国試103回 解説40



40

 

TNFα(腫瘍壊死因子-α)の作用を阻害するヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質の生物学的製剤はどれか。1つ選べ。

 

1.シクロスポリン

2.オーラノフィン

3.インフリキシマブ

4.エタネルセプト

5.アバタセプト

 

 

正解 (4)

 

腫瘍壊死因子

TNFTumor Necrosis Factor )は

過剰な発現により

関節リウマチ、乾癬などの発症を招きます。

 

抗リウマチ薬として

腫瘍壊死因子をターゲットとした

分子標的薬が、インフリキシマブや

エタネルセプトです。

 

よって、正解は 4 です。

 

 

ちなみに、選択肢 1 ですが

シクロスポリンは、免疫抑制剤です。

カルシニューリンインヒビターです。

 

シクロスポリンが結合するのは

細胞内タンパク質である

シクロフィリンです。

 

シクロスポリン-シクロフィリン複合体は

カルシニューリンに結合し、活性化を抑制します。

 

カルシニューリンとは、細胞活性化に関する

シグナル伝達を担うタンパク質の一種です。

 

 

選択肢 2 ですが

オーラノフィンは

金化合物の、抗リウマチ薬です。

 

体内の硫黄に高親和性を有します。

種々のチオール(-SH)基が関与する酵素を

阻害することで、薬効を示します。

 

 

選択肢 3 ですが

インフリキシマブは

遺伝子組み換え抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体です。

TNF-αとは、炎症性サイトカインの一つです。

TNF-αに対してインフリキシマブは

選択的に結合することで、炎症を抑制します。

 

 

選択肢 5 ですが

アバタセプト(オレンシア)は

抗原提示細胞表面の

CD80/CD86 を標的とした分子標的薬で

抗リウマチ薬の一つです。

 

CD28 を介した

共刺激シグナルを阻害することで

細胞の活性化を抑制します。

 

 

類題 101-39


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