問96-122 解説




問122

交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。


a エフェドリンは
節後線維終末からのノルアドレナリン遊離を促進するとともに
アドレナリンβ
受容体を直接刺激し
気管支平滑筋を弛緩させる。


b クロニジンは
節後線維終末のアドレナリン α
受容体を刺激し
ノルアドレナリン遊離を促進する。


c チラミンは
節後線維終末において
シナプス小胞からのノルアドレナリン遊離を促進する。


d フェニレフリンは
アドレナリン α
受容体を刺激し
アドレナリンより持続的に血圧を上昇させる。


e ラベタロールは
アドレナリン α
受容体を遮断して血圧を低下させるが
血圧降下による反射性頻脈を起こしやすい。


1(a、b、c) 2(a、b、e) 
3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a ですが
エフェドリンは、混合型アドレナリン作用型です。
すなわち、受容体を刺激するし、神経伝達物質の遊離も促進します。
そして、気管支平滑筋を、弛緩させます。


よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
クロニジンは、選択的 α
受容体作動薬です。


α
2 受容体が刺激されると
交感神経系は、抑制されます。
つまり、ノルアドレナリン遊離は、抑制されます。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが
チラミンは、間接型アドレナリン作用薬です。
ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の
遊離を促進します。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
フェニレフリンは、α
受容体刺激薬です。
血管収縮作用があり、血圧を上昇させます。


よって、記述 d は正しいです。


補足:「アドレナリンより持続的に」というのは
添付文書に記述があります。
理由としては、代謝酵素の違いによるようです。



記述 e ですが
ラベタロールは、α、β受容体遮断薬です。

α遮断で、血管拡張→血圧低下→反射的に脈が多くなる
というのが、反射性頻脈です。

ラベタロール使用時は、β遮断により、心機能も抑制されるため
この反射的に脈が多くなるということが、起きにくいという特徴があります。
血圧降下による反射性頻脈を、起こしやすいわけではありません。


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , c , d)です。



正解は 3 です。



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