問96-41 解説



問41
クエン酸回路(TCAサイクル)に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。


 a アセチル CoA とオキサロ酢酸が縮合し、クエン酸が生成する。
 b 1 分子のアセチル CoA の酸化に伴い、2 分子の CO2 が生成する。
 c 脱水素反応を触媒する酵素の補酵素として NADP+ 及び FAD が用いられる。
 d 基質レベルのリン酸化反応は起こらない。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
クエン酸回路において
アセチル CoA とオキサロ酢酸が縮合し
クエン酸が生成します。

よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
クエン酸回路における
イソクエン酸→α-ケトグルタル酸 及び
α-ケトグルタル酸→スクシニル CoA 
の段階で、それぞれ 1 分子の CO
が生成されます。
合わせて 2 分子の CO
2 が生成されます。


参考) イソクエン酸→α-ケトグルタル酸→スクシニル CoA



よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
クエン酸回路において用いられる補酵素は
NAD +と、FAD です。
NADP+では、ありません。

よって、記述 c は誤りです。



補足解説

※ この問、少し細かいと感じたのですが
クエン酸回路の生成物が
6モルのNADHと、FADHであったことから
H を取り除いたものが、補酵素として用いられると推測すると
NADP+ではなく、NAD+であることが
補酵素を暗記していなくても
推測できると考えられます。

ちなみに、NADP+は、ペントースリン酸回路で
補酵素として用いられます。

補足 終わり



記述 d ですが
基質レベルのリン酸化とは
高エネルギー化合物(ホスホクレアチンなど)から
ADPがリン酸基を受け取り
ATPが作られるリン酸化のことです。


クエン酸回路では
スクシニルCoA→コハク酸の段階で
基質レベルのリン酸化が起きます。


よって、記述 d は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , b)です。


正解は 1 
です。



問題へ戻る