国試103回 解説150



150

 

60歳男性。会社の健康診断で胃にポリープが見つかり、近くの総合病院で精密検査したところ悪性との診断を受け、胃の全摘手術を受けた。

退院2週間後に外来を受診したところ、「食欲もなく、なかなか体力が戻らない。休職して自宅で療養している。治療にお金がかかり経済的にも厳しい。」と落ち込んだ様子だった。

この男性の体験を表す言葉として最も適しているのはどれか。1つ選べ。

 

1.代償体験

2.受容体験

3.否認体験

4.喪失体験

5.退行体験

 

 

正解 (4)

 

選択肢 1 ですが

代償とは

欲求が満たされない場合

それを別の形で満たそうとすることです。

 

何か別の形で欲求を満たそうとしている

といった体験と読み取ることはできません。

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2 ですが

受容とは

状況をありのまま受け入れる

ということです。

 

なかなか体力が戻らない

厳しい といった発言から

状況をありのまま受け入れている

といった体験と読み取ることはできません。

よって、選択肢 2 は誤りです。

 

 

選択肢 3 ですが

否認とは

ある事実を認めない ということです。

何かを否定している発言は見られず

否認体験と読み取ることはできません。

 

 

選択肢 4 は、正しい記述です。

喪失体験とは

何かを失う経験です。

健康を失い、気持ちが落ち込んでおり

適切な記述と考えられます。

 

 

選択肢 5 ですが

退行とは、幼い段階に戻ることです。

発言にそのような傾向は見られません。

よって、選択肢 5 は誤りです。

 

 

以上より、正解は 4 です。