問133 抗不整脈薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a キニジンは、Na+チャネルを遮断するが QT間隔には影響を及ぼさない。 b アセブトロールは アドレナリンβ受容体を遮断し 異所性ペースメーカー活性を抑制する。 c メキシレチンは Na+チャネルを遮断し、活動電位の持続時間を延長する。 d アミオダロンは K+チャネルを遮断し、QT間隔を延長する。 e ベラパミルは L型Ca2+チャネルを遮断し、房室結節細胞の有効不応期を延長する。 1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 4(b、d、e) 5(c、d、e) 記述 a ですが キニジンは、クラスⅠa に分類される 抗不整脈薬です。 Na+チャネルを遮断します。 活動電位時間は、延長します。 活動電位時間が延長することから QT間隔は、延長します。 QT間隔に影響を及ぼさないわけでは、ありません。 よって、記述 a は誤りです。 記述 b ですが アセブトロールは、クラスⅡに分類される 抗不整脈薬です。 β受容体を遮断します。 刺激伝導や、異所性ペースメーカー活性を、抑制します。 よって、記述 b は正しいです。 記述 c ですが メキシレチンは、クラスⅠb に分類される 抗不整脈薬です。 Na+チャネルを遮断します。 活動電位時間は、短縮します。 活動電位の持続時間を延長するわけではありません。 よって、記述 c は誤りです。 記述 d ですが アミオダロンは、クラスⅢに分類される 抗不整脈薬です。 K+チャネルを遮断します。 活動電位時間は、延長します。 活動電位時間が延長することから QT間隔は、延長します。 よって、記述 d は正しいです。 記述 e ですが ベラパミルは、クラスⅣに分類される 抗不整脈薬です。 L 型Ca2+チャネルを遮断します。 房室結節の不応期を延長させることで 房室伝導を抑える作用を持ちます。 よって、記述 e は正しいです。 以上より、正しい組み合わせは (b , d , e)です。 正解は 4 です。 問題へ戻る |