問96-125 解説



問125

麻酔薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 亜酸化窒素は、酸素欠乏症を起こしやすい。

b プロポフォールは
麻酔の導入及び覚醒が速やかであり
持続点滴静注することで長時間の麻酔の維持が可能となる。

c チオペンタールは
代謝及び排泄が速やかなため、作用持続時間が短い。

d セボフルランは
ハロタンに比べ心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用が強い。

e 全身麻酔薬は
脊髄の抑制に先立って延髄を抑制するものが望ましい。

1(a、b) 2(a、e) 3(b、c) 
4(c、d) 5(d、e)



記述 a ですが
亜酸化窒素( N
2O )は、麻酔力があまり高くありません。
そのため、高いガス濃度が必要です。
すると、酸素の割合が少なくなるので
酸素欠乏症を、他の麻酔薬と比べると起こしやすいといえます。
(そのため、高濃度酸素を混合して、通常使用します)。


よって、記述 a は正しいです。



記述 b ですが
プロポフォールは
導入及び回復が速やかな
超短時間型の静脈麻酔薬です。
持続静注により、全身麻酔の維持にも用いられます。


よって、記述 b は正しいです。




記述 c ですが
チオペンタールは
他の脂肪組織に速やかに再配分されるため
作用時間が短いという特徴がある麻酔薬です。
代謝や排泄が速いために作用時間が短いわけではありません。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
心筋のカテコラミンに対する感受性増大作用が大きいのは
ハロタンです。

カテコラミン感受性増大とは
アドレナリンが大量に出ているのと類似した状態です。
つまり、不整脈の危険性があります。

この点を改良したのが、イソフルランやセボフルランです。


よって、記述 d は誤りです。



記述 e ですが
脊髄の麻痺は、筋弛緩を意味します。
延髄の麻痺は、呼吸抑制などを意味します。
先に延髄を抑制してしまっては、生命の危機が先におきるため
麻酔薬として望ましくありません。


よって、記述 e は誤りです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(a , b)です。


正解は 1
です。



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