問21
コロイド分散系に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a コロイド粒子のブラウン運動は、コロイド粒子どうしの無秩序な衝突によって起こる。
b 少量の電解質を添加すると疎水コロイドが凝集し沈殿するのは
コロイド粒子間の静電的反発力が増加するためである。
c 限外顕微鏡は、コロイド粒子のチンダル現象を利用したものである。
d タンパク質などの親水コロイドは
アルコールなどの脱水剤や少量の電解質を添加すると、凝集し沈殿する。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 解なし
問22
化学反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 0次反応の反応速度定数の次元は、濃度・時間-1である。
b 可逆反応において、正反応と逆反応の反応速度定数は常に等しい。
c 触媒の添加で反応速度が大きくなるのは
反応の活性化エネルギーが低下するからである。
d 活性化エネルギーが大きいと、その化学反応は吸熱反応となる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 2
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問23
表は反応 H2 + Br2 → 2HBr において
反応物の濃度(CH2、CBr2)を変えて反応の初期速度 v を測定した結果である。
この反応の反応次数はH2に関して[ a ]、Br2に関して[ b ]である。
[ ]に入れるべき数値として正しいものの組合せはどれか。
CH2 ( mol・L-1 ) | CBr2 ( mol・L-1 ) | v ( mol・L-1・s-1 ) |
1.4×10-2 | 1.6×10-2 | 1.1×10-6 |
1.4×10-2 | 3.2×10-2 | 1.6×10-6 |
1.4×10-2 | 6.4×10-2 | 2.2×10-6 |
2.8×10-2 | 3.2×10-2 | 3.2×10-6 |
5.6×10-2 | 1.6×10-2 | 4.4×10-6 |
a b
1 1/2 1/2
2 1/2 1
3 1 1/2
4 1 1
5 1 3/2
6 2 2
正解 3
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問24
放射線に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a α線の飛跡は、電場や磁場の影響を受けない。
b β- 線は、物質の軌道電子との相互作用で後方散乱されることがある。
c γ線のエネルギーが大きい場合、原子核との相互作用で電子と陽子の対生成が起こる。
d 半価層は、透過放射線量が入射放射線量に対して半分になる吸収体の厚さである。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 5
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問25
粉末X線回折測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 無配向化した粉末試料にX線を照射し
その物質中の原子核を強制振動させることにより生じる干渉性散乱 X 線による回折強度を
各回折角について測定する方法である。
b X線の波長をλ、面間隔をd、結晶の入射角及び反射角をθ、反射次数をηとすると
2 d cosθ = ηλ を満たす角度でのみ X 線回折が生じる。
c 結晶、結晶多形及び溶媒和結晶の同定、判定、定量などに用いることができる。
d 明確な構造の規則性をもたない非晶質や結晶性の著しく低下した試料の場合
その X 線回折パターンは散漫性の極大をもつハローパターンを示す。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 6
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問26
ガスクロマトグラフィー(GC)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 移動相が気体であるため、固定相との吸着・分配平衡に達する時間が短く、高い分離能が得られる。
b 熱伝導度検出器を使用する場合には、熱伝導度の大きいヘリウムや水素などをキャリヤーガスとして用いる。
c 水素炎イオン化検出器は、有機ハロゲン化合物に高い選択性を示す検出器である。
d 質量分析計(MS)を検出器とするGC-MSは、タンパク質などの高分子化合物及び難揮発性物質の分析に適している。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 1
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問27
固定相としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 6
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問28
フューズドシリカを用いたキャピラリー電気泳動法(CE)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 液体クロマトグラフィーと比較して、CEで試料の拡散が少ないのは、電気浸透流が栓流であるためである。
b pH4以下の酸性溶液中では、陰極から陽極に向かう電気浸透流が発生する。
c ミセル動電クロマトグラフィーでは、中性物質とともにイオン性物質の分離も可能である。
d キャピラリーゲル電気泳動法は、ペプチドのアミノ酸配列決定に広く用いられている。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 2
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問29
試料の前処理法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 溶媒抽出法では、アセトニトリル、メタノールなどの有機溶媒が用いられる。
b 逆相型の固相抽出法では、一般にクロロホルム、トルエンなどの有機溶媒が用いられる。
c 除タンパクには、タンパク質変性沈殿法、限外ろ過法などが用いられる。
d 試料中の有機物の分解には、乾式灰化法、湿式灰化法などが用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)
正解 6
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問30
ケトンaに対して転位をともなう酸化反応を行ったところ、エステル b と c が得られた。

図 A~C はこの反応の原料及び生成物の1H-NMRスペクトル ( 500 MHz、CDCl3 ) である。
化合物とスペクトルの正しい組合せはどれか。

A B C
1 a b c
2 a c b
3 b a c
4 b c a
5 c a b
6 c b a
正解 4
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