問96-67 解説



問67

ヒ素に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a ヒ素の代表的な慢性中毒症状として、骨軟化症が知られている。

b ヒ素(III)の毒性は、ヒ素(V)の毒性よりも強い。

c ヒ素の急性中毒には、デフェロキサミンを解毒に用いる。

d 1955年のヒ素ミルク中毒事件は、食品添加物公定書制定のきっかけの1つとなった。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
ヒ素の代表的な慢性中毒症状としては
皮膚の色素沈着や、多発性神経炎です。

骨軟化症が知られているのは
カドミウムの慢性中毒です。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b はその通りの記述です。
すなわち、亜ヒ酸(As
2O3)などの
3 価のヒ素化合物の方が
AsO(OH)
3 などの 5 価のヒ素化合物よりも
毒性が強いことが
知られています。



記述 c ですが
デフェロキサミンは
鉄中毒の治療薬です。
(de + fero という部分に着目すると
想像がつくかもしれません)。
ヒ素の急性中毒には、用いません。

ちなみに、ヒ素の急性中毒には
ジメルカプロールを
キレート剤として用います。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
この通りの記述です。


食品添加物公定書とは
「この通りに製造・使用しなさい」という
食品添加物について定められた文書です。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , d)です。


正解は 5
です。



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