問96-123 解説



問123

コリンエステラーゼに関連する薬物に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a ネオスチグミンは
末梢においてコリンエステラーゼを可逆的に阻害し
術後腸管麻痺や膀胱麻痺を改善する。

b ジスチグミンは
点眼により眼内のコリンエステラーゼを阻害し
眼房水の産生を抑制して眼圧を低下させる。

c プラリドキシム (PAM) は
コリンエステラーゼ分子に結合した有機リン化合物を解離させて
コリンエステラーゼを再賦活化する。

d エドロホニウムは
コリンエステラーゼのエステル部位と強固に結合し
コリンエステラーゼを持続的に阻害する。

1(a、b) 
2(a、c) 3(a、d) 
4(b、c) 5(b、d) 6(c、d)



記述 a ですが
ネオスチグミンは、可逆的コリンエステラーゼ阻害剤です。
アセチルコリン(Ach)の量が増え、結果として
平滑筋を収縮させます。

術後の腸管や膀胱運動を改善します。


よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
「眼房水の産生を抑制」ときたら
アセタゾラミドです。炭酸脱水酵素阻害薬です。

ジスチグミンは、可逆的コリンエステラーゼ阻害剤です。
アセチルコリン(Ach)の量が増え、結果として
平滑筋を収縮させます。


点眼薬としては、Ach による毛様体筋の収縮を増強させ
結果として、シュレム管という、房水の出口をガパッと開く事で
房水排出を促進します。
その結果、眼圧が低下します。


よって、記述 b は誤りです。



記述 c ですが
プラリドキシムは、有機リン系中毒の特異的解毒剤です。
有機リン剤により失活した、コリンエステラーゼを再賦活化します。


よって、記述 c は正しいです。



記述 d ですが
エドロホニウムは
短時間作用型の可逆的コリンエステラーゼ阻害剤です。
持続的に阻害するわけでは、ありません。
重症筋無力症の診断などに用いられます。


よって、記述 d は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , c)です。


正解は 2
です。



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