国試103回 解説51~55



51

 

日本薬局方において、口腔内で徐々に溶解又は崩壊させ、口腔、咽頭などの局所に適用する口腔用錠剤と規定されているのはどれか。1つ選べ。

 

1.溶解錠

2.トローチ剤

3.チュアブル錠

4.口腔内崩壊錠

5.分散錠

 

 

正解 (2)

 

選択肢 1 ですが

溶解錠とは

水に溶かして飲む錠剤です。

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2 は、正しい記述です。

 

 

選択肢ですが

チュアブル錠とは

噛み砕いて飲む錠剤のことです。

よって、選択肢 3 は誤りです。

 

 

選択肢 4 ですが

口腔内崩壊錠とは

口の中で速やかに溶ける錠剤のことです。

よって、選択肢 4 は誤りです。

 

 

選択肢 5 ですが

分散錠とは

水に入れて、分散させて飲む錠剤のことです。

よって、選択肢 5 は誤りです。

 

 

以上より、正解は 2 です。

 

 

参考 製剤2-1 2)

 


 

52

 

日本薬局方で規定されている一般試験法と、その試験法が適用される剤形の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

   一般試験法    剤形

1.無菌試験法     点鼻液剤

2.鉱油試験法     テープ剤

3.粘着力試験法    軟膏剤

4.重金属試験法    点眼剤

5.製剤均一性試験法  坐剤

 

 

正解 (5)

 

選択肢 1 ですが

無菌試験法は

注射剤や点眼剤などに適用されます。

点鼻には適用されません。

 

(鼻は空気を通じて

いつも菌が出入りしていると考えれば

無菌である必要がないと

判断できると思われます。)

 

 

選択肢 2 ですが

鉱油試験法は

非水性の点眼剤、注射剤に適用します。

テープ剤には適用されません。

 

※『こういうヒステリーには、重点的に注意』

という語呂が知られています。

 

 

選択肢 3 ですが

粘着力試験とは、テープ剤などで

剥がれやすさを測定する試験です。

軟膏剤には適用されません。

 

 

選択肢 4 ですが

重金属試験法は

エキス剤などに対して規定されている試験です。

点眼剤には適用されません。

 

 

選択肢 5 は、正しい記述です。

製剤均一性試験法とは

個々の製剤の、有効成分含量の均一性の試験です。

含量均一性試験法と、質量偏差試験法により試験します。

 

 

以上より、正解は 5 です。

 

 

類題 97-53,97-180,98-55

 


 

53

 

下に示す包装形態の名称はどれか。1つ選べ。

 

 

1SP(Strip Package)包装

2.バラ包装

3PTP(Press Through Package)包装

4.ピロー包装

5.スティック包装

 

 

正解 (3)

 

選択肢 1 ですが

SP 包装は

リボトリールなどで用いられている包装です。

 

 

選択肢ですが

バラ包装とは

個別に包装されないまま

ビンなどに、直接錠剤などが保存されているものです。

 

 

選択肢 3 は、正しい記述です。

 

 

選択肢 4 ですが

ピロー包装とは

PTPSP包装したものをさらに

一定量ごとにアルミ箔などで

二次包装したものです。

 

 

調剤で

カパッと箱を空けたら

アルミの箱型が出てきて

 

それをビリっと破いたら

透明フィルムでまとめられている

PTP包装 14 × 10 が出てくる という流れを

実習の調剤でいっぱいやったことと

関連づければ覚えやすいと思います。

 

 

 

選択肢 5 ですが

スティック包装は

細長い包装のことです。

 

 

 

以上より、正解は 3 です。

 


 

54

 

腹膜透析用剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1pH調節剤を加えることはできない。

2.等張化剤を加えることはできない。

3.別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。

4.静脈内に投与される。

5.通例、密閉容器に保存する。

 

 

正解 (3)

 

腹膜透析用剤とは

腹膜透析に用いる無菌の透析用剤です。

 

透析用剤を腹腔内に注入し

ためておくことで

不要な老廃物や余分な水分が

血液から、腹膜を通じて、透析液側に

移動します。

 

 

以上から、正解は 3 です。

使用法から無菌が必要という点から

判断すべき問と考えられます。

 

 

ちなみに

密閉容器とは、固体の侵入を防ぐ容器です。

透析用剤は

密封もしくは必要に応じて

微生物の混入を防げる

気密容器に保存します。

 


 

55

 

経口徐放性製剤の利点として適切なのはどれか。1つ選べ。

 

1.作用発現開始時間の短縮

2.肝初回通過効果の減少

3.最高血中濃度の増大

4.副作用発現頻度の低下

5.最小有効濃度の低下

 

 

正解 (4)

 

選択肢 1 ですが

徐放=ゆっくり溶けていく なので

血中濃度の上昇は緩やかになります。

 

ある濃度以上になったら作用発現開始

となると考えられるため、開始時間は遅くなります。

短縮ではありません。

よって、選択肢 1 は誤りです。

 

 

選択肢 2 ですが

投与経路は結局経口なので

肝初回通過効果を避けることはできません。

減少ではないと考えられます。

よって、選択肢 2 は誤りです。

 

 

選択肢 3,4 ですが

血中濃度の上昇は緩やかなので

最高血中濃度は低くなると考えられます。

 

この結果

副作用発現が抑えられると考えられます。

よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、正しい記述です。

 

 

選択肢 5 ですが

最小有効濃度とは

薬の作用が現れてくる

最小の血中濃度のことです。

これは、薬の種類によってきまります。

 

経口徐放剤にしたからといって

低下するわけではありません。

よって、選択肢 5 は誤りです。

 

 

以上より、正解は 4 です。

 


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