231(衛生)

ある医薬品について免疫能を低下させる可能性が懸念された。そこで、治験に加えて、PMSにおいても感染症などの副作用の発現頻度を調査し、下表の結果を得た。この調査に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。

 

1 このPMSでは3,000例の調査をしたことにより、治験では見つけられなかったニューモシスチス肺炎の発症を見出すことができた。

2 治験とは異なり、PMSにおいてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の発現率が高くなったのは、PMSの対象患者に喫煙者が多かったことが一因と推定される。

3 治験とは異なり、PMSにおいて結核の発現率が高くなったのは、PMSの対象患者に後期高齢者が多かったことが一因と推定される。

4 いずれの肺炎の発現頻度も、治験の段階よりPMSの段階の方が高くなることがわかった。

5 PMSは副作用の発現を調べることが目的であり、有効性に関する調査は行われない。

 

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