問131
グルクロン酸抱合に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1.グルクロン酸抱合は解毒反応であり、未変化体に比べ活性が高い代謝物が生成されることはない。 2.UDP-グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。 3.グルクロン酸抱合はウリジン二リン酸-β-D-グルクロン酸を補酵素とする。 4.シトクロムP450とは異なり、UDP-グルクロン酸転移酵素に酵素誘導は起こらない。 5.胆汁中に排泄されたグルクロン酸抱合体は、小腸上皮細胞に発現しているβ-グルクロニダーゼによって加水分解された後、アグリコンが再吸収される。
問132
以下に構造を示す2-アセチルアミノフルオレンの代謝と発がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1.2-アセチルアミノフルオレンはCYP3A4によりN-水酸化体に代謝される。 2.N-水酸化体はアセチル化されて解毒される。 3.N-水酸化体のアセチル化反応において、窒素原子にアセチル基が付加する。 4.N-水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが生成する。 5.N-水酸化体から生じるメチルカチオンが、DNAに共有結合することにより、発がんに関わる。
問133
アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示す農薬として、我が国で用いられているのはどれか。2つ選べ。
問134
ある野菜から農薬Aが0.020ppm(0.020mg/kg)検出された。この農薬Aの毒性試験データを下に示す。 体重20kgの子供が1日にこの野菜を10g食べたとき、子供が摂取した農薬Aの量は、この農薬の許容一日摂取量(ADI)の何%に相当するか。最も近い値はどれか。1つ選べ。 ただし、安全係数を100とする。
* NOAEL:無毒性量
1.33 2.3.3 3.0.33 4.0.033 5.0.0033 6.0.00033
問135
表は、放射性物質131I、134Cs、137Cs及び90Srの物理学的半減期並びに成人における生物学的半減期を示している。 これらの放射性物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.131Iは甲状腺、134Cs及び137Csは骨、90Srは筋肉組織に蓄積しやすい。 2.生物学的半減期は、壊変により親核種の放射能が半分になるまでの時間である。 3.乳児や幼児における131Iの生物学的半減期は、表に示した成人の半減期より短い。 4.物理学的半減期の値より、32日後における131Iの放射能は約4分のlになる。 5.実効(有効)半減期は、134Csに比べて137Csの方が長い。
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