問96-48 解説



問48

腎臓の機能に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a バソプレシンは
下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで
水の再吸収を促進する。

b アルドステロンは
Na再吸収と K分泌を抑制する。

c レニンは、腎臓の傍糸球体細胞から分泌され
アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシン I に変換する。

d アンギオテンシン I は
アンギオテンシン変換酵素によりアンギオテンシン II に変換され
近位尿細管での Na+ の再吸収を抑制する。

1(a、b) 
2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
バソプレシンは、抗利尿ホルモンです。
記述の通りです。



記述 b ですが
アルドステロンは、鉱質コルチコイドです。
副腎皮質から分泌されるホルモンで
電解質代謝に関与します。

具体的には、Na+の再吸収を促進させます。
又、これに伴い、K+を排出させます。

Naの再吸収抑制では、ありません。
K+分泌抑制でも、ありません。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c はその通りの記述です。



記述 d ですが
アンギオテンシン I は、Na+の再吸収を促進します。
抑制では、ありません。
よって、記述 d は誤りです。

代表的な降圧薬である
ACE阻害薬や、ATII遮断薬を思い出すことで
本記述は
「もしもアンギオテンシンIIが、Na+再吸収を抑制するなら
尿量が増えるということ=体液は減少するということ→血圧下がる。
すると、ATIIを遮断したら、逆に血圧が上がってしまう・・・?」
と推測することで、誤りと判断できるとよいのではないかと思います。

ちなみにですが
Na+の量の調節=尿量の調節 と考えてOKです。
つまり、Na+再吸収抑制=Na+ いっぱい尿として出しちゃう=尿量増加 です。
また、尿量が増える=体内の体液減少の方向→血圧下がると考えてOKです。


以上より、正しいものの組み合わせは
(a , c)です。


正解は 2 です。