下の図は分子式 C9H10O2 で表される化合物 A~Dのいずれかの質量スペクトル(EI-MS)である。記述a~dのうち、正しいものの組合せはどれか。 a 分子式が同一の化合物では、理論的に分子イオンピークM+と [M+1]+ 及び [M+2]+ のピークの相対強度の比は、ほぼ等しくなる。 b 化合物A、B及びDでは、m/z 91が強く観察される。 c m/z 65は、m/z 91から生じたフラグメントイオンピークである。 d この化合物の構造はAと推定される。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 2 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問32 日本薬局方D-ソルビトール(C6H14O6:182.17)の定量法に関する記述について、[ ]の中に入れるべき数値はどれか。 本品を乾燥し、その約 0.2 gを精密に量り、水に溶かし、正確に100 mLとする。この液10 mLを正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、過ヨウ素酸カリウム試液50 mLを正確に加え、水浴中で15分間加熱する。冷後、ヨウ化カリウム2.5 gを加え、直ちに密栓してよく振り混ぜ、暗所に5分間放置した後、遊離したヨウ素を0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液で滴定する(指示薬:デンプン試液3 mL)。同様の方法で空試験を行う。 0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液1 mL=[ ]mg C6H14O6 この滴定において、D-ソルビトール、過ヨウ素酸、ヨウ素酸は下記のように反応する。 C6H14O6 + 5IO4- → 2HCHO + 4HCOOH + 5IO3- + H2O IO4- + 7I- + 4H2SO4 → 4I2 + 4H2O + 4SO42- IO3- + 5I- + 3H2SO4 → 3I2 + 3H2O + 3SO42- 1 1.822 2 2.277 3 3.643 4 18.22 5 22.77 6 36.43 正解 1 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問33 日本薬局方における紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 通例、波長200 nmから800 nmまでの範囲の光が、物質により吸収される度合いを測定し、物質の確認、純度の試験及び定量などを行う方法である。 b 単色光が、ある物質の溶液を通過するとき、透過光の強さの入射光の強さに対する比率を透過度という。 c 透過度の常用対数を吸光度という。 d 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 1 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問34 イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ラジオイムノアッセイでは、11C、13N、15Oなどの放射性核種で標識した抗原が用いられる。 b 抗原あるいは抗体をプレートなどに固定して行うエンザイムイムノアッセイを、ELISAという。 c 抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)の分離(B/F分離)を行わない方法を、均一系免疫測定法(ホモジニアスイムノアッセイ)という。 d サンドイッチイムノアッセイ(two-site イムノエンザイモメトリックアッセイ)は、高分子化合物よりも低分子化合物の定量に適している。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 4 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問35 物理的診断法a~dのうち、反射波を観測するものの組合せはどれか。 a MRI 法 b マンモグラフィー c 超音波法(エコー又はドップラー法) d ファイバースコープ法 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 6 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問36 記述ア~エに該当する生薬a~hについて、正しい組合せはどれか。 ア バラ科植物の種子の生薬で、主要成分として青酸配糖体を含み、鎮咳去痰薬として用いられる。 イ ウコギ科植物の根茎の生薬で、主要成分としてオレアナン系のトリテルペンサポニンを含み、健胃薬、鎮咳去痰薬として用いられる。 ウ セリ科植物の根茎の生薬で、主要成分としてフタリド類を含み、漢方で貧血や冷え症などの婦人薬として用いられる。 エ キク科植物の頭花の生薬で、主要成分としてクロモン類やクマリン類を含み、利尿薬、利胆薬として用いられる。 a トウニン ア イ ウ エ 正解 4 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問37 漢方処方に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 当帰芍薬散や加味逍遙散は、桂枝湯を基本とした処方である。 b 補中益気湯や大建中湯は、人参が配合されている処方である。 c 葛根湯や小青竜湯は、麻黄が配合されている処方である。 d 八味地黄丸や牛車腎気丸は、柴胡と黄苓が配合されている処方である。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 4 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問38 植物成分a~dと生合成経路ア~オの正しい組合せはどれか。 ア アミノ酸経路 イ 酢酸 - マロン酸経路とシキミ酸経路の複合経路 ウ 酢酸 - マロン酸経路 エ シキミ酸経路 オ イソプレノイド経路 a b c d 正解 3 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問39 タンパク質の翻訳後修飾に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a リン酸化タンパク質では、セリン、トレオニン、又はトリプトファン残基にリン酸基が結合する。 b N結合型糖鎖の付加は、一般にグルタミン残基に起こる。 c ヒストンのリシン残基のアセチル化は、ヒストンとDNAの結合親和性を低下させる。 d γ-カルボキシグルタミン酸残基は、血液凝固因子に含まれる。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 6 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 問40 酵素と補酵素(補因子)との対応のうち、正しいものの組合せはどれか。 酵素 補酵素(補因子) a カタラーゼ -------------------------- ヘム鉄 b ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ---- ピリドキサールリン酸 c アミノトランスフェラーゼ ------- チアミンニリン酸 d チミジル酸シンターゼ ------------ テトラヒドロ葉酸 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 正解 3 ※白黒反転で、解答番号が見えます。 正解の右側をドラッグして下さい。 |