102-326~330 解説一覧



問326 は解なし。


327

以下のシリンジABのうち、Aの使用を優先すべき操作はどれか。1つ選べ。ただし、必要に応じて注射針を用いるものとする。

 

1 抗悪性腫瘍薬のバイアルから薬液を採取する。

2 ネブライザーの薬液容器に吸入液を注入する。

3 内用のシロップ剤を投薬びんから採取する。

4 高カロリー輸液製剤にカリウム製剤を注入する。

5 洗浄用生理食塩液のプラスチックボトルから生理食塩液を採取する。



A のシリンジ先端は

ルアーロック式(ねじこみ式)です。

より針が抜け落ちにくい様式です。


 

選択肢の中で

注射針が落ち、薬液が漏れた場合に

より問題となるのは

「抗がん剤からの薬液採取」

(選択肢 1)と考えられます。

 

もしもこの際に、針が落ちると

他の選択肢と同様に薬液のロスや汚染が起きる上に

曝露の危険性まである操作だからです。


 

よって、正解は 1 です。







328

注射剤の調製及び使用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 注射針の太さは、針管のゲージ番号が小さいほど細い。

2 輸液セットは、20/mL60/mL2種類の規格がある。

3 カットポイント付きのアンプルをカットする際には、カットポイントを手前に向ける。

4 孔径0.2μmの輸液フィルターは、ウイルスの除去を目的としている。

5 輸液容器のゴム栓を穿刺する際には、消毒用アルコール綿でのゴム栓の清拭は不要である。




選択肢 1 ですが

ゲージは大きいほど

実際の大きさは小さいです。

(例えば「ゲージ2」と「ゲージ20」があったら

ゲージ2の方が大きい ということです。)

 

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2,3 は、正しい記述です。

 

アンプルカットは

OSCI で

アンプルの頭部を指でピンピンと払ったことを

思い出すとよいのではないかと思います。

 

 

選択肢 4 ですが

ほとんどのウイルスは

0.3 μm(=300 nm) 以下です。


0.2 μm = 200 nm のフィルターだと

かなりの量のウイルスが

通過してしまうと考えられます。

 

輸液フィルターは

細菌等の除去、及び

微粒子や空気除去を目的として

用いられます。


よって、選択肢 4 は誤りです。

 

 

選択肢 5 ですが

ゴム栓は、アルコール綿で清拭してから

注射針を穿刺します。

ゴム栓が汚染されていた場合に

注射液が汚染されることを防ぐためです。


よって、選択肢 5 は誤りです。

 

 

以上より、正解は 2,3 です。






329

以下の会話はショック状態で集中治療室に入室した患者に対して、医師と薬剤師が治療方針について協議している状況である。

医師「昨夜から意識レベルの低下を認めて、気管挿管を行いました。血圧は90前後です。CKDですのでCHDFを開始しようと思います。現在DICの状態です。DICに対してトロンボモデュリン アルファを使用します。透析患者の減量基準はありますか。」

薬剤師「腎機能に問題なければ、380U/kgを投与しますが、CHDF患者の場合は130U/kgを投与します。」

略語の意味の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

 

CKD は、慢性腎臓病の略語です。
CHFD は、持続的血液濾過透析法です。
DIC は、播種性血管内凝固症候群 です。
以上より、正解は 2 です。


ちなみに

腹膜透析法は、PD です。

PD:Peritoneal Dialysis

 

急性、慢性がそれぞれ

acute、 chronic です。

 

溶血性尿毒症症候群は、HUS です。

HUS:hemolytic-uremic syndrom






330

50歳女性。関節リウマチに対して、メトトレキサートで治療を開始した。6ヶ月間継続後、寛解の目標を達成できず、生物学的製剤の導入が検討された。関節リウマチに用いる生物学的製剤に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1 いずれもTNF-α(腫瘍壊死因子)阻害薬である。

2 痛み、腫れを抑えるが、関節破壊の進行を抑えることはできない。

3 TNF-α阻害薬が奏功しない場合は、別のTNF-α阻害薬を用いてもよい。

4 いずれもメトトレキサートとの併用が必須である。

5 いずれも治療開始前に結核の既往歴を確認する。




選択肢 1 ですが
関節リウマチに用いる生物学的製剤には
TNF - α 阻害剤のではなく

ILー6受容体抗体 に対する抗体 や

CTLA4抗体 などもあります。

よって、選択肢 1 は誤りです。



選択肢 2 ですが

関節破壊の進行も

抑制することが知られています。

よって、選択肢 2 は誤りです。



選択肢 3 は、正しい記述です。



選択肢 4 ですが


併用が必須である薬剤だけでなく

併用推奨の薬剤や

単剤でも併用と同様の効果が

期待できる薬剤があります。

いずれも必須では、ありません。

よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 は、正しい記述です。

結核の既往がある場合は
総合的な判断を行い、対応します。
予防的抗結核薬の投与を
行う場合もあります。


以上より、正解は 3 ,5 です。