問96-72 解説



問72

我が国の死亡に関する指標の記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a 現在の粗死亡率(人口1,000対)は
20を超えている。

b 年齢調整死亡率で用いる基準人口に比べて
老年人口が多い地域では
一般に粗死亡率は年齢調整死亡率より大きい。

c 早期新生児死亡は
先天的要因によることが多い。

d 20歳以上のすべての年齢階級で
死因別死亡率の第1位は悪性新生物である。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
粗死亡率とは
1年間の死亡数を、その年の人口で割った値です。
通常、人口 1000 に対する数値で表します。


覚えておくと便利ではないかと思うのですが
日本で1日に生まれる数、及び亡くなる数が
大体3000人です。(H 26 年時点)

参考)日本の1日 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/11-3/dl/1jp.pdf



つまり、大体1年間で、3000 × 400 = 1200000 (120万人)
よりも、ある程度少ない人数が、亡くなります。
(1年を、400日と、少し多く見積もりました)。


人口は、大体 1 億人とすれば
1000人あたり12ぐらいで、20を超えてはいません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
年齢調整死亡率とは
年齢構成を、調整した死亡率です。


調整する理由は
高齢者率の多い地域
=死亡率が、相対的に高く出る地域と
高齢者率の低い地域
=死亡率が、相対的に低く出る地域の間において
死亡率の比較を行うためです。


つまり、老年人口が多い地域においては
調整の行われていない死亡率である、粗死亡率は
調整後の、年齢調整死亡率よりも
一般に、高くなります。


よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
早期新生児死亡の理由は
先天的要因によることが多いです。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
20~39歳の死因の1位は、自殺です。
よって、記述 d は誤りです。


以上より、正しいものの組み合わせは
(b , c)です。


正解は 4 です。