問96-71 解説



問71

疫学の症例対照研究に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

 a 一般に、後ろ向き調査として行われる。
 b 要因の暴露情報の偏り(バイアス)は小さく、信頼度は高い。
 c 相対危険度の近似値を求めることができる。
 d 寄与危険度を直接算出できる。
 e 発生がまれな疾患の調査に適用できる。

  1(a、b、d) 2(a、b、e) 3(a、c、e) 4(b、c、d) 5(c、d、e)



記述 a ですが
症例対照研究とは、別名後ろ向き研究です。

例としては
肺がんになった人たち100人と
肺がんになったことのない人たち100人を集め
「喫煙歴はありますか?」といった質問をして
分析を行う研究です。

よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
後ろ向き研究なので、信頼度は
それほど高いとは、いえません。

よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが、症例対照研究で求めることができるのは
オッズ比です。
オッズ比とは、相対危険度の近似値です。

よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが、症例対照研究では
寄与危険度を求めることは、できません。


寄与危険度を求めることができるのは
要因・対照研究(前向き研究の一種)
です。

よって、記述 d は誤りです。



記述 e ですが
症例対照研究では、発生がまれな疾患の調査に
適用できます。


まれな疾患にかかった人に
調査を行えばよいからです。
これは、後ろ向き研究の特徴の1つです。
逆に、前向き研究は、発生がまれな疾患の調査には
不適切です。
なぜなら、いつまでたっても、目的の疾患に
出会わない可能性が高いからです。

よって、記述 e は正しいです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , c , e)です。


正解は 3
です。



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