問318-319
72歳男性。通院困難なため在宅医療を受けている。 医師の訪問時に男性の家族より、夜になると咳が止まらなくなり本人が眠れていないことが伝えられた。 診察の結果、次の薬剤が処方され、薬剤師が在宅にて対応することとなった。
(処方1) アジスロマイシン錠250mg 1回2錠(1日2錠) 1日1回 朝食後 3日分
(処方2) テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続) 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝食後・就寝前 14日分
問318
3日後、薬剤師が訪問したところ、家族から症状も改善されず痰もつまっていると報告を受けた。 薬剤師が医師に対して行う提案として適切なのはどれか。2つ選べ。
1.アジスロマイシン錠を2日間処方延長する。 2.アジスロマイシン錠をクラリスロマイシン錠に変更する。 3.L-カルボシステイン錠を追加する。 4.レバミピド錠を追加する。 5.ツロブテロール経皮吸収型テープを追加する。
問319
当該患者に対して、保険薬局の保険薬剤師が医療保険で行う訪問薬剤管理指導に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
1.訪問薬剤管理指導を行う場合、保険薬局は都道府県知事の許可を受ける必要がある。 2.当該患者が介護認定を受けている場合でも、原則として医療保険が優先される。 3.訪問薬剤管理指導は、医師の指示に基づいて行う。 4.薬学的管理指導計画は、訪問前に策定する。 5.訪問薬剤管理指導を行うにあたり、患者と薬局との契約書の作成が必要である。
問320-321
平成29年5月2日(火)午後7時に50代女性が母(78歳)の薬のことで自宅近くの薬局を訪れた。 その女性の母は整形外科に通院しており、毎週金曜日に受診して薬を処方してもらっているが、ゴールデンウィークで整形外科が5月7日(日)まで休診であった。 週明けに受診する予定だが手持ちの薬を本日で飲み切ってしまい、本人が不安を訴えているが、医師に連絡がとれないとのことであった。 お薬手帳の記載内容は以下のとおり。
平成29年4月21日(金) 厚生整形外科クリニック ロキソプロフェンナトリウム錠60mg 1錠 腰痛時 1日2回まで 5回分
平成29年4月28日(金) 厚生整形外科クリニック ロキソプロフェンナトリウム錠60mg 1錠 腰痛時 1日2回まで 10回分
問320
薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
1.一般用医薬品のイブプロフェン錠を販売した。 2.服用している医薬品は提供できないので、痛みがでても我慢するように伝えた。 3.休み明けに受診し、処方箋を持参することを前提に、同じ薬を調剤し交付した。 4.要指導医薬品のロキソプロフェンナトリウムテープを販売した。 5.一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウム錠を販売した。
問321
ロキソプロフェンナトリウム製剤には、医療用医薬品のほか、要指導医薬品及び一般用医薬品がある。 要指導医薬品及び一般用医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.一般用医薬品は、第一類、第二類、第三類及び第四類医薬品に分類される。 2.薬局製造販売医薬品は、一般用医薬品に該当する。 3.薬局開設者は、要指導医薬品を、使用しようとする者以外の者に原則として販売してはならない。 4.薬局開設者は、第一類医薬品を販売した場合、品名、販売日時等を書面に記載しなければならない。 5.薬局開設者は、薬剤師不在時でも要指導医薬品を販売できる。
問322-323
いつも薬局を訪れる女性の患者から「かかりつけ薬剤師という言葉をテレビで聞いたが、何をしてくれるのですか」と薬剤師に質問があった。
問322
質問を受けた薬剤師は患者にかかりつけ薬剤師について説明した。 その内容として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
1.一般用医薬品を含めた服薬情報を一元的に管理する。 2.在宅訪問し、薬剤管理指導を行う。 3.医薬品や健康食品などに関する相談に対応する。 4.患者が受診しているすべての医療機関の処方情報を把握する。 5.休日を除いて24時間対応する。
問323
国民がかかりつけ薬剤師を適切に選択するためには、薬局に関する情報が十分に提供されている必要がある。 このため、薬局開設者には、医療を受ける者が薬局の選択を適切に行うために必要な情報として厚生労働省令で定める事項を都道府県知事に報告することなどが義務づけられている。 薬局に関する情報の報告について、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1.薬局開設者は、薬局において、書面などの方法により報告した事項を閲覧できるようにする。 2.薬局開設者は、報告した事項について変更が生じたときは、速やかに都道府県知事に報告する。 3.報告された事項は、個人情報保護の観点から都道府県知事は公表しない。 4.報告する事項には、認定薬剤師の種類及び人数が含まれる。 5.報告する事項には、地域医療連携体制が含まれる。
問324-325
85歳女性。独居。かかりつけ医を受診し、処方箋を持って薬局を訪れた。 薬剤を受け取って帰宅後にこの女性から薬局に電話があり、「薬を飲んだあと首のまわりが赤くなってきた」とのことだった。
問324
薬剤師が行う対応として、優先度が高いのはどれか。2つ選べ。
1.市販の湿疹用軟膏の手持ちがあれば使用するよう助言する。 2.息苦しさや唇の腫れなどいつもと違う感じがないか確認する。 3.不安に対し時間をかけてカウンセリングを行う。 4.明日まで様子を見るよう助言をする。 5.副作用以外の可能性を探るための質問をする。
問325
この患者が、この電話対応から2週間後に来局したとき、相談する相手もなく心細い様子だった。 この患者への対応として、適切でないのはどれか。2つ選べ。
1.患者の気持ちを共感的に受け止める。 2.患者の話を要約して伝えることにより、互いの理解を確認する。 3.患者に同情して、薬剤師自身の体験を一方的に話す。 4.患者が聞きやすい声の高さや大きさに配慮する。 5.患者が自由に話しやすいように、閉じた質問をする。
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