102-86~90 解説一覧


86

B型肝炎患者の血液で床が汚染された場合に適用される消毒薬はどれか。1つ選べ。

 

1 ポビドンヨード

2 次亜塩素酸ナトリウム

3 エタノール

4 クロルヘキシジングルコン酸塩

5 べンザルコニウム塩化物



選択肢 1 ですが

床なので、ヨードを用いると腐食、着色してしまうため

不適切であると考えられます。



選択肢 2 は、正しい選択肢です。



選択肢 3 ですが

厚生労働省の見解として

エタノールでは不十分としており、誤りであると考えられます。

http://www.med.or.jp/kansen/bandc/bqa_s.html#q57


ただし、適切に用いればウイルスを不活化することも

知られているようです。

http://www.yoshida-pharm.com/2012/text04_05/#anc_01



選択肢 4,5 ですが

これらは低水準消毒剤です。

ウイルス一般に、それほど効果がありません。



以上より、正解は 2 です。







87

薬局において、薬剤師法に基づき、作成が義務づけられているのはどれか。1つ選べ。

 

1 薬剤情報提供書

2 お薬手帳

3 領収書

4 明細書

5 調剤録



薬剤師法28条によれば

作成が義務づけられているのは、調剤録です。



ちなみに、「薬剤情報提供」は

薬剤師法25条の2により義務づけられていますが

「提供書」の作成はあくまで、薬歴管理指導料の算定に必要な要件です。



領収書や明細書は「作成」ではなく「交付」が

「薬剤師法」ではなく「療担規則」により定められています。

(領収書や明細書についての規定は

かなり細かいことに関してなので

『薬剤師法』という薬剤師の大元に関する法律では

決められていないだろう、と考えればよいと思います。)



お薬手帳ですが、これは作成が義務付けられている 

ということはありません。

ただし、本試験時において

お薬手帳を提出した方が患者の費用負担が小さくなるような

診療報酬設計となっています。



以上より、正解は 5 です。







88

特定生物由来製品に該当しない生物由来製品はどれか。1つ選べ。

 

1 人免疫グロブリン製剤

2 血小板製剤

3 生ワクチン

4 人血清アルブミン製剤

5 血液凝固因子製剤



特定生物由来製品とは

生物由来製品の中でも特に感染症発生リスクが高いものです。

血液関連と思っておけば、大体OKです。



選択肢 1 ですが

免疫グロブリンとは

抗体の実体であるタンパク質の一種です。


抗体なので、血中に含まれているものだから

血液由来だと考えれば、判断できると思います。



選択肢 2,4,5 は、血という漢字が入っているし

血液関連で、特定生物由来製品であると

判断できると思われます。



以上より、正解は 3 です。

生ワクチンは、生物由来製品です。







89

マオウを含む漢方薬を服用する患者に、薬剤師が伝えるべき副作用として適切なのはどれか。1つ選べ。

 

1 筋肉痛

2 浮腫

3 動悸

4 血圧低下

5 鼻汁過多



マオウを含むので

有効成分としてエフェドリンが含まれます。


エフェドリンは交感神経を興奮させます。

交感神経の興奮による高血圧や動悸に注意が必要です。



以上より、正解は 3 です。






90

100mmの水平な直線上の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」として、患者自身に現在の痛みがどの程度かを指し示してもらい、左端からの長さをもって痛みの程度を数値化した。

この方法はどれか。1つ選べ。

 

1 VASVisual Analogue Scale

2 FPSFaces Pain Scale

3 NRSNumerical Rating Scale

4 VRSVerbal Rating Scale

5 MMSEMini-Mental State Examination



選択肢 1 ですが

VAS とは

100mm の線の上に、痛みは大体この辺に対応するなと

線を引いてもらうという検査法です。



選択肢 2 ですが

FPSとは

顔の表情が書かれた紙を見せて

どの表情に対応する痛みかを選んでもらう という検査法です。



選択肢 3 ですが

NRSとは

痛み10点満点で何点ぐらいかを

言ってもらう という検査法です。



選択肢 4 ですが

VRSとは

0:痛みなし、1:少し痛い・・・といった

0~4までの選択式の回答により、痛みを選んでもらうという検査法です。



これら1~4の検査法において

患者が違えば、同じ値や選択肢だったとしても

主観的な意味が異なるという点に注意が必要です。



選択肢 5 ですが

MMSEとは

認知機能検査の一種です。痛みの程度の検査法ではありません。



以上より、正解は 1 です。