102-250251 解説


250-251

72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。

循環器内科

(処方1

エホニジピン塩酸塩エタノール付加物錠20mg 11錠(11錠)

イミダプリル塩酸塩錠5mg 11錠(11錠)

11回 朝食後 28日分

 

お薬手帳で併用薬を確認したところ、他の医療機関(消化器内科)で処方された以下の薬を服用中であった。患者は消化器内科の薬について、循環器内科の医師に伝えていないとのことであった。

薬剤師として処方医(循環器内科)に併用薬の情報提供と処方内容の確認が必要と考えた。

 

消化器内科

(処方2

ラニチジン錠75mg 11錠(12錠)

12回 朝食後、就寝前 28日分

(処方3

テルミサルタン錠40mg 11錠(11錠)

11回 朝食後 28日分

 

250(実務)

処方1、処方2及び処方3が併用投与された場合、生じる可能性が最も高い事象はどれか。1つ選べ。

 

1 イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による血清カリウムの上昇

2 イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による乳房腫脹

3 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による血清カルシウムの低下

4 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による振戦

5 エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とテルミサルタンの併用による高血糖

 

251(薬理)

前問の「生じる可能性が最も高い事象」の発現機序として正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1 LCa2+チャネル遮断

2 ドパミンD2受容体遮断

3 ヒスタミンH2受容体遮断

4 アルドステロン分泌抑制

5 インスリン分泌抑制




問250,251 解説


72歳男性

Ca 拮抗薬+ACE 阻害薬で降圧

併用薬として

H2 ブロッカー+ATⅡ受容体拮抗薬 

という服用薬がわかった所です。

 

重複している

ACE 阻害薬と、AT受容体Ⅱ受容体拮抗薬 から

「高 K 血症」の可能性が高くなると考えます。

 

この機序ですが

これらの薬はともに

レニン-アンギオテンシン-「アルドステロン」系

(RAA系)の「抑制」を介した降圧薬です。

 

K 保持性利尿薬と同様に 

Na+/K+ 交換の抑制

→K+の排出が少なくなり

K+ 濃度が高くなる。 というメカニズムです。

 

 

以上より

問250 の正解は 1

問251 の正解は 4 です。

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