国試103回 解説26~30



26

 

Gqタンパク質と共役してホスホリパーゼCを活性化する受容体はどれか。1つ選べ。

 

1.アドレナリンβ1受容体

2.ドパミンD2受容体

3.オピオイドμ受容体

4.アセチルコリンM2受容体

5.ヒスタミンH1受容体

 

 

正解 (5)

 

選択肢 1 ですが

β1 受容体は、「Gs」タンパク質と共役です。

Gqタンパク質ではありません。

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2 ~ 4 ですが

これらの受容体は全て Gi タンパク質と共役です。

Gqタンパク質ではありません。

よって、選択肢 2 ~ 4 は誤りです。

 

 

選択肢 5 は、正しい記述です。

 

 

以上より、正解は 5 です。

 

 

参考 薬理 1-1 4)

 


 

27

 

長期連用により精神的依存を起こすが、身体的依存は生じにくいのはどれか。1つ選べ。

 

1.メタンフェタミン

2.モルヒネ

3.アルコール(エタノール)

4.エチゾラム

5.フェノバルビタール

 

 

正解 (1)

 

比較的身体的依存が生じにくいのは

コカイン、及び覚せい剤です。

 

 

覚せい剤とは

フェニルアミノプロパン

(=アンフェタミン)と、その塩類

及び

フェニルメチルアミノプロパン

(=メタンフェタミン)と、その塩類です。

 

 

従って、正解は 1 です。

 

 

参考 法規・制度・倫理 1-3 2)

 


 

28

 

アドレナリンβ2受容体刺激薬の薬理作用はどれか。1つ選べ。

 

1.心拍数低下

2.瞳孔散大筋収縮

3.膀胱括約筋(内尿道括約筋)収縮

4.気管支平滑筋弛緩

5.グリコーゲン分解抑制

 

 

正解 (4)

 

β2 受容体刺激薬といえば

サルブタモールなどの

喘息薬の成分が代表例です。

 

そこから気管支平滑筋弛緩と

考えるとよいです。

よって、正解は 4 です。

 

 

ちなみに

心拍数低下といえば

β 遮断薬などがあげられます。

 

瞳孔散大筋収縮といえば

α1 受容体刺激薬です。

 

膀胱括約筋には α受容体が

多く発現しています。

尿道が狭くなると、尿が出にくくなります。

排尿困難に対してはα遮断薬が用いられます。

 

グリコーゲン分解抑制といえば

β 遮断薬です。

 


 

29

 

副交感神経終末から遊離された神経伝達物質の分解を抑制するのはどれか。1つ選べ。

 

1.ベタネコール

2.スコポラミン

3.ジスチグミン

4.プラリドキシム

5.イプラトロピウム

 

 

正解 (3)

 

選択肢 1 ですが

ベタネコールは、直接型コリン作動薬です。

直接受容体を刺激します。

神経伝達物質の分解抑制する薬では

ありません。

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2 ですが

スコポラミンは抗コリン薬です。

受容体を遮断する薬です。

神経伝達物質の分解抑制する薬では

ありません。

よって、選択肢 2 は誤りです。

 

 

選択肢 3 は、正しい記述です。

コリンエステラーゼ阻害剤です。

 

 

選択肢 4 ですが

プラリドキシムは、サリンやパラチオン中毒の

解毒剤です。

ちなみに、サリンやパラチオンは

間接型コリンエステラーゼ阻害剤です。

 

 

選択肢 5 ですが

イプラトロピウムは抗コリン薬です。

喘息薬として用いられます。

神経伝達物質の分解抑制する薬では

ありません。

よって、選択肢 5 は誤りです。

 

 

以上より、正解は 3 です。

 

 

参考 薬理 2-2 2)

 


 

30

 

ダントロレンの筋弛緩作用の機序はどれか。1つ選べ。

 

1.筋小胞体からのCa2の遊離抑制

2.神経筋接合部の神経終末からのアセチルコリンの遊離抑制

3.神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の競合的遮断

4.神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の不可逆的遮断

5.脊髄のγ-アミノ酪酸GABAB受容体刺激

 

 

正解 (1)

 

ダントロレンは

筋肉の興奮-収縮連関を抑制します。

 

すなわち

リアノジン受容体を遮断

→筋小胞体への興奮の伝達過程を遮断

→筋小胞体からのCa2+の遊離抑制

→筋弛緩 という作用機序です。

 

そのため

筋を直接電気刺激しても収縮しなくなります。

 

又、ダントロレンは

悪性高熱症の治療薬として用います。

 

悪性高熱症は

全身麻酔の併発症の一つです。

リアノジン受容体と呼ばれる受容体が

深く関与していることがわかっています。

 

 

以上より、正解は 1 です。

 

 

参考 薬理2-3 2)

 


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