国試103回 解説66~70



66

 

医薬品インタビューフォームに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 

1.医薬品医療機器等法で定められた公文書である。

2.医療用医薬品添付文書を補完する三次資料である。

3.記載事項は医療用医薬品添付文書と同一である。

4.独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が作成し、提供している。

5.厚生労働省が記載要領を策定している。

 

 

正解 (2)

 

医薬品インタビューフォームは

添付文書(←法で規定された公文書)では

不十分な製剤に関する情報等について

製薬企業が作成する情報提供資料です。

 

日本病院薬剤師会の依頼に基づき

製薬会社が作成・配布します。

 

 

選択肢 1 ですが

インタビューフォームは、公文書ではありません。

 

 

選択肢 2 は、正しい記述です。

ちなみに

一次資料がオリジナルの資料で、論文などです。

 

二次資料は、一次資料を探すための資料です。

MEDLINE などがあげられます。

 

三次資料は、教科書などです。

一次資料をもとに色々と加工したものです。

 

 

選択肢 3 ですが

より詳細な製剤等に関する情報が

記載されています。

 

 

選択肢 4 ですが

作成は製薬会社です。

 

 

選択肢 5 ですが

記載要領は日本病院薬剤師会が策定しています。

 

 

以上より、正解は 2 です。

 


 

67

 

エビデンスの明らかな情報を臨床現場で活用することを目的とし、治療や予防に関する無作為化比較試験のシステマティックレビューなどを収載したものはどれか。1つ選べ。

 

1TOXLINE

2Drug Safety Update

3MEDLINE

4Cochrane Library

5Physicians' Desk Reference

 

 

正解 (4)

 

記述は正に

コクランライブラリーについてです。

従って、正解は4 です。

 

 

ちなみに

TOXLINEMEDLINE

共に、米国国立医学図書館

National Library of Medicine)提供の

無料データベースです。

二次資料の一種です。

 

 

Drug Safety Update

DSU と略されます。

医薬品安全対策情報のことです。

PMDAが提供しています。

 

医療用医薬品添付文書の

使用上の注意の改定情報が記載されています。

 

 

Physicians' Desk Reference とは

米国の医療用医薬品について

添付文書情報を編集した本のことです。

日本医薬品集に対応する、米国版の医薬品集です。

 

 

類題 99-68,100-66

 


 

68

 

出血リスクの高い手術を予定されている患者で、手術前7日もしくはそれ以前からの休薬を提案すべきものはどれか。1つ選べ。

 

1.アスピリン

2.アトルバスタチン

3.エナラプリル

4.シタグリプチン

5.ボグリボース

 

 

正解 (1)

 

大量出血リスクを避けるため

手術前に休薬すべき薬としては

 

アスピリン (手術前 約7日以前から)

ワルファリン (手術前 約 5 日前から)

チクロピジン (手術前 約 14 日前から)

サルポグレラート(手術前 約 1 日前から)

などがあります。

 

 

従って、正解は 1 です。

 

 

類題 97-327

 


 

69

 

妊娠に伴い低下するのはどれか。1つ選べ。

 

1.胃内pH

2.糸球体濾過速度

3.心拍出量

4.肝血流量

5.血清アルブミン濃度

 

 

正解 (5)

 

胃酸の分泌は

妊娠中期までは低下

妊娠後期には増加する傾向が

知られています。

従って、選択肢 1 は正しいとはいえません。

 

 

妊娠により

ざっくり言えば血流が増加します。

従って、選択肢 2~5は誤りです。

 

また、プロゲステロンの影響で

血圧はむしろ低下する

といった変化が見られます。

 

 

糸球体ろ過量が増える結果

血中タンパク質の排泄が亢進するため

一般に、血清アルブミン濃度は減少します。

 

 

以上より、正解は 5 です。

 

 

類題 98-60

 


 

70

 

重篤な腎機能障害のある患者に禁忌となっている薬物はどれか。1つ選べ。

 

1.アレンドロン酸

2.チクロピジン

3.メトトレキサート

4.クエチアピン

5.シルニジピン

 

 

正解 (3)

 

アレンドロン酸は

肝障害や腎障害患者に対する

禁忌は現時点でありません。

 

 

チクロピジンは

重篤な「肝障害」がある患者に禁忌です。

「腎障害」ではありません。

 

 

メトトレキサートは

腎機能に合わせて

用量調節される薬剤です。

腎障害がある患者には禁忌です。

 

 

クエチアピンは

「肝機能」障害のある患者に

「慎重投与」する薬剤です。

 

血糖値に関する変動が起きうることが

知られています。

 

 

シルニジピンは

妊婦禁忌です。

「腎機能障害」ではありません。

 

 

以上より、正解は 3 です。

 



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