問96-15



問15

D-アラビノースに反応 I ~ III を行い、アルドヘキソースAとBに変換した。これに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。



 反応 I  D-アラビノースをHCNと反応させると、2種類のシアノヒドリンCとDが得られた。
 反応 II CとDをそれぞれ対応するイミンEとFに変換した。
 反応 III EとFをそれぞれ対応するアルドヘキソースAとBに変換した。

 a 反応Iは置換反応である。
 b 反応IIは酸化反応である。
 c 反応IIIは加水分解反応である。
 d AはD-グルコースである。

  1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



まず、反応Ⅰでは
D-アラビノースとHCNとの反応でCとDが生成しますが、これらは以下の構造となります。

    

続いて反応Ⅱではシアノ基の部分を変換し、イミンとします(EとF)。

    

最後に反応ⅢではイミンE、Fを、それぞれ問題文にあるアルドヘキソースA、Bにしています。


以上を踏まえて、説明文の検証に入ります。

a について、反応Ⅰは置換反応ではありません。
上記の反応式を見てもわかる通り、これはアラビノースにHCNがくっついてできるので、付加反応です。

b について、反応Ⅱは酸化反応ではありません。
上記の反応式の通り、これは水素が加わる反応なので、還元反応です。

c について、これはイミンと水との反応でアンモニアが脱離する反応なので、加水分解で合っています。

d について、化合物AはD-グルコースです。
D-グルコースかL-グルコースかを見分けるコツとして、5位(下から2番目)の炭素につく-OH基が右側にあればD体です。


以上より、c とd が正しく、正解は 6 です。