問331
細菌、真菌、ウイルス感染の拡大防止に用いるため、次亜塩素酸ナトリウム濃度6%の消毒薬を購入した。 0.02%(200ppm)次亜塩素酸ナトリウム消毒液1Lを調製する方法として正しいのはどれか。1つ選べ。
1.消毒薬の原液100mLに水を加え全量を1Lとし、この液100mLを採取し、これに水を加えて全量1Lとする。 2.消毒薬の原液5mLに水を加え全量を150mLとし、この液100mLを採取し、これに水を加えて全量1Lとする。 3.消毒薬の原液10mLに水を加え全量を500mLとし、この液100mLを採取し、これに水を加えて全量1Lとする。 4.消毒薬の原液50mLに水を加え全量を500mLとし、この液10mLを採取し、これに水を加えて全量1Lとする。 5.消毒薬の原液10mLに水を加え全量を1.5Lとし、この液50mLを採取し、これに水を加えて全量1Lとする。
問332
注射液A(pH3.4、2mL/アンプル)、注射液B(pH8.6、2mL/アンプル)及び注射液C(pH9.1、10mL/アンプル)をシリンジ内で混合する。
薬剤師は各注射液のpH変動スケール(上図)に基づいて薬剤の調製を検討した。 混合の可否及び順序として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1.どの順序でも白濁するので混合できない。 2.AとBを混合した後、Cを混合する。 3.AとCを混合した後、Bを混合する。 4.BとCを混合した後、Aを混合する。 5.どの順序でも混合できる。
問333
52歳男性。腰痛のためロキソプロフェンNaを服用している。全身倦怠感が続いたため受診した。 検査の結果、薬物の長期服用による慢性肝疾患が疑われ入院した。 肝機能に関する検査値は以下の通りである。ただし、( )内は正常上限値とする。
AST 1,260IU/L(35)、ALT 1,330IU/L(35)、ALP 264IU/L(330)、T-Bil 0.9mg/dL(1.0)、γ-GTP 40IU/L(50)
薬物性肝障害の種類は以下のように分類される。
この患者の治療に推奨する薬物はどれか。2つ選べ。
1.タウリン 2.ウルソデオキシコール酸 3.グリチルリチン酸 4.ソホスブビル 5.リバビリン
問334
74歳男性。4年前に前立腺癌StageⅢとの診断により内分泌療法が開始された。 今回、内分泌療法抵抗性となったため、「ドセタキセル75mg/m2、1日1回、1時聞かけて点滴投与、3週間毎」を開始した。 化学療法施行中、患者から「注射している所がひりひりして痛い」との訴えがあった。 薬剤師が確認したところ、左前腕の点滴ルート刺入部位に腫脹を認め、薬液が皮下に漏出していた。 連絡を受けた医師が直ちに点滴の注入を止めた。 この患者に対する対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1.留置針に残った薬液をシリンジで回収する。 2.左前腕を胸より高い位置にあげる。 3.漏出部位を温める。 4.左前腕の漏出部位以外から点滴を再開する。
問335
我が国において健康被害をもたらし社会問題となった薬物とその症状又は疾病の組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
薬物 症状又は疾病 1.クロロキン 網膜症 2.ソリブジン 無菌性髄膜炎 3.キノホルム 亜急性脊髄視神経症 4.ストレプトマイシン 聴力障害 5.サリドマイド 四肢奇形
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