問96-135 解説



問135

高血圧治療薬に関する記述のうち
正しいものの組合せはどれか。

a カルテオロールは
アドレナリン α1 及び β 受容体を遮断し、血圧を下降させる。

b テラゾシンは
アドレナリン α1 受容体を遮断し、末梢血管抵抗を低下させる。

c エナラプリルは
アンギオテンシン変換酵素を阻害し
アンギオテンシン II 及びブラジキニンの生成を抑制する。

d カンデサルタン シレキセチルは
アンギオテンシン II AT1 受容体を遮断し
血管収縮とアルドステロン分泌を抑制する。

e メチルドパは
メチルノルアドレナリンに代謝され
中枢のアドレナリン α2 受容体を刺激する。

1(a、b、c) 2(a、b、e) 3(a、c、d) 
4(b、d、e) 5(c、d、e)



記述 a ですが
カルテオロールは
非選択的β遮断薬です。
血圧を下降させます。
α
及びβ受容体を遮断するわけではありません。


よって、記述 a は誤りです。



記述 b ですが
テラゾシンは
選択的 α 受容体遮断薬です。
末梢血管の拡張を引き起こし、降圧作用を示します。
副作用として、起立性低血圧があります。


よって、記述 b は正しいです。



記述 c ですが
エナラプリル(レニベース)は
ACE 阻害薬です。


ACE は
アンギオテンシン I から、アンギオテンシン II への
合成を担う酵素です。

又、キニン類を分解する酵素でもあります。

ACE を阻害するのだから
ブラジキニンの生成は促進されます。


よって、記述 c は誤りです。



記述 d ですが
カンデサルタン シレキセチルは
AT1受容体遮断薬です。

血管拡張を引き起こします。
アルドステロンの分泌も、抑制します。


よって、記述 d は正しいです。



記述 e ですが
メチルドパは
中枢性交感神経抑制薬です。


中枢の神経内で、メチルノルアドレナリンに代謝され
延髄のα2受容体を刺激することで
交感神経活動を抑制させ、降圧作用を示します。


よって、記述 e は正しいです。



以上より、正しいものの組み合わせは
(b , d , e)です。



正解は 4 です。