国試103回 問165~169



165

 

図は、カテコールアミンの生合成・代謝経路を示している。

ただし、AEは化合物を、ア~エは酵素を示している。

パーキンソン病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2選べ。

 

 

1.ベンセラジドは、エを阻害してEの生成を抑制し、シナプス間隙でのBの濃度を上昇させる。

2.セレギリンは、イを阻害して末梢でのBの生成を抑制する。

3.エンタカポンは、ウを阻害して末梢でのDの生成を抑制する。

4.ドロキシドパは、血液-脳関門を通過し、脳内でイによりCに変換される。

5.イストラデフィリンは、アの発現上昇を介してAの生成を促進する。

 

 

この問題の解説へ

 


 

166

 

トランスポーターを介した薬物輸送に関する記述のうち、正しいのはどれか。2選べ。

 

1.促進拡散型トランスポーターは、電気化学ポテンシャル差を駆動力とする。

2.ミカエリス定数に比べて低い基質濃度での輸送速度は、濃度によらず一定となる。

3.ペプチドトランスポーターPEPT1によるセファレキシン輸送の駆動力は、プロトン濃度勾配である。

4.有機アニオントランスポーターOAT1によるメトトレキサート輸送は、ATPの加水分解エネルギーを駆動力として直接利用する。

5P-糖タンパク質によるシクロスポリンの輸送は、二次性能動輸送である。

 

 

この問題の解説へ

 


 

167

 

薬物の消化管吸収とバイオアベイラビリティに関する記述のうち、正しいのはどれか。2選べ。

 

1.カルバペネム系抗生物質であるメロペネムは、小腸粘膜での透過性が高いため、経口製剤として用いられる。

2.陰イオン交換樹脂であるコレスチラミンは、酸性物質であるプラバスタチンを吸着し、その吸収を阻害する。

3.経口製剤の絶対的バイオアベイラビリティは、その製剤を経口投与した際の血中濃度時間曲線下面積(AUC)を、等量の同一薬物を静脈内投与した際のAUCで除したものに等しい。

4.小腸において、親水性薬物のみかけの吸収速度は、非撹拌水層の拡散速度に依存する。

5.小腸下部から吸収された薬物は、門脈を経ずに下大静脈に入るために、肝初回通過効果を受けない。

 

 

この問題の解説へ

 


 

168

 

薬物の血漿タンパク結合、組織結合及び分布容積に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2選べ。

ただし、定常状態における血漿中非結合形薬物濃度と組織中非結合形薬物濃度は等しいものとする。

 

1.血漿タンパク結合の変動が分布容積に及ぼす影響は、組織結合性が大きい薬物ほど顕著である。

2.薬物の血漿中濃度に対する組織中濃度の比は、組織中非結合形分率に対する血漿中非結合形分率の比に等しい。

3.体重1kg当たりの分布容積が0.6Lの薬物は、血漿を含む細胞外液に主に分布する。

4.血漿タンパク結合率が著しく高く、組織結合は無視できるほど低い薬物の分布容積は、血漿容積に近似できる。

5.分布容積は、体内薬物量を組織中薬物濃度で除することで得られる。

 

 

この問題の解説へ

 


 

169

 

Poor metabolizer (PM)において薬効が低下する薬物と代謝酵素の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

 

   薬物       代謝酵素

1.チザニジン    CYP1A2

2.ワルファリン   CYP2C9

3.クロピドグレル  CYP2C19

4.イミプラミン   CYP2D6

5.イリノテカン   UGT1A1

 

 

この問題の解説へ

 


 

前の問題・・165~169の解説・・次の問題

 

前の解説・・目次に戻る・・次の解説